アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

自分の名前・・・ゲド戦記、千と千尋、20世紀少年

2009-08-31 15:53:53 | 日記
ゲド戦記Ⅱの中で、主人公の少女は、本当の名前を「テナー」というのですが、
5才の時に、墓所と神殿を守る大巫女として連れ去られ「テナー」という名を取り上げられてしまいます。

そして「アルハ」という名を与えられ、そのまま成長します。

周りの皆から「アルハ」と呼ばれ、アルハとして、大巫女として生きていきます。
何の疑いもなく。

が、彼女が15才の時、魔法の腕環を奪還しに来たゲドが現れ、彼女を本当の名で呼びます。

ここから、無理やりならされた闇の大巫女「アルハ」が、本来の「テナー」に戻り、
光の世界を取り戻していくための、大葛藤と戦いの日々が始まります。

テナーが、自分の本当の名前を思い出したことで、闇世界の中にあっても、解放感や希望を体中に感じる、
幸せな場面があります。

なにか、とても共感できる、印象的な場面です。

で、思い出したのが「千と千尋の神隠し」。

あれも、本当の名前が鍵でしたね。

湯ばーばに「千尋」という名を取り上げられ、千尋は「千」という名になりました。

「自分の本当の名前を決して忘れてはいけない。忘れてしまったら、もうここからは出られない。」
ってハクに言われましたよね。

ハクは、危ないところでしたよね。

そしてもうひとつ。

昨日「20世紀少年 最終章」を見に行ったのですよ。

「13番」と呼ばれる受刑者が出てきます。
囚人の番号です。

彼は脱獄し、「ともだち」の世界征服を阻止するため、重要なポイントで重要な役割を果たします。

彼は「13番」と呼ばれ続け、自らも「13番」と名乗ります。

が、最後の最後、彼が本当にやりたいこと、やるべき事をする瞬間
「オレは13番じゃない! オレは田村マサオ(だったと思います、が激しい戦闘シーンでよく聞き取れなかったので、
間違ってたらすみません。)だぁ!!」
と絶叫します。

なんか、共通点感じました。

囚われの身、本来の自分じゃない時、本来の自分を知られたくない時、違う名前で呼ばれてるの。

でも、本当の名前を思い出したとき、取り戻した時、宣言した時、その人は囚われの身から脱出し、
再び本来の自分を生きている・・・。

3つとも、「自分の本当の名前」が「本来の自分」に通じる鍵のように描かれていて、
何かとても、考えさせられました。


行ってきました衆院選

2009-08-30 10:25:27 | 日記
ただいま、衆議院議員総選挙に行ってまいりました。

おぉっという光景を見ましたよ。

行った時も、公民館の周りは、路上をうろうろする車や自転車や歩行者でごちゃごちゃしてました。
おぉ、なんか混んでるねぇ。

受付では6~7人の列ができてました。

今まで、衆院選、参院選、県議、市議、市長選、ほとんどの選挙には欠かさず行ってたけど、
受付で列ができるなんて、初めてでした。

しかし、投票を終えて公民館大会議室から出てみると、更にび、びっくり!

大会議室の入り口からホールを横切り、外の駐輪場まで、ずら~っと投票者が並んでました。

こんな光景は、初めてです。

私の住んでいるこの地区は、新しいマンションがどんどんできて、いろんな所からの人たちが
流入する地域でして、お恥ずかしいことに、市の中でも投票率は低い地域だったように
記憶しています。

ここでさえこうなんだから、全体的にもすごいんでしょうね。

これでこそ、国民主権。

政治は、お上におまかせしていてはいけません。
国は、国民が共に創るもの。

この光景を見て、嬉しく思いました。

長男が変わってきた・・・

2009-08-28 16:23:39 | 青年の子育て
22才 長男 漫画家めざして制作の日々です。

夜遅くまで制作するせいで、彼の朝は遅い。

その日、私は体調が悪くて、やはり遅い朝でした。

パンを焼こうとしている長男の所にのそのそと行き
「お母さんの分も焼いてくれる?」
と頼むと、うん、とうなずいて焼いてくれました。

そしてボソリと一言
「昨日、作品郵送した。」
と、教えてくれました。

長男は、超が10個くらいつく程無口な子で、問いかけに対し、最低限の単語1~2個で
答えるような感じでして、自分から何かを話すなんて、まずありえないの。

それが、自分から「投稿した」と報告してくれたので、主人とびっくり。

長男は、超×10無口な上に、実に無愛想な表情で、親子なのに話しかけづらい
やっかいな子です。

それが、その日は、実に晴れ晴れした表情。
よほどの労作だったんだろうね。

で、こちらも気を良くして、聞いてみた。
「ガンダムとか、見に行かないの?お台場。」

すると
「行きたいけど、お金が無いから・・・。」
という、たいへん素直な答え。

思わず笑ってしまい、スイカカードを貸してあげました。
なぁんだ、そういうときは、こっそりお母さんに言いなさい。

実物大ガンダムを見て帰ってきた息子は、表面的には無口で不愛想なんだけど、
明らかに興奮して、気分が高揚している様子でした。

よくわからないけど、何かが彼の中で変わってきている気がするのです・・・。

堅い堅い、彼の心のスイッチを、ガンダムが押してくれたんだろうか・・・。

今日も、長男にどうってことない連絡のメールを送りつつ電車に飛び乗ったところ
「いってらっしゃい」
という返信がきて、びっくり!

