アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

ごちそうアイスクリーム

2012-05-19 13:46:19 | 青年の子育て
過日、ぐうんと気温が上がったある日、長男がアイスクリームを買ってきました。

1箱の中に、もなかアイスが5個入ってるもの。

今、生活のほとんどを親の援助に頼り、きちきちの緊縮財政生活している長男には、
そのことさえ珍しい。

「へぇー、自分でアイス買えるようになったんだ・・・。」

などと思ってたら、長男がみんなに言いました。
「このアイス、みんなで食べていいよ~。」

えっ? 今何て言った? アイス、みんなで食べていいよって? えっそれってごちそうしてくれるってこと!?

生まれて初めて、子どもにごちそうになった。(おおげさか?)

「おにいちゃんがねー、もなかアイス買ってきてくれてねー、みんなで食べていいって。」

とおふれを出すと、うちはあんまり普段会話が無い家庭なんだけど、みんな直ちにその意味を了解した様子。

「あいつも稼いで、おごってくれるようになったんだな~。」
と、主人は言って、すぐ食べてました。

次男は、何も言わなかったけど、普段はぐずぐずするくせに、まるで敬意を表するがごとく
すぐに食べていました。

仕事が多い時には、それこそ不眠不休に近い状態で漫画を描き、それでやっと得たお金で長男が買ったアイスかと
思うと、私はなかなか食べられなかったけれど、食べないのはかえって彼に悪いと思い
ありがたくいただきました。

冷たくて歯にしみる。

でもおいしい。忘れられない味。

もなかアイス。プライスレス。

気が済んだ、か・・・

2011-11-25 13:29:17 | 青年の子育て
実を言えば、薬を飲んでいるときも、やめてしまってからも、あまり次男に変化を感じませんでした。

だから、いつから飲んでいたかも、いつ飲むのをやめたのかもわからないのです。

効いていたのか、いなかったのかも。

ただ「めんどくさい」からやめてしまった、ということは、薬を飲んでも変化を感じなかったからこそ
なんだろうな、と推測するばかりです。

このことを、ある友人に話しました。

その友人も、大学受験の時、あまりにも気分が不安定になり、親に内緒で病院の精神科に行き
薬をもらっていたそうです。

そして、彼女の表現によれば、試験期間中「浴びるように」薬を飲んでいたということです。

大学受験というからには、高校生の時ということです。

そして、その彼女から返ってきた言葉。
「あぁ、もう気が済んだのね。」

そ、そういうことなの・・・。

彼女自身は、ある新興宗教に入信し、それによりピタリと薬と縁を切ることができたのです。

人それぞれですね。

次男の場合、めんどくさいか否かというのは、生活全般において、たいへん重要なスイッチになる。

ので、そのスイッチが、正常に機能したんだろうね。

たいへんたいへんつらい1年半でしたが、気が済むまで、メンタルクリニックに行くなり薬を飲むなり
好きなようにやらせて、じっと黙っていたのが、結果的には良かったようです。

「めんどくさい」の効用

2011-11-22 18:07:48 | 青年の子育て
さて、長らく沈黙だった次男の話題です。

次男の部屋から大量の精神安定剤の空き袋が出てきて、ショックで、心配と苦しみの毎日を送っていたのが
1年半ほど前のできごとでした。

次男の全てが心配で、自分の子育てを責め、毎日真っ暗な気分でした。

できるだけ、次男と距離をおくようにして、そうっと毎日を送っていました。

が、そうこうするうちに、新築だ、引っ越しだ、店のオープンだ、心のお絵かきだ、と
がーっと忙しくなり、次男のことを気にする暇も無くなってしまいました。

別に「距離をおかなくては」などと意識しなくても、ほったらかし状態になってしまったわけです。

が、しばらく前、引っ越す前からなんとなく
「薬の空きケースが捨ててないなあ。」
と思っていました。

でも一方、私を心配させないために、こっそりまとめて捨ててあるのかも、などとも考えていました。

結局わからないし、恐くて直接聞けない。

でも、どうかして彼の部屋に入った時、丹念に探すのだけど、やはり薬の気配がありません。

で、つい最近、ふと二人になった時、おもいきって聞いてみました。

「最近、メンタル(クリニック)行ってるの?」

すると、次男は
「もう行ってないよ。」
と、答えるではありませんか。

思わず
「先生、もう来なくていいって?」
と聞くと、その答えはなんと
「いや。めんどくさいから。」
でした。

めんどくさいから・・・・・って、そうなの?それありなのかい?

祝!前進!

2011-09-22 17:56:29 | 青年の子育て
昨日、台風の影響で、夕方から突然停電になりました。

ああ、震災の悪夢再び・・・でももうあわてないもんね、いろいろ備えてあるし・・・
と思っていたら、主人がスマホで、隣の地区は停電してないという情報を仕入れ、それではと
久しぶりに家族4人で、隣の地区のファミレスに夕食に行きました。

ま、こんな機会でもないとこどもたちと顔を合わせ、まともに話すこともないと思ったのか
主人が言いました。

「おまえたちの、それぞれの近況を述べなさい。」

そして、まず長男を指名。

普段、私たち夫婦は、やかましいことは言わないため、こういう時、こどもたちは大変素直である。

すると、長男の口から、驚くべき事実が!

とうとう編集者の目にひっかかって、今月から、中堅どころの先生のアシスタントになれたんだそうです。

しかも、この春、長男が有り金はたいて買った機械のおかげだと思うけど、データ交換で行える仕事なので
わざわざ先生のお宅に行かなくてもいいのだそうです。

つまり、交通費も浮くし、その時間で、彼自身の作品も描くことができます。

アシスタントの仕事をしながら、プロの技術やコツを身につけられるし、収入も、私が考えていたよりも
ずっときちんといただけて(もちろんバイトにしては、ですよ)、いやぁーほんとに良かったなー
という気分です。

いやー、ほんと、たったひとり、黙々とマンガ描き続けて、よくここまできたね~。
おかあさんはうれしいよ。

家族はみんな、お父さんとお母さんの友達もみんな応援してるよ。
ブログを通じて応援してくださる皆様、ありがとうございます。

だからきっと大丈夫!!

フレーフレーにいちゃん!がんばれがんばれもうすこし!!

着々と・・・賞金稼ぎ!

2011-05-18 11:49:58 | 青年の子育て
さて!

ここらで、久しぶりに長男の話題です。

漫画家めざし、ひたすらに描き続ける日々の長男。

この話題に初耳の方は、2009年6月25日~7月4日まで連載した
「実録がんばれ若者。そして親」
を参照ください。
カテゴリーは「青年の子育て」です。

この2年、本当にひたすら、脇目もふらずマンガを描き続けていた長男。

一昨年の終わりあたりから、去年とかも、小さい賞はぼちぼち取れるようになってきました。

漫画家志望の人なんて、歌手や俳優志望の人と同じく、星の数ほどいるんだろうから
賞を頂けるだけでもありがたい、と思って応援しておりました。

小さい賞ですので、賞金も、図書カード5000円とか、10000円とか、そんな感じだったらしいです。

が!今年!

賞を取ったのですよ、最初は5万円、次は4万円!

もちろん、それで生活できるようなお金ではありません。

でも、自分のペン1本で、それだけの稼ぎができたのがすごい!
(はい、親バカ全開です。)

しかも、聞いてみると、普通の人ならみんな知ってるそうとうメジャーなマンガ雑誌だったのです。

ううう~~

案外ホントにデビューできちゃうかも。(ハイ、親バカ全開その2です。)