啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ブタナ?」と壁画

2012-02-19 09:30:15 | 旅行

あわゆくばイタリアの山野草をと期待していたのだが、イタリアは大寒波の凍りついた状況。ナポリの南郊外のポンペイでは、ベスビオ火山の雪を冠した姿が見られたが、太陽の国を予感させるものがあり、やわらかい陽射しの中でブタナに似た黄色の花を見つけた。

「ブタナ」はキク科コウゾリナ科の多年草。タンポポに似ているが30-60センチの高い花茎を伸ばし“途中から数本枝分れさせ”それぞれに花をつけるのが特徴。花の季節は春から秋だが、温暖な地で季節の展開が異常なだけに今咲いても不思議ではない。花径は2-3センチ、。道路の則面などあちこちに見られた。空き地や路傍など日本でも見られるというが、私はまだ見たことがない。ヨーロッパ原産の帰化植物で、1933年秋に札幌市の郊外で最初に記録されているとそうだ。変わった名がついているがフランス名の「ブタのサラダ」からつけられたという。

ブタナと思って写真を撮ったが、葉の形が図鑑と少し異なり、上部までついているものがあり、その辺がやや心配なところで断定できないところがある。ご存知の方がいたら教えてください。

旅の最後は教会の壁画。モザイクやフレスコ画、彫刻など様々な描き方があり、説明を受けないとわからないぐらい。この絵は教会の廊下(撮影可能な場所)にあったもので有名でも何でもないものだが、妙に惹きつけられた。

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「教養不足とボケのあいだで」・・スカラ座

2012-02-18 09:19:45 | 旅行

仕事で「知ったかぶりをするな」と叱られたことが何回もあった。映画のキャスト紹介の場面で「山野内」とあったような気がしてメモした。相手の女優さんが「日本人ではない」というカミさんの話に驚いて、ケリー・チャンさんに気をとられてしまった。今更訂正してもどうにもならない無知さ加減ですが、改めて「冷静と情熱のあいだ」で主演し、ドゥオモの階段を登ったのは「竹野内 豊」さんでした。添乗員批判・・どころではないですよね・・・ヘヘヘッ・・・。

「スカラ座」(冒頭の写真)は見たかった建物のひとつ。絵や彫刻はからきしだが、音楽の方は少し興味がある(知ったかぶりするなよ!!)。世界的にも有数の歌劇場でプッチーニの「蝶々夫人」「トゥーランドット」など初演されたと言う。第2次世界大戦で爆撃を受け大きく破壊されたが1946年5月に再建され、イタリア出身の著名な指揮者・トスカニーニの演奏会で再開された。

ネット上にミラノ・スカラ座の上演スケジュールや席予約のサイトがいくつか見られる。実際に観劇するのはたいへんなのだろうか。せめて、中に入って「ロッジョーネ(天井桟敷)」などのぞいてみたかったが・・。演奏会や歌劇ツアーなどあったら嬉しいが・・探してみよう。

もう一枚の写真は、どこかの教会。日本の有名な寺院など内部は撮影禁止が多いが、イタリアの教会では意外とOKのところが多かった。「ビーナスの誕生」や「春」は無理だが。

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「最後の晩餐」から「冷静と情熱のあいだ」へ

2012-02-17 13:06:03 | 旅行

みっともない訂正を多くの方に“見ていただいた”。時差ボケでななく、これが本来のペースですから仕方がありません?!ということで、今日は”アクが強く、仕切屋サンの添乗員批判”を展開しようと思ったが変更。ロマンチック=ラブストーリーで行くことにしました。

「冷静と情熱のあいだ」(山野内 豊、ケリー・チャン)という、10年以上前の映画をご存知でしょうか。フィレンツェのドゥオモ(花の聖母寺)に登るきっかけとなったのが、ツアーに母娘で参加されており親しくなっていた方の娘さんの話。当家のカミさんが映画のロマンチックな話を聞き、年甲斐もなく興味を持ってしまったこと。私は運動のつもりで、ピサの斜塔の最上部まで行けなかった(氷のため閉鎖)腹いせ。

独身のお嬢さん、定年夫婦の3人と、新婚旅行の2人が上りました。その時、映画のシーンは全く知りませんでしたが、4百数十段の狭い階段を息を切らして登ると強風の中に大展望が広がっていた。互いに記念写真を撮り合い、展望を満喫して降りました。

