アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

表現アートセラピー 「力」を思い出す

2010-03-31 13:00:05 | アートセラピー
この日の表現アートのワークは、3人のグループに分かれて行いました。
私を含め、受講生2名とアシスタントの男の子1名です。

さて、この記憶をグループの仲間に伝えた後、グループで役割を決め、「この記憶」を演じるのです。

この「ふり返りの演劇」は、一見遊んでいるみたいに見えるのですが、非常に強く、心の扉を
叩いてきます。

当事者にとっては、その出来事で感じた気持ちを、ある意味客観的に味わいなおし、より深く
自分を理解する時間になります。
他のメンバーにとっては、他人の体験を演ずることで、他者の気持ちを想像し理解する力を
育むことができます。

ひたすら、先生とのお約束を守り、待ち続けた小さなヒロイン。
地味です。
でも、やりぬきました。たったひとりになっても。
だから、やっぱりヒロインです。

「待つ」
何もしないで、ただそこに立っているだけ、みたいにも見えます。

が、本人の心の中では、不安や葛藤、誘惑を退けるなどのバトルが繰り広げられているわけです。

それだけでも充分大変なのに、その上、長い「時間」とも戦っているのです。
そう、馬と同じくらい、牛と同じくらいの我慢強さをもって。

おお!
私は、こんなすごい力を、小さい頃からすでに与えられ、使っていたではないか!
私は、こんなすごい力を、持っていたんじゃないの!

何故、突然、この場面が思い出されたのか、ワークが終わる頃には、はっきりわかりました。

「ひらめき」には、人の持つ深い叡智とつながっているものが、多々あると感じます。

そう、今こそ、この力を使う時なのです。
次男の成長を、信じて待つために。

私は、既にこの力を与えられているのです。
だから、大丈夫なのです。

みなさんも、きっとそうだと思います。
目の前の課題や困難を乗り越える力は、すでに与えられていると。
その力は、思いだし、呼び覚まされ、使われるのを待っていると。


表現アートセラピー プレイバック編

2010-03-30 14:14:57 | アートセラピー
当時は、土曜日も、半日学校がありました。

午前の授業が終わり、お掃除も終え、さようならのご挨拶をするために校庭に並んだのです。

ところがその時、担任の先生は、みんなに配るプリントを忘れたのに気づき
「ここで、並んで待っていなさい。」
と言って、職員室に取りに行ったのです。

最初、みんな、先生に言われたとおり、きちんと並んで待っていました。

が、待っても待っても、先生が戻って来ない。

小学校低学年の子どもが待てる限界を超えて、戻っていらっしゃらなかったのです。

天気の良い暖かな日で、しかも週末の土曜日。
みんな、だんだん並んで待つのに飽きてしまい、気がつくと、私を除く全員が、広い校庭で
鬼ごっこをしたり、ブランコや鉄棒で遊び始めてしまいました。

私はチビで背が低かったから、一番前に並んでたのよ。
で、後ろを振り返ったら、誰もいなかったわけ。

それでも、先生は戻っていらっしゃらない。

「先生、ここで待ってなさいって言ったのに。怒られちゃうよ。」
「先生、まだ来ない。ほんとに戻ってくるのかな。早く戻ってきてよ。」
「みんな遊んでて、わたしだけひとりぼっち。仲間はずれになっちゃったよー。」

小さい胸は、不安でいっぱいです。

でも、私はひとり、直立不動のまま、黙って待ち続けました。

子どもにとっては、とても長い時間が過ぎた後、ようやく先生が職員室から戻ってきました。

その姿をめざとく見つけて、あわてて列に戻る子もいましたし、気づかず遊び続ける子もいました。

先生は大声でみんなを呼び、再び並ばせると、私の頭の上に手を置き
「この子だけだよ、ちゃんと待ってたのは。先生は職員室からずっと見てたよ。」
と、恐い声で言いました。

