つづき。
マンチェスター行きのコーチ(長距離バス)の出発時間が近づいてきたので、
ヴィクトリア・コーチ・ステーションに向かいました。
バスの停留所だと思って侮るなかれ。
停留所は20箇所程あり、出発待ちの乗客と今降りてきた乗客でごった返しているので、
まるで狭い空港のようです。
中には売店もありますが、人が多いし自分の荷物も多いので、
食料は出来ればここに来る途中で買っておきたいものです。
(私はVictoria駅近くのスーパーでお昼のサンドウィッチを買っておきました。)
正面入り口を入ると、モニターにどこ行きのコーチが、
何時に、何番の停留所から出発するのかが、ずらりと表示されています。
じっくり見ないと見落としそう…
ここで自分のコーチを確認し、停留所へ移動。
私の乗るコーチは後ろの方の番号だったので、
入り口からステーションの端まで歩く事になりました。
余裕を持ってこないと危なそうです。
ちなみに、今回私が利用したのは
「運賃1ポンドから!」が売り文句の、
激安コーチで知られる"メガバス"です。
日英問わず、昨今の長距離バス事情を考えると、
ちょっと怖い気もしますが、
はっきり言って運賃の安さは一番の魅力です。
例えば金曜の昼にヴィクトリアを出発し、
土曜の昼出発でマンチェスターから帰って来る旅だとすると、
列車では、往復63ポンドぐらいしますが、
"ナショナル・エキスプレス・コーチ"だと往復で22~36ポンド、
"メガバス"だと往復で14~28ポンドで乗れます。確かに激安。
(※日程や時間によって大きく異なります。)
実際、私が今回払った運賃は、往復で18ポンドでした。
ただ、安いのにはそれなりに理由があり、
ダブルデッカーを改装したコーチなんかも使っているので、
運が悪いと、普通のバス(しかも二階建てだから揺れが激しい)に何時間も揺られることになってしまうのです。
そのへんも十分覚悟の上で、安さを選べるかどうか、ですね。
停留所では、予定より15分遅れでコーチが到着。
二階建てではありませんでした。ホッ。
エジンバラ行きと書いてありますが、マンチェスターを経由するので問題ありません。
コーチはロンドンに付いてから予約をして、支払いはカードで済ませていました。
予約確認用に届いたメールをあらかじめ自分の携帯に転送しておいたので、
Reservation numberを係員に見せて乗り込みます。
(本当はプリントアウトしておいた方がいいと思いますヨ…)
この日の乗客に地元の白人の方はほとんどいませんでした。
目立つのは黒人の方やインド系やアラブ系の方。
あ、でも私の隣に座ったのは白人の大柄な男性でした。
お仕事かなにかでしょうか。
マンチェスターへはおよそ5時間。
その間、1時間は寝てましたが、音楽やpodcastを聞いたり、
昼食やお菓子を食べたりして過ごしました。
車窓から見えるのは、一面の菜の花畑。
後から知ったのですが、英国では菜の花畑で菜種油を取るのがブームとか。
天気は残念ながら、相変わらずの雨模様。
Baker Street駅の売店で買ったチョコレートのおやつ。
名前は"White"としか書かれてないので、何と言うお菓子なのか分からないんですが、
めちゃうまでした。この旅で食べたお菓子で一番うまかったお菓子w
まだかなまだかなーとキョロキョロしながら5時間。
やっと目的地、マンチェスター・シュードヒル・インターチェンジに到着。
こちらの停留所にはあんまり人気がありませんね…。夜だからか。
大きな地図で見る
実は5時間トイレを我慢してたので、降りてすぐお手洗いに直行。
(※バスの中には一応簡易トイレがあります。)
停留所のトイレは公衆のものと同じ、コインを入れて入るトイレです。
入り口で小銭を探してたら、後から来た黒人の男性に
「大丈夫? コインあげようか?」と訊かれました。
「ありますあります、大丈夫!」と断りましたが、声かけて貰えて嬉しかったw
雨はすっかり止んでいて、外に出ると、すぐ傍に路面電車が走っていました。
行くまでは考えもつかなかったけど、これでホテル近くの駅まで行けばよかったのかも…。
そう、ここからまたホステルまで電車に乗るのです。
西側のウィジー・グローブという道を廻って、Manchester Victoria駅を目指します。
途中にあったハード・ロック・カフェの巨大なネオン。
このあたりはショッピングや食事の出来る施設が多そう。
ここがManchester Victoria駅の入り口。
※2015年追記。
後からマンチェスター出身の知人に聞いたところ、マンチェスター・ヴィクトリア駅は非常に歴史のある駅で、
この場所も、戦場から戻った兵士がこの出入口から帰ってきたことで有名だそうです。
切符売り場は駅員のいる窓口もありますが、もちろん自販機があるので、
タッチパネルで行きたい場所と券の種類を選びます。
私の場合、行きたいのは隣のSalford Central駅で、時間はオフ・ピークなので片道£1.60。
この切符もカードで支払いが出来ます。
時刻表についてはノーザン・レールのホームページを要確認。
Salford Central方面行きのホームで待っていると早速電車が。
考えてみると、英国で電車に乗るのは初めてじゃないか!
