日常観察隊おにみみ君

「おにみみコーラ」いかがでしょう。
http://onimimicola.jimdofree.com

◎本日のショートショート「運試し」

2019年12月17日 | ◎本日の想像話

 運

 私は運試しを探していた。
 生きるか死ぬかの運試しだ。
 これといって良いこともなく漠然と生てきた。そろそろ潮時だ。
 私は何に自分の生き死にを託そうか決めかねていた。
 コインの表裏はどうだ。ありきたりか……
 テレビを点けて、まず発せられた日本語の第一音を当てる。だめだ。外す確率が高すぎる。
 散歩中の犬の性別を当てようか。いや、飼い主に確認するのが面倒だ。
 サイコロを二つ投げて、合計が偶数か奇数かで決めようか。三十回投げて傾向を見ようか。
 俺はもしかして白黒つけたくないのか……
 ここはもう少し楽しいギャンブルを考える。例えば数字が三つくるくる回るような。はたまた銀色のまばゆい金属球が打ち上がり、はじかれあい、チューリップの中に吸い込まれるような……。
 よし、そうしよう。あまり深く考えすぎるのも良くない。一勝負してから自分の運命を考えよう。
 八時間後
 俺は大勝した。
 人生も悪くない。
 ずっと生きよう。
 そう決めた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎スナイパー?

2019年12月16日 | ◎本日の想像話

スナイパー?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎ドアを探せ!

2019年12月16日 | ◎これまでの「OM君」

ドアを探せ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎をててね ろっって いぬもき?

2019年12月15日 | ◎これまでの「OM君」

をててね ろっって いぬもき?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎本日のショートショート「テイクアウトの闇」

2019年12月15日 | ◎本日の想像話

 テイクアウトの闇

 駐車場に停まるデリバリーカーの車内から売り子さんが道行く人に声をかけている。


売り子「本日、飲み物、飲み放題、七百円です。いかがですか」
通行人「どんな種類の飲み物がありますか」
売り子「それは言えません」
通行人「は?」
売り子「こちらの順番で飲み物を提供します。コース料理みたいなものです」
通行人「まあ、アイスコーヒーが飲みたいだけなのですが、じゃあ、一ついただけますか」
売り子「ありがとうございます。ワン・フォー・オール。オール・フォー・ワン。ワンワンセット、ワンプリーズ。オッケー・メルシー」
車内には売り子の女性が一人しかいない。
通行人「誰とやりとりしているのですか」
売り子「もう一人の私。そう私は一人じゃない。一人はみんなのため、みんなは一人のため……」
通行人「こいつはやばいやつに引っかかったな」
売り子「お待たせしました。まず第一の飲み物です。口を大きくあーんとしてください」
通行人「あーん」
通行人の開いた口めがけて売り子がホースを向けた。ご丁寧にホースの先を指先で潰している。
売り子「発射!」
水が通行人の口に吸い込まれる。顔面にも水が注がれる。
通行人「ガボガボ、ごぼごぼやめてください」
売り子「オーダーストップでございますね。ありがとうございました」
そう言った直後、売り子は運転席にダイブしエンジンを素早くかけた。通行人が制止する隙も与えず、デリバリーカーは走り去る。
 水にしたたる通行人だけがその場に残されていた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎バンクシー?

