田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

卒塔婆に絡みつきたる蛇の衣 麻屋与志夫

2022-09-10 09:21:38 | 俳句
9月10日 土曜日

一葉食み次に移りし虫太り

いつの日か空をとびたし菜虫かな

老いぼれて歳ふるのみの秋の暮れ

閉ざされし門扉明けたし秋の暮れ

烏鳴き人影はなし秋の暮れ

色づきて揺られて光る烏瓜

片羽をもがれて鳩の千鳥足

卒塔婆に絡みつきたる蛇の衣

蛇のから雷雨に耐えて墓標群

墓標群蛇の衣をいかにせん

虫の音を乱し空咳とどまらず

●散文なら良し悪しはなんとか理解できる。
小説なら読者を意識できる。
●俳句はいつものとおり、なにがなんだか、わからない。
作っていて、たのしければいいじゃないか。
句作そのものがたのしい。季題を重んじる。
そのほかのことは、まったく、しっちゃかめっちゃか。




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