アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

「キンダーブックの90年」展

2018-01-11 16:31:14 | 美術・芸術
今日は、TOPPAN 小石川ビル内にある印刷博物館で開催中の「キンダーブックの90年」という展覧会を
見てきました。



飯田橋から歩いて10分くらい。お散歩にはちょうど良い距離です。

幼児向けの質の高い絵本を、90年も出版し続けるなんて、もはや偉業といって良いと思います。

キンダーブックには「観察絵本」という冠がついていたと、今日初めて知りました。

したがって、どの時代の絵本の絵を見ても、農作業、乗りもの、動物、年中行事等、絵はすばらしく丁寧で、正確です。

しかも、丁寧で正確というだけでなく、なんともいえず優しくて暖かいのです。

絵に添えてある文章も、美しい日本語で、まるで詩や歌のように軽やかです。

日本は、子供を大切にする国だってすごく感じました・・・。

もう、内容なんてすっかり忘れてしまっているけれど、幼稚園で配られるキンダーブックを楽しみにしていて、
家に帰ると、何度も何度も眺めていたことは思い出せます。

小さいときに、こういう美しい絵や言葉を与えられるというのは、心に宝物を与えられるのと同じだと思います。

両親にも、キンダーブックに関わってくれた大人の人達にも感謝しなくちゃね。

たとえ、どんな絵本か忘れてしまっても、キンダーブックなんて雑誌を読んだことも忘れてしまっても、
幼い頃に心に入った美しいものは、ずっと消えないで、身体の奥、心の奥でひっそりと輝き続けて、
その人の心をそっと支えてくれていると信じたいものです。

50年以上も前に夢中になって眺めた絵本を、50年以上たった今も、同じように夢中になって
眺めることができる、すてきな展覧会でしたよ。


国立近代美術館併設のレストラン L`art et MIKUNI

2018-01-07 15:36:41 | 日記
国立近代美術館で熊谷守一展を鑑賞した後、ちょうどお昼近かったので、併設のレストランに行ってみました。

こちらは、コース料理しかなくて、しかもかなりお高いというのは聞いていましたが、
はたして本当にそうなのかを知りたくて、まずはちらりと覗いてみました。

すると、やはりそうでした。

ランチは¥3500のコースと¥5500のコース、この2種類しかメニューにありません。

しかも、行った日は1月4日で正月営業だったため、¥3500のコースのみ。

強気だなぁ・・・。

12時15分前でしたが、窓側の列が3テーブルほどお客さんがいただけで、あとは空いていました。

空いていて静かな感じが良かったのと、せっかくお正月だしという気分で、入ってみました。

通されたのは明るい窓側のテーブルで、皇居のお堀の景色がよく見えました。

テラス席の間近まで桜の木々がせまっていて、お堀端の桜とともに、桜の季節には素晴らしい景色の中で
お食事が楽しめそうなところです。

ちなみに、お花見の季節の席の予約は、ほぼ1ヶ月前の2月28日くらいからのようでした。

美術館に併設されてはいますが、美術館に入らなくても、お堀沿いの道からも入って食事することは
できます。

サラダ、パン、パスタ、白身魚のポワレ、デザート、コーヒーと小さな焼き菓子、という内容でした。







どれも彩り美しく、美味しかったです。

特に私は、3種類のキノコと豚肉のパスタが美味しかったなぁ~。

嬉しかったのは、ちょうど腹八分目になるような、やや少なめの量だったことです。

この年になると、もうそんなにたくさんは食べられませんから、やや少なめの量の美味しいものを
ゆっくり味わって頂けるのは、たいへんありがたかったです。

主人は男だから、少し物足りなかったかしら?と思い聞いてみると、やはり、このくらいの量で
ちょうどいいと喜んでいました。

この値段のこのメニューだけなので、入口で引き返す人もいましたが、結局12時半過ぎには満席になっていました。

すごいね。

お正月ではない普段の日はどうなのかしら?

企画展の無い常設展示の時はどうなのかしら?

興味のあるところです。

ただ、なんとなく、店の雰囲気やテーブルの感じが「お一人様」向きでない感じで、ふだん一人で行動する私は
ちょっと勇気がいるかも。

熊谷守一展

2018-01-06 15:45:29 | 美術・芸術
皆さま、あけましておめでとうございます。

いまだ体調不安定な時があり、なかなか続けて更新できなかったりの日々ですが、
のんびり続けていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、今年初めての展覧会は、国立近代美術館の熊谷守一展でした。

正月あけの4日に行ったのですが、昨年行った、ゴッホだの北斎だのの上野の美術館の混雑ぶりに比べると
空いていて、落ち着いて見ることができました。

ここは、最初から最後までワンフロアで見ることが出来るので、体力的にも楽ですね。

で、そのワンフロアのたくさんの部屋に、年代順に並んだ守一の作品がびっしり並んでいるのです。

とにかく展示作品数が多いの。

ファンにはたまらないでしょうね。

そして、刻々と変化していく熊谷の画風について詳細な解説がついていて、とてもわかりやすいのです。

学芸員さんの研究努力に、心の中で拍手いたしました。

守一の描く動物さんたち、牛、山羊、馬・・・は可愛いですね。(はて、犬は無かったような?)

猫の作品は一際多くて、守一は猫が好きだったんだにゃあ、とわかります。

どれも力が抜けて、それでいて生きることを心から楽しんでいるみたいで、見ていてとっても癒やされます。