こういうときは、たいがい返信は無い、か「うん」「はい」「わかった」のいずれかでした。

普通の人には「なにそれ??」という話だと思うのですが、私には
嬉しくて涙が出そうな事なのです。

それほど、長男は私にとって、良い子なんだけど「難しい」と感じる子だったので。

ゲド戦記Ⅱ こわれた腕環

2009-08-27 15:24:21 | 心や気持ちのお話
ゲド戦記のⅡ巻目を読み終えたところです。

私の読んでいるのは、1976年出版の古い本です。
これは3巻までしか無くて、あと「外伝」というのが1巻あります。

ゲド戦記Ⅰは、何も知らない野生児ゲドが、生まれて初めて「影」に出会い、
襲い来るその圧倒的な力におののきながら、ついに対決するお話でした。

そのラストは非常に感動的で、だいたいのことは知ってはいたのですが、やはり胸が詰まってしまい、
いったん本を閉じてしまいまして、翌日気持ちが落ち着いたところで、やっと最後まで読み進めた、
という感じでした。

このⅡ巻は、ゲドと共に、一人の少女が主人公です。

印象としては、やはり光と影の問題があるのですが、こちらは、ずっと闇の中で暮らしていた少女が、
闇の世界を脱出し、自ら光の世界を選ぶお話です。

これだけを書くと、闇より光の方がいいに決まっているんだから、ずいぶんつまらない
お話なんじゃないか、って思われるかもしれませんね。

それは、外側から見たら、そう見えるでしょう。
外側の、遠い場所から見れば。

ずっと闇にいて、それが日常の光景になっている者からすれば、
闇は闇で、居心地が良いのです。

安全で、安心ですらあり得るのです。

私自身にも覚えがあります。

何か嫌なことがあった時、正面からそれに向き合おうともせず、
「みんな私が悪いの。私のせいなの。」
という言葉に逃げ込んで、めそめそしている時。

そんな時、周りは私をこれ以上責められない、それどころか、かまってくれたりする。

実に安心で安穏なのです、ある意味。

そしてこんな時、私は間違いなく闇の中のお姫様なのです。

勇気を出して光に向かって歩くより、このまま闇の中でめそめそしていた方が
ずっと楽だったりしちゃうんですよ・・・。

お料理の本

2009-08-26 16:02:40 | 日記
「あとできちんと読もう。」
と思って、とりあえず本やら雑誌やらチラシ類やらを、置いておくスペースがあります。

そういうのが知らず知らず重なり、ふと見ると、山のように盛り上がり、これ以上放置すると
崩落するかも状態になっていた。

ううむ、そろそろお片づけの時期なのだとわかり、お片づけすることにしました。

出前のチラシなどに混じり、なんと「ねんきん定期便」の青封筒を見つけ、思わず
「あっっ まず・・・!」
記入漏れの申請とか、その返事を待ったりとか、いろいろあって、
まだ出していなかったのだわ。

さっそく出さなくては。

そして、思いの外多かったのが、お料理の本。
「作り置きのおかず」 「すぐできるおかず」 「うれしい煮物」 「簡単激早肉料理」・・・

生活に役立ちそうな料理本ばかりでしょう?

で、どのくらい役に立っているかというと、全く役に立っていない。

これらの本の、全部合わせれば膨大な量になるレシピを、ひとつも使ったことがない。

いったい、なんなんだろうね??

最近、自分のこういう性格がわかってきたので、めったにお料理本や雑誌は買いません。

つまり、たぶん、こうです。

どんなに「簡単」「激早」と言っても、普段作り慣れているものの方が、断然早くて楽。
新しいレシピを習得するのが、もうめんどくさいのよね。

年々歳々、こういう傾向が強くなってきてしまっている危機感を感じます。

別の言い方をすれば、同じようなメニューが1ヶ月ローテーションで回っている感じ。

だが、うちの3人の男は、何の文句も言わず、黙々と食べてくれる。

むしろ逆に、どちらかというと「慣れた味が好きな味」になっていて、目新しい物は
あんまり嬉しくないみたいなの。

かくして、これまで買った私の料理本は、本棚深くしまいこまれることに・・・。