ミツオはもみ手をしながら立ち上がる。
「親切丁寧、明朗会計、熱意が売りのロクロ探偵事務所はこちらでございます。本日はどういったご用件でございましょうか」
テンションを上げたミツオには見向きもせず、男はうつむきがちに室内へと歩を進める。ミツオが椅子を勧めると、おずおずと腰を下ろした。
「私、須田 重雄と申します。研究職をしております。依頼は、この荷物をある人物に手渡しで届けて頂きたいのです」
須田と名乗る男は包装紙に包まれた箱をテーブルの上に置いた。反応に困るミツオは、いつの間にか横に来た、エリーと目が合う。
「なぜ、送らないで手渡しなのです?」
「それは住所の無い場所にいるからです。ここから3日ほど移動していただきます」
「中には何が入っていますか」
ミツオは用心深くちょいと押しながら聞いてみる。思ったほどの重量は無かった。
「ちょっとした小物と、手紙です。どちらかというと、手紙を届けて欲しいというのが本心です」
「親切丁寧、明朗会計、熱意が売りのロクロ探偵事務所はこちらでございます。本日はどういったご用件でございましょうか」
テンションを上げたミツオには見向きもせず、男はうつむきがちに室内へと歩を進める。ミツオが椅子を勧めると、おずおずと腰を下ろした。
「私、須田 重雄と申します。研究職をしております。依頼は、この荷物をある人物に手渡しで届けて頂きたいのです」
須田と名乗る男は包装紙に包まれた箱をテーブルの上に置いた。反応に困るミツオは、いつの間にか横に来た、エリーと目が合う。
「なぜ、送らないで手渡しなのです?」
「それは住所の無い場所にいるからです。ここから3日ほど移動していただきます」
「中には何が入っていますか」
ミツオは用心深くちょいと押しながら聞いてみる。思ったほどの重量は無かった。
「ちょっとした小物と、手紙です。どちらかというと、手紙を届けて欲しいというのが本心です」