京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

物の貸し借り

2014-09-02 16:11:42 | 女将の日常
先日、若いお嬢さんが
「伊達締めをください」とお越しくださいました。

選びながら、お話を聞いているうちに、
美容室で浴衣を着付けてもらった際、伊達締めとコーリンベルトを貸してもらい
出かけて汗をかかれ、伊達締めの色がにじんでしまったので
ご自分で洗ったところ、元に戻らず
お返しするのにこのままでは・・と同等の新しいものを探しにいらっしゃった事がわかりました。


絹の博多の伊達締めは、使いやすくて、私もイチオシの伊達締めなのですが
色落ちするものがあります。
また、汗でぐっしょり濡れたからと、水につけると、くたっと腰がなくなったりしますので
お気をつけくださいね。


本題に戻ります

お客様のお話をきいて、貸したり借りたりすること、改めて考えさせられました。

もちろん美容師さんも、こうなった場合、新品を弁償してもらう事は考えていらっしゃらないと
思いますが、私がお客様の立場であれば・・・と考えたとき
私も同じように新しいものを用意してお返しすると思うのです。

美容師さんは好意で貸してくださったのですが
結果として、お客様に負担をかけることになり親切がアダとなってしまいました。


私は、どちらかといえば貸す側の立場になります。
実際、お客様によっては、小物をお忘れになったり、お持ちでない場合があります。

それを防ぐために、着付の予約を頂いたら
前もって着物や小物一式をお持ちいただき、点検させていただくようにしています。

呉服屋ですし、私物で、紐や小物類をお貸しできるものはもちろんありますが
あえて安易にお貸しすることはしないようにしています。

必要なものを揃えていただくことも、着付けをさせていただく一部と考えなくてはいけないと思います。


そして、万が一、お貸しした場合は、それが戻ってこなくても
何か今回のようにトラブルが起こっても仕方ないと覚悟をしておかなくていけないですね。

とはいえ、実際はお貸しする事もあり
お返しに来てくださったときに、お菓子を頂いたりの気をつかわせてしまい
かえって申し訳なく思うことがあるのが実情ですが・・・

私もいま一度、よく考えなくてはと反省しました。


今回は、店とお客様という関係でしたが
着物に関しても、親戚、知り合いやお友達で貸し借りのお話を聞きます。


「私、着ない着物があるから、よかったら着て~~」って
言うのは簡単ですけれど・・・

着物であろうが、紐一本であろうが、貸したり借りたりは、
少々オーバーですが何かあったときの覚悟をお互いにもって慎重に・・・

と思います・・・。



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