昨日、DVDで「冷静と情熱のあいだ」を見た。運動のつもりで登った私以外は“夫々の思い”で厳しい登りの階段を上がっていたのだ。山野内 豊さんとケリー・チャンは愛し合いながらもふとしたことで別れてしまったが、互いに心の中で魅かれ合っていた。「10年後にフィレンツェ・ドゥオモの上で会う」という約束。思い出して登り、そこで2人は燃え上がるというもの。描写が上手くできないが、60過ぎのオッさんが見ても“いいなぁー”と言う感じ。当家の2人にはtoo LATE!!ついていってしまい、独身のOさんにはお邪魔だったかも。早く幸せをつかんでくださいね。これも余計な話か・・・。

※添乗員のこと 
1、言葉がわからない運転手に対し「運転が下手」「スピードが恐い」「昨日の運転手が  良かった」など、言いっ放し。私達もいない時に、色々言われたのでしょう。
2、あなたの説明は、間違いが少なかったのかもしれません。ただ、ガイドさんの説明の  方が面白く記憶に残っています。他人の批判は止めましょう。
3、熱心な方なのでしょうが、私達は顧客でもあります。ご自分の身に災いがかからない  ようにするのが第一では、人の心は掴めません。
4、買い物に介入するのは止めましょう。「自分で選ぶよ」「余計なお世話」(皆さん)

「最後の晩餐」=ミラノでの旅行最後の夜、5人が集まりさよならパーティーを行いました。添乗員さんに手数をかけた人が多かったようです!??余計なお世話の話で盛り上がりました。自由時間に最後の晩餐を見に行きたかったのですが添乗員に「予約で一杯で難しいが、運がよければ・・」とアドバイスを受け、タクシーで行く気になっていたのです。ガイドさんに聞くと「今日は月曜日でサンタ・マリア教会は休み」と教えてくれました。ガイドさんに聞いて良かった。


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訂正

2012-02-16 14:10:42 | 旅行
今日の書き込みの中でサンピエトロ寺院の大聖堂に登って、バチカン市国を眺めたとありますが、間違いでした以下に訂正します。登ったのはフィレンツェの「ドゥオモ」(花の聖母寺」で、見渡した市街地はフィレンツェでした。“ドオモ”です。もう”バチ”が当たるかもしれません。アーメン。投稿した後で、何だか変だと思って同行者に訪ねると「カトリック総本山の大聖堂に登らせる訳ないでしょ!何考えているのよ・・!」でした。
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旅行ツアーで知り合った人との「最後の晩餐」Ⅰ

2012-02-16 09:46:22 | 旅行

10年振りの夫婦での海外。ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」や「春」、ミケランジェロの「最後の審判」など本物に感激。めったに見られないという“雪を冠したベスビオ火山”やベニスのカーニバルなどに満足した。少し気にかかったのが“やる気満々で仕切り屋タイプ”のベテラン女性添乗員さん。定年は過ぎたと思われる(失礼)が、まだ現役と言うことは相当な実力者なのだろうか?初日の集合から“遅刻”してしまい、迷惑のかけ通しでしたた!?!?

当ブログでイタリアの観光名所や芸術を語っても仕様がない。昔、教科書に載っていた建物や彫刻や壁画などが目の前に現れるだけで感激してしまう。サンピエトロ寺院の大聖堂に登り小さな国・バチカン市国を眺め、高速道路脇の果樹園や工場までが目新しかった。大寒波に見舞われた太陽の国。南の都市ナポリでも近郊まで雪が残っていた。おかげで人出が少なく、交通渋滞や観光名所での混雑もなくスムーズ。ツアー価格が安い時期での慰め・・である。財政や経済が混乱していると言うが、短期間の旅行では感じることもできなかった。

写真はヴェニスの「カーニバル」の様子とポンペイの遺跡から見たベスビオ火山です。カーニバルは有名で世界中からこのカーニバルを見に行く人がいるという。予定外のカーニバル初日に遭遇した。コスプレを楽しむ観光客も多いようだが、当家の誰かさんも安いお面をかぶり飛んでいました。ポンペイの遺跡は想像以上の規模。写真右端の低い部分と冠雪した部分の間の山を構成していたが、噴火で飛んでしまったという。そういう訳で、明日は私の珍体験と泣き言を・・・“最後の晩餐”が楽しかった。

