アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

封印された力

2019-05-20 17:54:47 | 心や気持ちのお話
過日、ドイツ人の女性のサイキックが、私のいくつかの過去世について話してくれました。

中世暗黒時代には、フランス人男性であったと言います。

私は持って生まれた明るさ、生きる喜びに満ちて生きていたらしいのですが、暗黒時代の中世では
そういう人間は不要だったらしく、まだ若い時期に不当な理由を付けられて斬首されてしまったそうです。

そういうわけで、現在の私の首から上の部分はダメージを受けやすいとも言われました。

また違う人生では、私はものすごく美人のジプシーだったそうです。

美しく誇り高く生きる喜びに満ち、私が歌うと周りの人たちは心を動かされ、私が踊ると大地まで一緒に喜んで踊る、
それほどの女性だったそうです。

全く! 会ってみたいものです・・・そんなすてきな私に。

今の私と真反対じゃないの。

うーむと黙り込む私に、サイキックの彼女は「明るく喜びに満ちていたためにいろいろひどい目に遭ったため、
今回はそういう力を押さえ込んで生まれてきてます。」と言いました。

ふーん、とその時は聞いていて、なんとなく過去世の被害者みたいな気分になっていたんだけど、
別の考え方もあるな、と最近は思うようになってきました。

私はもともと、生きる喜びと明るさ朗らかさに満ちている存在で、そのまんま生きたら何度でも
そういう風に明るく朗らかに生きられる。

でも、だから、そういう力を敢えて封印して、そういう力をうまく使えないような環境を敢えて選んで
「今までと違う自分」を生きることで、力試しというか、新しい自分を育てたかったのかもしれない、
そんな風に今は考えています。

明るい自分は素晴らしくて、今の自分は地味で暗いからイケてないとかじゃなくて。

昼と夜で完全な一日であるように、明るい自分と地味な自分でワンセット、両方必要みたいな感じ。

言葉で伝えるのが難しいのですが、そんな感じなのです。

だから、今「生きづらい」「これが本当の自分とは思えない」という感覚を持ちながらがんばって生きている方は、
もしかすると、敢えて本来の素晴らしい力を使えない環境を設定して、今までと反対の力(地味さや暗さも力です)で
違う自分を育てる作業をしているのかもしれません。

だから、自分の意識は「こんなんじゃない!」と思ったり「なんで私ってこうなんだろう?」とか苦しんだりするんだけど、
もっと深いレベルの自分は、本来の自分の力を発揮してない自分こそ計画通りで、貴重な体験に大喜びしてるのかもしれません。

陰と陽でワンセット、みたいな感覚。

ただ、ね、これがほんのりわかってきたら、もう自分を解放してあげたら良いと思います。

心の奥底に眠っている感覚が、音楽や景色やファッションやなにか、ふとした瞬間に「これ好き!」という気持ちと共に
蘇るかもしれません。

「私ってほんとはこういうの好きなんだよねー」という気持ちに素直になったら、封印していた扉が開くかもしれません。

それは、今生きている自分とはほど遠い自分かもしれません。

でも、たくさんの私の力、私の可能性を育てるために、いろいろやって生きているのだと思うから。

だから「本当の自分」を探す必要はなくて、全部本当の自分、愛しい自分と思うから。

東京都庭園美術館のキスリング展

2019-05-19 16:44:16 | 美術・芸術
先日、東京都庭園美術館のキスリング展に行ってきました。

木曜日の午前中に入りましたが、人も少なくてゆったりと見ることができました。

キスリングはエコールドパリの代表的な作家ですが、日本ではあまり目立ってない気がします。

つるんとした肌、細い眉、繊細に整えられた髪、え?と思うくらい大きな瞳が特徴かな?

私は好きですねー。

あんまり本物を見る機会が無かったですが、本物の前に立つと「こんなにきれいだったんだ!」と
感動しました。

そして、「来て良かったなー」と思ったもう一つの理由が、私が知っているキスリングと同じくらい、
私の知らなかったキスリングを見ることができたことです。

オークションカタログなどを見ると、最も有名でみんなが好むキスリングのパターンの絵が並びますので、
私はそういうキスリングしか知りませんでした。

が、実際の彼は貪欲に、美術の奇跡のようなあの時代のパリの作家たちからさまざまな影響を受け、
自分の絵に取り入れる実験を試みていました。

彼がひたむきに絵を愛し、絵を描くことを愛し、絵の対象となる全てのもの、全ての人を愛し大切にしていた
ことがよくわかり、ジーンときました。

モディリアーニのようなキスリング、セザンヌのようなキスリング・・・いろんなキスリングを見ることができて
楽しかったですよ。

あと、彼は非常に人柄が良かったようで、それも初めて知ったことなので、来て良かったなぁと思いました。

庭園美術館はその名の通り、企画展と同じくらい「庭園」に魅力があります。





広々とした敷地は、洋風庭園、和風庭園、芝生の広場に分かれていて、たっぷりとお散歩が楽しめます。

お花は無いのですが、ぼーっとベンチに座っていると、鬱蒼と茂る木々から何とも言えない良い香りがして
都会の真ん中にいながら森林浴している気分になります。

絵にあまり興味が無くても、じっくりお庭を楽しみリフレッシュすることができる良い場所だと思います。

また、美術館の建物は旧朝香の宮邸なので、邸宅内の装飾なども楽しむことができます。



目黒駅からも近いし、またまったりしにきたいな-。