おねっと日記

日々の出来事を感じたままにつづります

復興の狼煙にも似て

2012年08月06日 | ビジネス・夢

開催するセミナーの会場の手続きや諸々の用事で、震災後初めて釜石に向かいました。
電話で済ませる方法もないわけではありませんでしたが、
どうしても、釜石の現実を少しでも理解しておきたかったのです。




セミナー会場を予定している、震災後に建てられたと思われる真新しいビルの近くには仮設店舗があります。
この仮設店舗がなくなるのはいつのことでしょう。
早く本来の姿に戻ってほしいと心から願う風景です。



これが、あれから18か月を経た、本当に「今」の現実。
海辺ではまだまだ、まだまだ時間を要するがれきの撤去作業が続いておりました。
なんか、切なくなってしまいます。

セミナーの会場手続きをした後、次に向かう場所にどうやって行ったらよいかを受け付けのおじさんに尋ねました。
すると、困ったようにしばらく黙って、
「う~ん・・・・目印になる建物や大きなものは全部流されてしまったからねえ・・・。このあたりでも何人もの人が亡くなられたんですよ。」
と窓の外を指さすのです。
ああ、これが現実。



ふと車の窓から見えるのは、新日鉄釜石製鉄所の煙。
泣きそうになりながらしばらく眺めておりました。
「復興の狼煙(のろし)」に見えて仕方がなかったからです。
空高く上がる煙は力強く、「必ず復興するんだ」と天に向かって叫んでいうようにさえ見えるのでした。

それにしても、岩手県は広く、内陸から沿岸までは遠いなあ。