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「啄木鳥の仕事」

2012-02-07 08:40:45 | 里山

札幌に住む友人「道産子Y」さんから、札幌・手稲山の冬景色をメールでいただいた。元同僚。互いに仕事を離れてからもコミュニケーションをとっていると言うことは、友人と呼ばせてもらって良いのだろう。夏、北海道に行って見たいと思っているのだが、その前に、折々の植物など写真を送ってもらえるかも知れない。そういえば「道産子K」さんからも、札幌郊外の森に住む“啄木鳥”の写真を撮りに来るようにメールをいただいている。※明日から旅行のため、8日間ほどお休みします。

「啄木鳥の仕事」(道産子Yさん撮影)は札幌近郊(だと思う)の手稲山の山中。オリンピックの会場となった場所。ノルディック系の会場だったと記憶しているが、そんな場所でスノートレッキングができるとは羨ましい。山の下の方にオリンピアスキー場、上部にはハイランドスキー場がある。バスでハイランドまで上がり、3時間ほど歩いて国道に戻るコースだと言う。こちらは“国体会場”をヨタヨタとスキーで降りるのが精一杯。

啄木鳥のドラミングの跡。さっきまで突いていたが“人が来たので飛び去ったばかり”というような生々しい絵。北海道にしかいないというクマゲラだろうか?クマゲラは知床の方だけ?など想像が膨らむ。

夏には“笹で歩けない場所”だそうだが、シュノーシュウを履けば歩けるのだという。ということは、2メートル近い積雪があるのではなかろうか。一緒に歩いた方の写真も送っていただいた。こちらは、群馬と同じでほとんどが60歳以上とか・・・・。元気です!
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「ハクセキレイ」

2012-02-06 08:28:18 | 野鳥

ハクセキレイは、中古の耕運機で畑を耕す時、いつの間にか後について虫?を探している。散歩の途中でも畑や田のくろで良く見かける。いつでも写真が撮れると思っていたのか、未だ当ブログに登場したことは無かったような気がする。数日前に「セグロセキレイ」を取り上げた時、意外と多くの方に見ていただいた。柳の下のドジョウを狙ってもう一度。

「ハクセキレイ」は体長20センチほどで、セキレイ科。田んぼや畑、河川や沼の周辺などに多いほか、市街地まで進出している。世界中に生息する「タイリクハクセキレイ」の亜種ということ。昔は北海道や東北に生息していたが、20世紀の中ごろからエリアが拡大し、現在では関東から中部まで東日本で広く見られるそうだ。

背中が黒っぽく、胸側が白い、畑や川原などでコチョコチョ飛び回る鳥は皆“セグロセキレイ”だと思っていたが・・。前回のセキレイのときに調べると予想外の“ハクセキレイ”の存在を知った。時によっては同じ場所で混在していることもあるということで“セグロとハク”を見分けるのは大変だが「顔が白く、目の辺りに黒い線が走っているのがハクセキレイ」。
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「???!!」シリーズ

2012-02-05 08:22:37 | 里山

鮎川と鏑川が合流する辺りの広い河川敷。大型の重機が何台も入り、大規模な工事が始まった。この工事"何のためにやっているのか”良く判らない。予算消化のための工事出なければ良いと思う。大型の重機を使って河川敷を掘り越し、3月中に埋め直すという姿を毎年のように見る。その跡は、元の草薮に戻ってしまうのである。素人考えだが、重機の台数や作業期間などから予算規模は1千万円では足りないと思う。

広い河川敷。工事が進んでいる辺りは竹薮とかなり大きな木が林状に茂っていた場所。掘り起こされ、200メートル程離れた対岸が見える。竹の根っ子、木の根が掘り起こされ高く詰まれており、ダンプが通るための道もできている。川の中州の部分に見えるのが特に不可解な、掘り起こし現場。土が積み上げられている。隣に詰まれた石を見ると、これを採っているのか?とも思う。

