アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

川合玉堂美術館

2018-11-20 18:22:16 | 
穏やかな秋の一日、穏やかな川合玉堂の絵が見たくて、青梅御嶽渓谷の川合玉堂美術館に
行ってきました。

川合玉堂の日本画といえば、昔の日本の農村風景などが有名で私も好きですが、
美術館の中では、様々な年代に様々なジャンルの絵を描いていたことがわかり、
大変興味深かったです。

絵の中からは一貫して、誠実さや格調の高さが感じられるのですが、
とっつきにくいとか敷居が高いといった感じが無いのです。

ものすごい画力なのに、とても穏やかで優しい眼差しを感じます。

見ていると、どんどん心がほぐれて穏やかになっていく感じ。

そこが本当に玉堂の魅力だと感じています。

美術館のお庭も良かったですよ。






広くはありませんが、さっぱりときれいに整えられて、紅葉も美しかったです。

紅葉と言えば、すぐ横の御嶽渓谷の紅葉もそれはそれは美しかったです。



・・・が、平日にもかかわらず、車も観光バスもいっぱい来ていて、かなりの混雑。

紅葉狩りの季節だからでしょうかね。

計画では、美術館のとなりの「いもうとや」というお食事処で渓流を眺めながら
のんびりお昼ご飯を、と思っていたのですが、満席で大勢待っていて、いつになったら
食べられるかわからないような状態でしたので断念。

帰り道にあったハンバーグ屋さんでハンバーグランチを食べました。
(大変美味しかったので、たぶんこれで正解!)

川合玉堂の作品は、年に7回展示替えを行うそうなので、また、今度は紅葉と関係ない
時期に行きたいと思います。

横綱稀勢の里の休場

2018-11-15 17:39:04 | 日記
この九州場所、一人横綱だった稀勢の里。

初日からまさかの四連敗。

とうとう今日、休場となりました。

私は、負けても負けても負けても負けても、ずっと土俵に立ち続けて欲しかったなあ。

そりゃ、横綱としてみっともないとか情けないとか思うのが一般的なのかもしれません。

でも、どんなに負けても負け続けても横綱が歯を食いしばって土俵に立ち続けたら、
見ている側の意識が変わるかもしれません。

その姿に励まされるかもしれませんよ。

負けたっていいんだ、これもありなんだって勇気を持つ人もいるかもしれません。

そりゃ、横綱は強くなければなりません。

でも、辛さをこらえて負け姿をさらしながら土俵に立ち続けるっていうのも、ある意味すごい「強さ」でしょう。

強さにはいろいろある。

もともと大相撲は、神事であってスポーツではありません。

勝敗だの記録だのとは違う、国の大地を踏みしめ、その姿を神々へ奉納するという国技なはず。本来は。

負け続けても土俵に立つという強さを、神々に捧げるのもありなんじゃないか、
そういう「負け」という陰の方向に振り切ったとき、世間は勝ち負けではない「何か」を
何かとても尊いものを感じるんじゃないかって、そんな風に考えてました。

そうだとすると、この稀勢の里という横綱の役割は大きいんだよねぇ。

稀勢の里、がんばって!

どんなに負けても、そして勝っても、どうあってもあなたはたくさんの人に愛されてるんだよ!

パステルで秋の木

2018-11-11 15:19:43 | パステルシャインアート
月に一度アトリエに通ってきてくれる、小学校5年生のMちゃん。

この日は、パステルで秋の木を描きました。

好きな色をたくさん使って、人差し指の指先で描くのですが、小学校5年生なので指が小さい上、
なぜだか、更に小さい小指も使って描くので、小さい木がたくさんの可愛らしい絵になりました。



指先は、描いているうちに、だんだんいろんな色が混じり合っていきます。

それで画用紙の上をこすると、思いがけないような色がでてきて、小さいM画伯は大喜び。

一本描くごとに「おお!」と驚いたり、喜んで笑ったりおしゃべりしたりとなかなか忙しくて、
この一枚を描くだけで90分かかってしまいました。

自由に描く絵は楽しいものです。

ちなみにこちらは私の絵です。


小倉遊亀展

2018-11-10 16:28:33 | 美術・芸術
少し前になりますが、平塚市美術館に「小倉遊亀展」を見に行きました。

小倉遊亀といえば超有名女流作家。

昨今の東京の美術館は、どの展覧会も平日でも混雑しているので、ここも混んでるのかなあと
警戒して行きましたが・・・がらがらで、久しぶりにゆったりと鑑賞することができました。

やはり、少し交通の便が悪いからでしょうかね?

でも、電車とバスを乗り継いででも見る価値はあると思いますよ。

年代順に、作品数も多くて、小倉遊亀自身の言葉も添えてあり、作品への理解とともに愛着もわきます。

まるでマチスのようなダイナミックな作品もあり、そういう小倉遊亀は知らなかったので、へええと思いました。

でもやっぱり、優しい女性の視点を感じる、そして昭和の時代を感じる作品が大好きです。



「ああ、こういうワンピースを母や叔母が着ていたなぁ」とか「こういうレースのテーブルクロス、うちにもあったな」とか・・・。

絵の美しさと懐かしさが混じり合い、見ている内に、ほのぼのとしてくるような、
懐かしくてちょっと悲しくなるような、なんともいえない気分になってきます。

もう平成も最後の年になり、昭和はますます遠くなりますが、小倉遊亀のような作品は
忘れられることなく、ずっと愛され続けてほしいと思いました。