2011年4月
「田野畑村にあるハックの家では震災でパンの販売先が壊滅してしまい、施設利用者さんにお給料を払えないで困っているそうです。何とかなりませんかねえ?」
この一本の電話がその後ハックの家の皆さんと私たちがつながりを深めるきっかけになりました。
初めて盛岡地域夢起業塾の仲間たちと田野畑村を訪れたのは、2011年5月11日。
支援物資を車に詰めるだけつめて、向いました。
そしてハックの皆さんの笑顔、そして私たちへの気遣い、あたたかい心に触れてそれから私たちは魔法にかかったように田野畑に通い続けたのです。
障害者の福祉施設の無い田野畑にあらゆる障害をもった人や家族が安心して普通の暮らしができるよう必要な支援を行い障害のある人もない人もともに支え合う共生の街づくりを目指して、竹下恵美子さんは平成8年「ハックの家」を立ち上げられました。
現在ハックの家では裂き織りやパン、漬物を作り地域に販売しております。
仲間たちはいつもとてものびのびとして自ら進んでお仕事をします。それをあたたかく包み込むように後ろから支えているのが竹下理事長を初めとするスタッフなのです。気がつけば、復興支援に向かったはずの私たちの心はいつもすっかりハックの空間に癒され支援されて帰って来るのです。
「理事長なんて呼ばないで、おかあさんでいいから」と笑いながら私たちにどっさりお土産を持たせてくれる竹下理事長。そんなおかあさんのあったかさに触れたくて私たちは足しげくハックの家に通ってしまうのかもしれません。
そこには確立されたユニバーサル社会があるから、そしてこの思いを継承し続けるお嬢さんの竹下敦子施設長やまわりのスタッフがいつも存在するから、ずーっとずーっと通い続けたくなるに違いありません。
もやは「ハックの家」は固有名詞ではなく、私にとってはユニバーサル社会の、そして復興のシンボル名詞として心に刻み込まれているのです。
このハックの家をシンボルに、復興支援イベント「ハックるフェアin盛岡2015」を開催いたします。
日時:2015年4月10日(金)11日(土)10:00~16:00
会場:ゆめさとTown 盛岡市西青山2-2-1(にしけいさつ向)
詳細は下記リーフレットをご覧ください。 画像をクリックするとPDFでご覧いただけます。