日常観察隊おにみみ君

「おにみみコーラ」いかがでしょう。
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◎欲求リセット

2012年08月10日 | ◎これまでの「OM君」
すばらしい機械を発明した。
エスカレートする欲求をリセットする機械。

例えばゲーム。
ゲーム好きの動きは誰でも同じだ。
恵まれた環境のゲーマーはPCー8800
PCー9800もしくはFMー7、MSX、MSX2。
その当時パソコンを手に入れている輩は必ず殺し文句を言っているはずだ。
「パソコンで勉強もできるんだよ」
そして夢のパソコンを持たないゲーマーは雑誌より情報を入手し脳内でゲームを想像する。
ザナドゥ、スクリーマー、ミステリーハウス何だかとてもおもしろそうだった。

ゲーム機本体の悲喜こもごも。

カセットビジョンに手をだして泣きをみる子供。
親にまかせたばっかりにプレゼントとして家にやってくる。
それでも「与作」「インベーダー」などでそこ遊ぶが、周囲の友達のファミコンとの差に愕然として、親にファミコンをねだる。
そうするとこう言われる。
「この前買ったでしょ!バカ!」

セガマーク1を当時、因果律で手に入れると、マーク2、マーク3、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストと生粋のセガマニアが出来上がる。

もう飽きたという頃合いに、私が発明したこの機械を使えば大丈夫。
いつまでも飽きないファミコン。
いつまでもあきないカセットビジョン。

携帯電話だって、アイモード、着信音が16和音、着信音が作曲できます・・・なんて時代の携帯でもいっさい飽きない。

上司に報告した。
「これどうですか。売れますかねえ。」
「バカ、こんなもんは自分の楽しみだけに使っておけ!」と怒られる。
「どうしてですか。こんなにすばらしい発明なのに・・・」
「まず倫理面で完全にアウトだ。脳をいじっている。そして、こんなものが流行って、何でも満足されたら、商品がまったく売れなくなるぞ。
まあ、そういうことだ。
でも俺個人用に一台作ってくれよ。」
コメント
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