京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

資格や検定って・・・

2013-10-05 17:14:04 | ひとりごと
先日、出入りしてくださっている業者の方から
着付けの国家検定があることを聞きました。

某着付け教室の免状は、持ってはいるのですが、着付け教室の免状というのは
その着付け教室が認定するもので、私が欲しいと思っていたような資格ではなく
もっと全国的に世間で認められるような検定や試験があれば、欲しいと日ごろから思っています。

恥ずかしながら、今まで国家試験というものはないと思っていたので、
その話を聞いてとっさに試験を受けたいと、急いで調べてみました。

1級、2級があり、それぞれ学科と実技の過去問と実技試験の要項も見てみました。


過去問大まかに解いてみたところ、苦手の歴史の部分がちょっと怪しいけれど
ほかは呉服屋として知ってて当たり前のこと・・
実技も、1級は振袖にふくら雀。
準備5分、補正と長襦袢着付けに10分、着物と帯結びで25分。

日ごろの営業でこのタイムがこなせないようでは、仕事にならない・・・

・・・そして、よ~く考えてみました。

この国家試験合格して証書を持ってたらそれはそれで、いいことだと思う
けれど、なんだかいまさらこの試験を受けても・・という感じがしないではない。

合格率も高いようだし・・
着付けを始めた頃ならば、挑戦する意味があるかもしれない。

もっとハイレベルで、それを持っていてすごく価値のあるものならば
挑戦したいけど・・


試験、資格って・・・なんだろうな・・・

私、もちろん美容師免許を持っています。国家試験、当時、一生懸命練習して合格しました
美容師の仕事をしていたら持ってないといけないものですが
ずいぶん前ですが、カリスマ美容師が無免許だったという事で問題になったことがありました。

ほめられた事ではないし、いけないことだと思いますが、
美容師の試験は基礎であり、通過点で、技術はまた別物、そこから磨いていくものです。

資格がなくてもカリスマといわれる技術やセンスって・・・
試験や資格とは確かに別物のように思い、そのときにも考えさせられました。


何年か前にも、雑誌に載っていた着付けのコンテストに出てみようかと考えた事がありました
コンテストに出るということは、腕が上がりますし、他の人と競ってみたい思いもあります。
美容師時代には、まだお客様に着付けをする前の段階での技術アップという事で
留袖のコンテストに出て、これよってずいぶん上達もしたし自信もついたと思います。

それで、ここでもまた考えました。

出るための練習する事で、きっと腕は磨かれるけれど
コンテストの審査基準によっては、私が目指す着付けとはちょっと違う気がします。


美しいだけでなく、着心地が良くて、崩れなくて、ラクで
その方らしい着姿に着付けたいと私は思っています。
生活に密着した着付けというのか・・・

こんな事を書くと、とても傲慢に思われるかもしれませんが
そんなつもりはまったくありません。

コンテストや、持っていなくてもお客様にはあまり関係のない資格を取るために
費やす時間は、自分を磨くための時間ではあるけれど、
その時間でもっとやらなければいけないことややりたい事があるのでは?
呉服屋の女将として、何をすればお客様のためになって、喜んでいただけるのか?


試験を受けたりコンテストに出る代わりに、着付けをもっと習いたいな
いろんな先生のやり方を見て教わりたいし、
たとえば式場などの現場や、舞台着付けも見てみたい・・・
もっと、知りたいし、技術も高めたい・・・

考えてるだけでは始まらないよ・・・

と、自問自答


とりとめのない私のひとり言、最後まで聞いていただいてありがとうございました。



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