表現アートセラピー

2010-03-29 14:19:21 | アートセラピー
先週、久しぶりに、表現アートセラピーのワークに行ってまいりました。

今回のテーマは「ヒーロー&ヒロイン」

今までの人生の中で、
「自分、ヒーロー!」「私、ヒロイン!」
と感じた場面を思い出し、その時自分が使った力を思い出し、その力を自由にアート表現
していきます。

その日の受講生は、私を含めて4人でした。(全て女性)

男の子にいじめられていた友人を助け、敢然と男の子と戦った小学生の自分を思いだした人。

修学旅行中、女子部屋に隠れていた男子を追い出すべく、先頭に立ってスリッパを投げて
戦ったことを思い出した人。

体調が悪く、しかも台風が迫っているという最悪のコンディションの中、それでも北アルプス登山を
がんばりぬいて成功させた人。

いろいろ出ました。
みんな、すごいねー!!
まさに、力強いヒロインですねー!

私は最初、全然思い浮かびませんでした。

例の、次男の精神安定剤発見事件の後でしたから、気分的にも、およそヒロインとはかけ離れていましたからね。

自分が、そんなに強かったり偉かったりしたことなんて、今までの人生であったんだろうか??

すると先生が
「自分の中で、これはがんばったなー、と思えるようなことでもいいんですよ。」

「ヒーロー」って、日本語に訳すと「英雄」ってことだよね・・・。

んー・・・
すると、突然、小学校1年生か2年生の頃の、ある日のできごとが、鮮やかによみがえってきました。

良く晴れて暖かい、平和な土曜日のできごとでした。

親子のワークショップのお知らせ

2010-03-27 15:47:21 | 日記
画像は、昨日ご紹介した方の、裏面作品です。

お肉類の他に、おにぎり、茶碗蒸し、各種ジャムやジュースが入って、更にパワーアップ
している感じです。
これだけ食べたら、元気出そう!

さて、今日は、ちょっとお知らせです。

4月24日(土) 10:00~12:00
平塚市美術館にて、親子コラージュのワークショップをさせて頂きます。

このブログの、すてきなコラージュ作品群をご覧になって、
「おもしろそうだな。」「やってみたいな」
と思われた小・中学生をお持ちで、「平塚なら行けそう」な、お母さんお父さん、
よろしければ、遊びにいらしてください。

「平塚市美術館」→「教育プログラム」→「心のお絵かき 親子でコラージュ」
で、検索すると、応募方法のページにいきます。
まだ、空きはあるようです。

平塚市美術館でのワークも、今年で2年目。
自由に表現する喜びや、楽しい発見の数々、ダイナミックな癒しなど、たくさんの方と
分かち合いたいと、楽しみにしています。 

土曜日のコラージュ 4

2010-03-26 13:23:34 | コラージュ作品
こちらは、昨日作品をご紹介した娘さんの、お母さんの作品です。

画面中央にどーんと、ぐつぐつ煮える割り下に浮かぶ上等な霜降り肉・・・
柿安のお肉・・・あぁ・・・(よだれとため息)

有機野菜もマクビオ料理もいいけれど、人間、力欲しい時は、やっぱり「肉」ですよね。

まずは、お肉。
それからワイン。いっぱい並んでますねー。どんどんいっちゃってください。

おいしそうなフランスパンに、彩りも鮮やかなケーキ。

あぁ、幸せがお腹に満ちてくる感じですねー。

それから、春のブーケが箱にいっぱいと、鮮やかなオレンジの「ル・クルーゼ」。
テーブルの上にあったら、幸せ度100%という感じですよねー。

始め、小さい娘さんのお世話で、ちょっと大変なご様子でしたが、驚異の集中力で、一気に
仕上げられました。

というか、実は裏面もあるのです。別の作品が。
つまり、少ない時間に2枚の作品を作られたわけ。

ほんと、すごい集中力でした。
「わたし、これが欲しいのよ!」
というのが、すごくはっきり、強く沸いてきて、それをとても素直にスムーズに形にできた、
ということですよね。



良かったですね~。
これだけでも、かなり満足感を感じることはできると思います。

日常生活の中で、どれか、この通りでなくても、もっと小規模でも、何かしらご自分のために
プレゼントしてあげられたらいいですね。