誰もいない車内で一人写真を撮ったりソワソワ落ち着きません。
一駅だけなんですけどね。
大きな地図で見る
切符のチェックはホームに入る時だけで、降りる時は誰もチェックしません。
ほぼ無人の駅構内…。
方向聞くにも人がいないので、外に出た後、反対側の通りに出てしまったりして…。
ようやく気付いてブリッジ・ストリートを南下すると、穏やかな運河が。
さすが工業都市だったマンチェスター。あちこちに運河があります。
光が水面に反射して美しい…
そうかと思うと、オフィスっぽい近代的な建物もあったり。
でも、この途中の道にもっと興味深い場所があるのですよ。
それは、グラナダ・スタジオです!!
グラナダ・テレビと言えば、今は統合されてITVになっていますが、
シャーロック・ホームズに第一容疑者にミス・マープルと、
英国ミステリードラマの名作を製作してきた民放局です。
スタジオではかつてシャーロック・ホームズの見学ツアーもやっていたそうな。
ジェレミー・ブレットもかつてこのあたりを歩いていたのかも。
入ってみたかったな…。でも、こうやって傍に来れただけでも大満足です。
その後、無事にホステルへ着き、
夜はロンドンで買った「バーナビー警部(Midsomer Murders)」
"The Sword of Guillaume"のDVDを見ながら休みました。
長旅の最中の長旅でしたが、不思議と疲れが心地良かったです。
翌日はとうとう!夢にまで見た!「リーグ・オブ・ジェントルマン(The League of Gentlemen)」の舞台、
ハドフィールドへ向かいます!
つづく...
マンチェスター行きのコーチ(長距離バス)の出発時間が近づいてきたので、
ヴィクトリア・コーチ・ステーションに向かいました。
バスの停留所だと思って侮るなかれ。
停留所は20箇所程あり、出発待ちの乗客と今降りてきた乗客でごった返しているので、
まるで狭い空港のようです。
中には売店もありますが、人が多いし自分の荷物も多いので、
食料は出来ればここに来る途中で買っておきたいものです。
(私はVictoria駅近くのスーパーでお昼のサンドウィッチを買っておきました。)
正面入り口を入ると、モニターにどこ行きのコーチが、
何時に、何番の停留所から出発するのかが、ずらりと表示されています。
じっくり見ないと見落としそう…
ここで自分のコーチを確認し、停留所へ移動。
私の乗るコーチは後ろの方の番号だったので、
入り口からステーションの端まで歩く事になりました。
余裕を持ってこないと危なそうです。
ちなみに、今回私が利用したのは
「運賃1ポンドから!」が売り文句の、
激安コーチで知られる"メガバス"です。
日英問わず、昨今の長距離バス事情を考えると、
ちょっと怖い気もしますが、
はっきり言って運賃の安さは一番の魅力です。
例えば金曜の昼にヴィクトリアを出発し、
土曜の昼出発でマンチェスターから帰って来る旅だとすると、
列車では、往復63ポンドぐらいしますが、
"ナショナル・エキスプレス・コーチ"だと往復で22~36ポンド、
"メガバス"だと往復で14~28ポンドで乗れます。確かに激安。
(※日程や時間によって大きく異なります。)
実際、私が今回払った運賃は、往復で18ポンドでした。
ただ、安いのにはそれなりに理由があり、
ダブルデッカーを改装したコーチなんかも使っているので、
運が悪いと、普通のバス(しかも二階建てだから揺れが激しい)に何時間も揺られることになってしまうのです。
そのへんも十分覚悟の上で、安さを選べるかどうか、ですね。
停留所では、予定より15分遅れでコーチが到着。
二階建てではありませんでした。ホッ。
エジンバラ行きと書いてありますが、マンチェスターを経由するので問題ありません。
コーチはロンドンに付いてから予約をして、支払いはカードで済ませていました。
予約確認用に届いたメールをあらかじめ自分の携帯に転送しておいたので、
Reservation numberを係員に見せて乗り込みます。
(本当はプリントアウトしておいた方がいいと思いますヨ…)
この日の乗客に地元の白人の方はほとんどいませんでした。
目立つのは黒人の方やインド系やアラブ系の方。
あ、でも私の隣に座ったのは白人の大柄な男性でした。
お仕事かなにかでしょうか。
