アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

あきらめる、あきらめない。2

2011-10-29 20:21:10 | 心や気持ちのお話
なにせ、根性ひん曲がっているワタクシは、「あきらめない」というテーマと聞けば
「あきらめる」方にフォーカスして考えてしまう。

あきらめる。

何かを一生懸命やっていたんだけど、うまくいかなくて、嫌になっちゃって、飽きてきたりもしてしまって
もうどうせこれ以上やっても無駄だしなどと考え始め、うだうだ迷ったあげく、ついに
あきらめてしまう。

こういう、全く自慢にならない隠しておきたい経験をしたことのない人って、いるのかしら?

中には、いるのかもしれませんね。

いつも目標に向かって邁進し努力し、そして夢や目標を達成してきた人。
あきらめるということを、一度もしなかった人。

すごい人です。個人的には、あまりお友だちになりたいとは思いませんが。

でも、私たちは、たいてい
「もうだめ、これ以上無理。」
と、あきらめてしまった経験があります。

その時感じたいろんな気持ち。

自分に「あきらめざるを得ない」言い訳をいっぱいしてしまう自分への嫌悪感。

「やっぱり止めなければ良かったのかなー・・・。」
といつまでも悔やむ、みじめったらしい気分。

後悔、罪悪感、敗北感、屈辱感・・・

そんな気持ちを知っているからこそ、私たちはわかるのです。
「あきらめない」ことのすごさとすばらしさを。

あきらめたことがあるから、みじめな気分を味わったから、だから
「次こそはあきらめないでがんばろう!」と思えるのです。

あきらめてしまった経験も大事。
そして、それを活かしたから、あきらめなかった経験ができるんだと思うのよ。


あきらめる、あきらめない。

2011-10-28 18:13:27 | 心や気持ちのお話
アートセラピーを学んだスクールから、ワークショップのお知らせが届きました。

テーマは、なでしこジャパンが教えてくれた「あきらめない」ことについて。

ワークショップお誘いの案内文に

「あなたは どんな時にあきらめ
 そして
 どんな時に あきらめなかったのですか?」

と、ありました。

深いな、と感じました。

私たちは「あきらめない」ことを良いこと、あきらめることを悪いことと考えがちです。

でも、そうとは言い切れないですよね。

あきらめなくてはならないことだってある。

自分ではどうしようもない時、これ以上進んだら、自分も周りも傷ついてしまうような時、etc・・・。

この時「あきらめてはいけないんだ」とやっちゃうと「頑張る」ではなく「我ン張る」になっちゃう。

この辺が、難しいところですよね。

でも、両手を上げあきらめた時、完全にサレンダーした時、はじめて視界が開けたり
別の方向に進めたりできるってこともあると思います。

ここで「あきらめる」っていうのは、逃げるとか放り出すということではなく、手放すとか
こだわりを捨てる、という風に言い換えられそうですね。

だから、あきらめることだって悪くない。時には必要よね。

ワークの空気は毎回違う

2011-10-24 20:29:23 | アートセラピー
展覧会も終わり、ほっとする暇もなく、先日は、平塚市美術館での大きなワークショップでありました。

毎回、ほんと緊張するわ、ここのお仕事は。

遠くて、朝早く出ないといけないとか、身分不相応に立派な場所だとか(立派な美術館なんですよ、マジ)
いろいろあるんだけど。

終わると本気で脱力モード。

はっきり言って、今回が今年度最後のワークだったものですから、もう今年が終わってしまったかのような
解放感。
はぁ~~やれやれ。

で、感じたこと。

実は、7月に募集をかけた時、定員20名の5倍の100名の応募があったものですから、
抽選で落ちた方がいっぱいいらして、お気の毒だと思い、10月も7月と全く同じプログラムで行ったのです。

全く同じプログラムだったのに、全体の雰囲気は、すごく違ったのが驚きでした。

7月は、そこここから笑い声が聞こえるほど、活気に満ちた元気な雰囲気。
勢いがあって、一人で、4枚も5枚も描くんですよ。

今回は、雨だったせいもあるのかもしれませんが、とても静かで、ひとりひとりが真剣で夢中に描いている
という雰囲気。

同じ時間なのに、一人せいぜい2枚。
ていねいにていねいに仕上げて描くんです。

どちらが良いとか正しいとかの問題ではありませんね。

人で、こんなに違うものなのねぇ・・・。

「人」とその「人」が作る「場」の力。
不思議なものを見る思いがしました。

絵は「好き嫌い」でいいの

2011-10-18 18:10:02 | 美術・芸術
片桐さんの作品のような、いわゆる抽象表現は、難しくとらえる方も多く
「わからない」
と、首を傾げ、そのまま敬遠されてしまったりすることもかなりあります。

「わからない」
「これって、どういうことですか?」

と、お客様に聞かれれば、ワタクシも胸を張って
「わかりません。」
と答えます。

別にいいの、わからなくても。

大事なのは、好きか嫌いか、です。

なんだかよくわからないんだけど、見ていると気分がいいなぁ、ほっとするなぁ、なんだか元気になってくるなぁ、
・・・この絵、好きだなぁ、というのが正しい絵の見方(?)なんじゃないかなぁ、と思います。

そう考えるとね、わかっちゃうとつまらないじゃない。

なんだかよくわからないから、その絵を見ながら、いろんなことを考えたり感じたりできるし、
日を追うごと、時間が経つごとに、新しい感覚をおぼえたりできるんじゃないかしら。

だからいいの、わからなくて。

「あ、なんかイイ。」
「あ、なんか、この感じ好きかも。」
っていうのが、一番大事だと思います。

ご無沙汰いたしました

2011-10-17 18:37:39 | 日記
みなさま、大変ご無沙汰いたしました。

お元気でいらしたでしょうか?

実は、ウチの店(生業は画廊)で、10日間の展覧会を行っていまして、当然ワタクシも
接客・営業等するわけで、めちゃくちゃ忙しかったのです。

作家は、片桐ひろえさんといって、もう十年以上、パリで版画制作をしている方で、
2年に一度帰国して、うちで新作展を行うのです。

うちの店で、彼女の作品を扱い始めて10年以上になりますので、本当に長いつきあいです。

色合い、モチーフの形、全体の雰囲気などが、やはりちょっと日本ぽくなくてステキで、
見ていると、ほんわか楽しい気分になります。

でも、十日間の展覧会というのは、やはり、体力的にはこたえます。

常に緊張状態で、ハイテンションを保たねばなりませんし、店は「格子無き牢獄」(その昔、
初めて店番に入る時、主人に言われた)ですからねー。

はあー、やっと解放されて、今日は外の空気を満喫いたしました。

画像は、彼女の作品です。