自分の世界とは異なる物質に反応するレーダーを発明した。
イメージはゴーストレーダー。
異なる世界のものあるいは霊的なものに反応し、半径5mにしめる割合を%で表示する。
試運転時、日中のオフィスはさすがに「0%
」であった。
本当にレーダーとして機能しているのか?
金曜日深夜、出るという噂のトンネルに出かける。
バイクから降りると、夏なのに、少し肌寒い。
歩いてトンネルに入る。
レーダーの数字は「0%」
これは失敗作かな。
数字が跳ね上がる40%!
80%
90%
と同時にヘッドライトが迫る。
気づくとバイクのそばで倒れていた。
何だったのか。
レーダーの数字は0%。
おとなしく帰ることにした。
次の日、お目当てのトートバックを購入しに繁華街に出かけた。
カップル、若者、多くの人々がスクランブル交差点で信号待ちをしている。
ふと、ゴーストレーダーを取り出してみる。
「100%」
なぜだ!
平和な休日そのものの光景が目の前には広がっている。
前に立っている女性がハンカチを落とした。
気づいていない。
やれやれ・・・
拾おうと手を伸ばす。
拾えない!
手がハンカチをすりぬける。
えっ
となりの男性の肩をたたく。
たたけない。
やはりすりぬける。
分かった。
昨夜の迫りくるヘッドライト。
真っ赤なスポーツカーを運転する男の顔。
はっきりと見えた。
ドン!
俺は死んだ。
この機械は自分の世界とは異なるものに反応する。
現実世界に俺はいないという証明だ。
イメージはゴーストレーダー。
異なる世界のものあるいは霊的なものに反応し、半径5mにしめる割合を%で表示する。
試運転時、日中のオフィスはさすがに「0%
」であった。
本当にレーダーとして機能しているのか?
金曜日深夜、出るという噂のトンネルに出かける。
バイクから降りると、夏なのに、少し肌寒い。
歩いてトンネルに入る。
レーダーの数字は「0%」
これは失敗作かな。
数字が跳ね上がる40%!
80%
90%
と同時にヘッドライトが迫る。
気づくとバイクのそばで倒れていた。
何だったのか。
レーダーの数字は0%。
おとなしく帰ることにした。
次の日、お目当てのトートバックを購入しに繁華街に出かけた。
カップル、若者、多くの人々がスクランブル交差点で信号待ちをしている。
ふと、ゴーストレーダーを取り出してみる。
「100%」
なぜだ!
平和な休日そのものの光景が目の前には広がっている。
前に立っている女性がハンカチを落とした。
気づいていない。
やれやれ・・・
拾おうと手を伸ばす。
拾えない!
手がハンカチをすりぬける。
えっ
となりの男性の肩をたたく。
たたけない。
やはりすりぬける。
分かった。
昨夜の迫りくるヘッドライト。
真っ赤なスポーツカーを運転する男の顔。
はっきりと見えた。
ドン!
俺は死んだ。
この機械は自分の世界とは異なるものに反応する。
現実世界に俺はいないという証明だ。