京呉服わき ごふくや日記

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着物クイズ 「女並寸法」とは?

2020-05-09 11:02:09 | 女将の日常

週末、店の前はあんがい静かです。

さっきクリーニング屋さんに行ったら、時短営業にしていらっしゃってお聞きしてみたら

住宅街にあるからかもしれませんが

朝と夕方の人通りが少ないから、短くされているとのこと。

外に出なくて人とお話しすることがないと、街の様子や小さな情報でも入ってこなくて

人と会っておしゃべりできるように、早くならないかと

こんなささやかこと、日常でも感じます。

 

さて、昨日の答えです。

「女並寸法」について・・・。解説します。

私がこの業界に入ったころは、まだまだ着物に詳しい方も多く

「私の寸法、女並にしておいてもらったらの結構よ」とか

「巾だけ、男並みにしておいて・・」とか

お客様とこんな会話をすることがありました。

かんた~んに分かりやすく言うと

女並とは、昔の女性の着物の標準寸法のようなものです。

おおよそ、身丈が4尺、裄が1尺6寸5分、後巾7寸5分、前巾6寸で

身長150㎝ちょっとの普通の体型をイメージしていただければ

男並という寸法もあり、こちらは、身長が160㎝ちょっと‥くらい。

裄が1尺8寸、後巾8寸、前巾6寸5分です。

ちょうど私が身長163センチで、ほぼ男並でぴったりサイズ

浴衣など一般的な既製品の着物サイズにも多いです。

今の洋服の感覚で言うと、女並がS、男並がL、その間がMといった感じです。

ちょっと覚えておいて損はないかもです・・

今どき「私は男並みで・・・」なんてサラッと若いお嬢さんがおっしゃったら

「むむ、おぬしできるな・・」って思われるかも~(笑)

こんな並寸法というものがあること自体、着物は融通が利くという事です。

いつも、着付けの観点から私は、ぴったり寸法がきれいで着やすい、着崩れしにくいと

お勧めしていますし、確かにそうなのです。

が、体型というものは、徐々に変わるもので、

洋服なら、年齢とともにウエストがきつくて無理、二の腕あたりがパンパン

なんてことがありますが、着物は身長5センチくらい、体重も10キロ以内くらいなら

着方で何とかなります。

そう思うと「並でお願い・・」というアバウトな仕立て寸法の

注文って、ある意味すごいなと思います。

おおよその寸法さえあってれば、親子で、姉妹で着ることもできますものね。

こうやって考えると、なかなか着物のアバウトさは優れもの

 

では、今日の問題です。

江戸小紋、着物に興味のある方なら聞いたことがあるかと思います。

Q「江戸小紋には小紋三役という有名な柄があります。その3つの柄をお答えください」

 

答えは、来週に・・。

 

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