アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

可愛い(かった)こどもたち

2011-11-29 17:46:32 | 日記
一昨日の夜、アイスクリームを食べたすぐ後に熱いお茶を飲んだら、そのとたん、すごい勢いで
歯が痛くなりまして、もう首から肩のあたりまで痛むので、歯医者さんに行きました。

引っ越してしまったので、近所の歯医者さんに行こうかなーとも考えましたが、長年診ていただいている
行きつけの歯医者さんに、電車に乗って行くことにしました。

結局、虫歯ではなく、歯の神経が炎症をおこしているのかもしれませんね、ということで
抗生物質のお薬をいただいて帰りました。

帰り道、昔よく行った洋品店(といっても大きい。3階建てです)の前を通りました。

立体駐車場を見ると、なんともいえず懐かしい気分になりました。

ここは、大人の服もいっぱいあるけれど、赤ちゃんや子供の服も安くていっぱいありまして
こどもたちが小さい頃は、車に乗せて、お買い物に来たっけなぁ。

そいで、向かい側は忠実屋っていうスーパーで、その地下食料品売り場のすみっこで
ソフトクリームやお好み焼きを買ってあげたりしたっけ。

はぁ~、懐かしい!
可愛かったなぁ、うちの子どもたち・・・。

もし、どんな願いでもひとつだけかなえてあげるって言われたら、私は迷うことなく
「小さい頃の子どもたちに会いたい。そして、思いきり抱っこしたり遊んだりしたい。」
と言うつもりです。

可愛い可愛い、ほんとに可愛かったあの子達に会いたい・・・!

切ないような、幸せなような気分で家に帰り、帰りがけに買ってきたお魚だの納豆だのを冷蔵庫に入れると
「あれ?私の買ってきた肉まんが無い!」

ううむむ、お皿の感じからして、お昼に長男が食べてしまったようだわ。

ひ、ひどいじゃない、あれお母さんが買ってきて食べようと思って楽しみに冷蔵庫にいれておいたのに
あんな大きな肉まん全部食べちゃうなんて、あんたの胃ってどうなってるのよ、くやしいいい!

かわいくないわああ!

気が済んだ、か・・・

2011-11-25 13:29:17 | 青年の子育て
実を言えば、薬を飲んでいるときも、やめてしまってからも、あまり次男に変化を感じませんでした。

だから、いつから飲んでいたかも、いつ飲むのをやめたのかもわからないのです。

効いていたのか、いなかったのかも。

ただ「めんどくさい」からやめてしまった、ということは、薬を飲んでも変化を感じなかったからこそ
なんだろうな、と推測するばかりです。

このことを、ある友人に話しました。

その友人も、大学受験の時、あまりにも気分が不安定になり、親に内緒で病院の精神科に行き
薬をもらっていたそうです。

そして、彼女の表現によれば、試験期間中「浴びるように」薬を飲んでいたということです。

大学受験というからには、高校生の時ということです。

そして、その彼女から返ってきた言葉。
「あぁ、もう気が済んだのね。」

そ、そういうことなの・・・。

彼女自身は、ある新興宗教に入信し、それによりピタリと薬と縁を切ることができたのです。

人それぞれですね。

次男の場合、めんどくさいか否かというのは、生活全般において、たいへん重要なスイッチになる。

ので、そのスイッチが、正常に機能したんだろうね。

たいへんたいへんつらい1年半でしたが、気が済むまで、メンタルクリニックに行くなり薬を飲むなり
好きなようにやらせて、じっと黙っていたのが、結果的には良かったようです。