マンチェスターへはおよそ5時間。
その間、1時間は寝てましたが、音楽やpodcastを聞いたり、
昼食やお菓子を食べたりして過ごしました。
車窓から見えるのは、一面の菜の花畑。
後から知ったのですが、英国では菜の花畑で菜種油を取るのがブームとか。
天気は残念ながら、相変わらずの雨模様。
Baker Street駅の売店で買ったチョコレートのおやつ。
名前は"White"としか書かれてないので、何と言うお菓子なのか分からないんですが、
めちゃうまでした。この旅で食べたお菓子で一番うまかったお菓子w
まだかなまだかなーとキョロキョロしながら5時間。
やっと目的地、マンチェスター・シュードヒル・インターチェンジに到着。
こちらの停留所にはあんまり人気がありませんね…。夜だからか。
大きな地図で見る
実は5時間トイレを我慢してたので、降りてすぐお手洗いに直行。
(※バスの中には一応簡易トイレがあります。)
停留所のトイレは公衆のものと同じ、コインを入れて入るトイレです。
入り口で小銭を探してたら、後から来た黒人の男性に
「大丈夫? コインあげようか?」と訊かれました。
「ありますあります、大丈夫!」と断りましたが、声かけて貰えて嬉しかったw
雨はすっかり止んでいて、外に出ると、すぐ傍に路面電車が走っていました。
行くまでは考えもつかなかったけど、これでホテル近くの駅まで行けばよかったのかも…。
そう、ここからまたホステルまで電車に乗るのです。
西側のウィジー・グローブという道を廻って、Manchester Victoria駅を目指します。
途中にあったハード・ロック・カフェの巨大なネオン。
このあたりはショッピングや食事の出来る施設が多そう。
ここがManchester Victoria駅の入り口。
※2015年追記。
後からマンチェスター出身の知人に聞いたところ、マンチェスター・ヴィクトリア駅は非常に歴史のある駅で、
この場所も、戦場から戻った兵士がこの出入口から帰ってきたことで有名だそうです。
切符売り場は駅員のいる窓口もありますが、もちろん自販機があるので、
タッチパネルで行きたい場所と券の種類を選びます。
私の場合、行きたいのは隣のSalford Central駅で、時間はオフ・ピークなので片道£1.60。
この切符もカードで支払いが出来ます。
時刻表についてはノーザン・レールのホームページを要確認。
Salford Central方面行きのホームで待っていると早速電車が。
考えてみると、英国で電車に乗るのは初めてじゃないか!
誰もいない車内で一人写真を撮ったりソワソワ落ち着きません。
一駅だけなんですけどね。
大きな地図で見る
切符のチェックはホームに入る時だけで、降りる時は誰もチェックしません。
ほぼ無人の駅構内…。
方向聞くにも人がいないので、外に出た後、反対側の通りに出てしまったりして…。
ようやく気付いてブリッジ・ストリートを南下すると、穏やかな運河が。
さすが工業都市だったマンチェスター。あちこちに運河があります。
光が水面に反射して美しい…
そうかと思うと、オフィスっぽい近代的な建物もあったり。
でも、この途中の道にもっと興味深い場所があるのですよ。
それは、グラナダ・スタジオです!!
グラナダ・テレビと言えば、今は統合されてITVになっていますが、
シャーロック・ホームズに第一容疑者にミス・マープルと、
英国ミステリードラマの名作を製作してきた民放局です。
スタジオではかつてシャーロック・ホームズの見学ツアーもやっていたそうな。
ジェレミー・ブレットもかつてこのあたりを歩いていたのかも。
入ってみたかったな…。でも、こうやって傍に来れただけでも大満足です。
その後、無事にホステルへ着き、
夜はロンドンで買った「バーナビー警部(Midsomer Murders)」
"The Sword of Guillaume"のDVDを見ながら休みました。
長旅の最中の長旅でしたが、不思議と疲れが心地良かったです。
翌日はとうとう!夢にまで見た!「リーグ・オブ・ジェントルマン(The League of Gentlemen)」の舞台、
ハドフィールドへ向かいます!
つづく...
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