平成24年石破氏は自民党総裁選に出馬し、立候補した五人の中でトップの得票を得ました。
過半数の得票にいたらなかったため、国会議員のみによる二回目の投票が行われ、地方票ではダントツの165票を獲得していましたが、国会議員票では89票となり、108を獲得した安倍氏に敗れました。
この実績を思いますと、安倍政権打倒を目指すマスコミが、石破氏を担ぎ出そうとしている意図も、まんざら絵空ごとと言えなくなります。当時地方での石破氏への支持は、安倍総理をはるかに上回っていたのですから、可能性が無しとも断定できません。マスコミが誉めそやせば、疑いもせず乗ってしまう衆愚が沢山いますから、とんでもない総理が誕生する恐れがあります。
いつものようにネットの情報で、石破氏の経歴を再確認しました。
自民党議員としての経歴は、立派です。けれども私は、氏が現実に総裁となった後の日本を、大いに憂えます。氏が防衛大臣であったとき、中国紙のインタビューに応えてなんと語っていたか。私は今回初めて知りました。
1. 第二次世界大戦は、日本の指導者たちが、何も知らない国民を騙して行った、間違った戦争でした。だから、私は、A級戦犯の祀られた靖国神社には参拝しません。
2. 南京事件については、否定する日本人もいますが、30万人とか、何人とか言うことは別の問題で、虐殺があったということは否定できません。
3. 慰安婦問題につきましては、いろいろな見解がありますが、日本軍の関与は間違いありません。
4. 戦前の日本の指導者たちが、大東亜戦争と主張したのは、侵略戦争に対する一種の詭弁です。日本は、中国に謝罪すべきです。
亡くなられた渡部昇一氏は、この記事を読み、これが、日本の立場を護るべき政治家の言葉なのか。現役の防衛大臣の談話なのか、反日のプロパガンダに利用される危険性にも気づかないのかと、石破氏を批判しました。こうして渡部氏は、当時の石破防衛大臣を「国賊」と断じました。
ところがつい先日、氏は韓国紙のインタビューに応じて、次のように語っています。
「慰安婦問題に関する日韓合意については、日本は、韓国が納得するまで努力しなければならない。」
反日の韓国が、またも言いがかりをつけ、問題を蒸し返しているというのに、石破氏は韓国に迎合しています。新政権になった韓国の大統領は、どれだけ石破氏の言葉に勇気づけられることでしょう。
ネットの情報でこれらの事実を知ったとき、石破氏は、共産党か、民進党の議員だったのかと首を傾げてしまいました。自民党の中で獅子身中の虫として、生息し、子分を増やし、日本の崩壊を企んでいるのは、まさに石破氏であったかと、驚いてしまいました。
戦後の呪縛から脱し、日本を取り戻したいと願う私たちの前で、あろうことか自民党の幹部議員が、東京裁判史観を押し頂き、靖国神社を否定し、中国や韓国の仕掛ける情報戦に加担しているとは、信じられない話ではありませんか。
こんな魂の腐った議員だからこそ、反日のマスコミが目をつけ、利用しようとしているのです。私たち国民は、彼らに、油断も隙も見せられません。
政界には風見鶏が沢山いますが、氏もまた信念の定まらない政治屋の仲間でした。平成5年、細川政権の時に自民党を離党し、「改革の会」に参加しています。その後「自由改革連合」を経て、「新進党」に加わり、平成8年に小沢一郎党首に失望し、また離党しています。氏がいつの時点で自民党に復党したのか、興味もないので知りませんが、政党をうろつく人間にロクな政治家はいません。
偏見と言われようと、私はこの考えを捨てません。自民党を飛び出して、また帰ってきたあの河野洋平氏が、どれだけ日本を貶め、日本人の心を傷つけたか。忘れることができません。まして皇位継承問題につきまして、氏は、保守政治家らしくない粗雑な意見の持ち主です。
「将来的に皇族は、悠仁親王ただ一人になってしまう可能性が否定できず、」「男系男子のみで皇位を継承し続けることは不可能に近い。」「皇室の安定的な継続を考える上で、このことに関する議論を避ける訳にはいかない。」
「旧宮家の復活案もあるが、一般国民として長く人生を送ってきた人物を、皇位継承者とすることは妥当性に疑問がある。」
「皇室が途絶えることは、日本の国体そのものの滅失を意味するものであり、男系男子の皇位継承を基本としつつ、女系天皇の可能性も敢えて追求するべき。」
日本古来の歴史と伝統を踏みにじる、亡国政治家独特の意見であり、反日のマススこみが喜びそうな主張です。次期総裁戦を見据えながら、安倍総理の背後から、反撃の矢を放っています。最近の氏は、武士道精神の片鱗もない、祖国に害をなす言動ばかりです。私には、渡部氏が氏を国賊と切り捨てた気持ちが分かります。
保守を自認しつつ、安倍政権を攻撃する人々に問うてみたくなります。
「安倍総理を引きずり倒した後、」「石破氏みたいな後継者でいいんですか。」「それで日本の何が守れますか。」