「めんどくさい」の効用

2011-11-22 18:07:48 | 青年の子育て
さて、長らく沈黙だった次男の話題です。

次男の部屋から大量の精神安定剤の空き袋が出てきて、ショックで、心配と苦しみの毎日を送っていたのが
1年半ほど前のできごとでした。

次男の全てが心配で、自分の子育てを責め、毎日真っ暗な気分でした。

できるだけ、次男と距離をおくようにして、そうっと毎日を送っていました。

が、そうこうするうちに、新築だ、引っ越しだ、店のオープンだ、心のお絵かきだ、と
がーっと忙しくなり、次男のことを気にする暇も無くなってしまいました。

別に「距離をおかなくては」などと意識しなくても、ほったらかし状態になってしまったわけです。

が、しばらく前、引っ越す前からなんとなく
「薬の空きケースが捨ててないなあ。」
と思っていました。

でも一方、私を心配させないために、こっそりまとめて捨ててあるのかも、などとも考えていました。

結局わからないし、恐くて直接聞けない。

でも、どうかして彼の部屋に入った時、丹念に探すのだけど、やはり薬の気配がありません。

で、つい最近、ふと二人になった時、おもいきって聞いてみました。

「最近、メンタル(クリニック)行ってるの?」

すると、次男は
「もう行ってないよ。」
と、答えるではありませんか。

思わず
「先生、もう来なくていいって?」
と聞くと、その答えはなんと
「いや。めんどくさいから。」
でした。

めんどくさいから・・・・・って、そうなの?それありなのかい?

長男初収入

2011-11-19 18:03:50 | 日記
漫画家のアシスタントとして働いた長男の、初めてのお給料が、昨日振り込まれました。

主人が
「通帳、見せてみろ。」
と言い、持ってきた通帳を見ると、ほう!確かに彼にしては大金が入っていました。

が、その前には、預金残高がわずかに¥1000くらいの時期が延々続いていた事の方に仰天。

うーーん、この間、彼はどうしていたのか??

うちにいるので、食べることと住むことは、確保できていましたが。

確かに、彼の衣服は、何年も着続けていて、かなりくたびれてました。

でも、全く頓着せず、彼はそういう服を着続けました。
崩壊して、着られなくなるまでは、同じ服を着るタイプ。

主人と同じ。

言わなければ、買ってあげなければ、放っておけば、一生同じ服を着るんだろうな、この二人は。

そいでもって、さっそく1万円が引き出されてありましたので言いました。

「少しちゃんとした肌着とかTシャツとか買いなさい。ウニクロとか行って。ちょっとぱりっとした格好しなさいね。」

「うん」と言った長男、今日、一人でお買い物に出かけました。

そして買ってきた物は・・・やっぱりマンガ本だった。

あの子にお嫁さんは来ない。かもしれない。


先生の存在

2011-11-15 17:34:26 | 日記
もうひとつ、前回の同窓会と違ったのは、担任の先生が出席されたことです。

前回は、直前になって体調を崩され、残念ながら欠席。
今回、そのことを何度も謝っておられました。

実に30年ぶり、人によっては卒業以来33年ぶりの再会となります。

昔から、どちらかというと地味で、穏やかな優しい先生でした。(国語の先生)

今もその雰囲気はそのまま。
入口で幹事さんに会費払って、少しして「あ!先生!」とか気づく感じ。
(幹事さんのすぐ横に座ってらっしゃるのに)

でも、先生の存在は、ものすごく大きい。

宴も半ばに始まった、各人の近況報告。

31人も集まって、しかも33年ぶりだから、すごい量というか時間がかかったのですが
先生は、会場の真ん中に座り、全身の細胞を耳にしているような感じで、じっと聞いておられました。

別に、何もおっしゃらない。
批判も無ければ、アドバイスもおっしゃらない。

ただただ「うんうん。そうかそうか。そうだったのか。」とうなずきながら、ひたすらひたすら
私たちの話を聞いてくださいました。

最後の一人の、最後の一言が終わるまで。

私たちも、自然にそれにならい、最後のひとりの最後の言葉が終わるまで、集中力を切らすことなく
じっと友の話を聞いたのでした。

別に、何も応答とか無いんだけど、先生が心から聞いていてくださっているという、絶大な安心感。

それで、みんな、良いこともつらかったことも、素直に話せたんでしょうね。
それで、居心地の良さを感じたんでしょうね。

たとえ50才を越えても、先生の前では、全員こども。