田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

ムカデ/蛇    麻屋与志夫

2009-04-17 10:51:49 | Weblog
4月17日 金曜日

●15日(水)のこと。

T歯科に行くので「荒針回り」のバスにのった。

JR鹿沼駅の手前で左折して停留所。

駅側がすっかり更地になっていた。

なにか建物でもできるのかな? 

と見ていると、カミサンはそんなわたしにはかまわず、すたすた歩きだしていた。

その彼女のグレイのカーディガンの背に赤い亀裂。

赤い裂傷は首筋にむかって伸びていく。

「動かないで。動かないでよ」

低い声で前を行くカミサンの歩行を止める。

「ムカデがはっている。動かないでよ」

百足の素早さ、刺された時の痛みをわたしは身をもって経験している。

シャツの袖で、刺されないように注意しながらさっとカミサンの背中を薙ぐ。

百足をうまく舗道に落とすことができた。

見る間に、歩道の脇の草むらにもぐりこんでしまつた。

掌サイズの長さはあった。

巨大百足。

それをみてカミサンは恐怖に呆然と立ちすくんだ。

「どこで付いたのかしら」


●昨日。

千手山公園。

いつもご紹介する「恋空」の観覧車があるので有名になった公園だ。

       

桜の後、つつじの真紅の群落がみごとだった。

仁王門を後にして石段を下りる。

            

カミサンが悲鳴をあげる。

甲高い悲鳴。

「蛇踏んだ」なるほど一メートルはある蛇がつつじの根元に逃げていく。

このところ何かおかしいことばかり起きる。

       


●そして昨夜の時ならぬ雷鳴。

雹。

これはなにかのomenなのだろうか。

いいことの起きる前知らせだといいのだが。


one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
         ↓
    にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説

ああ、快感。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