通行止めの看板の辺りに工事名が書かれていた。堤防か河川かわからないが「維持修繕工事」なのである。広い河川敷にスクスクと育つ樹木。付近には畑やみにゴルフ場として開発された場所も多くある。今、工事しなくとも良さそうだが。


2年ほど前、鮎川に架かる落合橋の東側。昨年だったと思うが、埼玉と藤岡の境の藤武端の埼玉側で最っと大規模な工事が行われていた。“運動公園でも作るのではないか?”と期待して見ていた。しかし、2箇所とも年度内には埋め直され、現在では元のままの荒れた草むらになっている。写真の工事の目的を見て「多分同じ類の工事だった」と推測する。

“やるに越したことはないが、やらなくとも済む工事”と私には見える。金のないときやる工事ではないだろう。中州まで重機を入れて地面を掘り起こす部分は不要だ。石を採るにしても、掘ればどこからでも取れる。落合橋で最初の工事を見たとき、重機の多さに“免許の講習か試験”でもやっているのかと思ったほどだ。

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「吾妻山から桐生の市街地」

2012-02-04 09:08:36 | 里山

寒かったが久し振りに落ち着いた天気。友人と出かけたが、西上州方面か桐生市の里山か決めかねていた。雪への用意はしたが何だか踏み込みたくは無い微妙なところ。友人と合流し、桐生市街地北にあるハイキングコースの吾妻山で合意した。

「吾妻山」(481メートル)はJR両毛線桐生駅から北に歩いて30分ほどの吾妻山公園(光明寺)を登山口とするコース、市西部の川内町にある自然観察の森をスタートとするコースをメインに、鳴神山への縦走コースなどハイキングコースが縦横にある。昨日も私達よりかなり年配と推定される方が何人も、私達より元気に登っていた。

吾妻公園入り口の駐車場をスタートし、野鳥の声を聞きながら歩く。どこかで聞いたような“哲学の径”。水道山につながる尾根に上がる頃には少し体も温まってくる。山頂への上り口に入ると急登となる。登山というよりハイキングのコースだが、後半の30分近くは岩混じりの急な坂を登る。それなりに楽しめる山だと思う。私より年配の人が、元気に追い越していくのが頼もしい?汗が出始めた頃、1時間足らずで山頂に着いた。

山頂からは桐生市の市街地から関東平野が広がっている。“富士山が昨日より良く見える”“スカイツリーが今日は見えない”など老人グループが大騒ぎ?ほぼ毎日の登っているようだ。遠慮して風邪の当たらない隅っこで、例の通りにお湯を沸かしコーヒーまでの早めの昼食をじっくりとった。低山だが、春のカタクリをはじめ山野草の多い変化に富んだ楽しい山だと思う。今回で4回目。

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「オオイヌノフグリ」

2012-02-02 11:13:35 | 山野草

ブルーの小さな花を見つけた。“ホトケノザと違う新しい花?”と喜んだのだが、良く見るとオオイヌノフグリだった。残念・・だが、ネタ不足の折、貴重な絵となる。

「オオイヌノフグリ」はゴマノハグサ科クワガタソウ属の越年草。花期は3-5月とされる。早春にコバルトブルーの小さな花を咲かす。群れて咲いていることが多く、道端や畑のくろなどあちこちに見られるが、見落としてしまう。今の時期だと鮮やかに映る。庚申山総合公園の南面のブルーベリー畑の脇、風の当たらない場所にひっそりと咲いていた。

この野草は瑠璃唐草、天人唐草、星の瞳など別名を持つと言う。“大イヌのフグリ(陰嚢)”と言う名前も奇妙。草丈は10センチから高くても20センチほどの小さな植物。それでもオオ(大)がつくのは、これより小さなイヌノフグリという近種があるから。小さく可愛い花なのに“タマタマ(陰嚢)”がつくのは「種の形がイヌの陰嚢に似ているから」という、訳の判らない理由。可愛くない名をつけられていることに同情した誰かが、可愛い別名をつけて呼んでいるのだろう。

もう一つ。属名のVeronicaは聖女ヴェロニカに由来していると解説している図鑑があった。十字架を背負い処刑の地に向かうキリストに、つけていたヴェールを差出した人。キリストがそのヴェールで汗と血をぬぐうと、布にキリストの顔が浮かび上がったという神話があると言う。そのヴェールが“瑠璃色だった”。
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