2019年12月15日 | ◎本日の想像話

バンクシー?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎現代の陰陽師。結界を目撃する。

2019年12月14日 | ◎本日の想像話

現代の陰陽師。

渾身の「結界」を目撃する。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎スカートの真冬対策の提案

2019年12月14日 | ◎本日の想像話

スカートの真冬対策の提案。

こたつ的なものをスカートの裏地に張り付ける。

バッテリーは背負う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎本日のショートショート「面接試験」

2019年12月14日 | ◎本日の想像話

 面接試験

 とあるアミューズメント施設にて

面接官「では我が社を希望した動機をお聞きしてよろしいですか」
求職者「はい、お客様に夢を与える仕事だなと思いまして」
面接官「そうですか。ではお客様と一緒になって夢を共有するのに一番大事なものは何だと思いますか」
求職者「夢の国の住人になりきることでしょうか」
面接官「それも大事です。でも一番ではありません。失格です。お引き取りください」
求職者「そんな。どうしても仕事にありつかないと困るのです。何でもします。どうか働かせてください」
面接官「何でもすると言われましたね。本当に何でも出来ますか」
求職者「はい、何でもします」
面接官「本当ですね。途中でのリタイヤは許されません。そのかわり破格の給料をお出しします。犯罪行為ではありませんのでご安心ください。お約束します」
求職者「どんな仕事なのか、前もって聞けませんか」
面接官「だめです」
求職者「そうですか。分かりました。生活にお金が必要なのです。やらせてください」
面接官は鏡張りの壁に合図を送った。どうやらマジックミラーになっているようだ。
 ドアからこの施設のメインキャラクターであるネズミの着ぐるみが跳びはね、バクテンを繰り出しながら、入ってきた。求職者に握手を求めている。身体能力の高さに求職者は驚いている。
 求職者は着ぐるみのネズミと向かい合って立った。卵の殻が割れるようなかすかな音を聞いた。その音はネズミの頭から股間まで伸びる一文字の亀裂が入った音だった。亀裂は大きな裂け目となり、ぬいぐるみの外皮が足下に落ちる。中には全裸のおやじが入っていた。このおやじにあの動きが出来るのは驚きだった。
裸のおやじが口を開く。
裸のおやじ「ありがとう。次の宿主がいないとこのネズミが剥がれないんだ。長かったよ。十年こいつの中にいた」
 だまって求職者は裸のおやじの話を聞いた。でも内容は理解出来なかった。
 いつの間にか求職者の足下に脱皮したネズミの外皮が迫っていた。外皮は一気に求職者に覆い被さった。合わせ目はぴったりと閉じる。途端にネズミのキャラクターが動き出す。ベテランのスーツアクターの動きを完全に越えていた。
裸のおやじ「な、すごいだろそいつ。そういう生き物なんだ。服はそいつに吸収されて俺みたいに全裸になるが、気にするな。そいつの中は割と快適だ。パワードスーツみたいに外皮が勝手に動き回るから苦しくないだろう。ただ唯一の問題は、次の身代わりが現れるまでその地球外生物は脱げないぞ。しかも二十四時間、三百六十五日ずっとだ。じゃあな」
裸のおやじは面接官に向き直って聞いた。
「ネズミの着ぐるみじゃあ、外出も出来ずにほぼこの施設に軟禁状態だった。お金を使うチャンスすらなかった。たんまりと溜まっただろう。現金で今すぐだしてもらおう」
面接官「ごくろうさまでした。こちらにどうぞ」
気づくと、ネズミの着ぐるみだけがぽつんと部屋に取り残された。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎本日のショートショート「医者と患者」

2019年12月14日 | ◎本日の想像話

医者と患者

「次の患者さん診察室にどうぞ」
待合室に看護師さんの声が響いた。診察室のドアを開けて室内に入る。

患者「こんにちは。あれ誰もいない」
カーテンの奥からキャスター付きのイスに座ったままの医者が飛び出してくる。
医者「はい、こんにちは」
患者「うあ、びっくりした」
医者「今日はどうされましたか。びっくりする症状ですか」
患者「違いますよ。先生が勢い良く飛び出てくるからびっくりしたと言っただけです」
医者「びっくりしたと言うのが気になる症状ですか」
患者「違いますよ。いやもうその件はいいんです。今日はのどが痛くて咳が出るから来ました」
医者「そうですか。では診てみましょう。口を大きく開けてください」
患者「はい(口を開ける)」
医者は口をぽかんと開けた患者をしばらく観察する。観察を始めて五分が経過する。医者はイスに座ったままの状態で患者を中心に回り始めた。一周、二周……。患者が異変を感じて医者に目で訴える。医者はそれでも周回をやめない。先生の患者を中心とした周回は、十周を越えた。
患者「先生」
医者「はい」
医者はそれでもぐるぐる回っている。
患者「何してるんですか」
医者「運動です」
患者「運動?」
医者「最近、運動不足と医者に言われましてね、趣味と実益をかねて、診察中のエクササイズを始めました。ちなみに、このキャスター付きのイス、軽く動くように見えるでしょう?」
患者「はい」
医者「ノンノン。実はこのイスは特注品で、重量は百キログラム超なのです。下半身を効果的に鍛える設計を心がけた逸品なのです」
患者「はあ」
医者「すっかり分かりましたぞ。これはカゼです。薬を出しときますから、速やかに帰って、布団を敷いて寝てください。ベットの場合は布団を敷く必要はございません。では」
額にうっすら汗を浮かべた医者は患者を残してカーテンの奥に消えていった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎本日の悪い癖。同じようなものを何個も集めてしまう。

2019年12月13日 | ◎これまでの「OM君」

本日の悪い癖。同じようなものを何個も集めてしまう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎封書に宛名の「御中」を書きながら…

2019年12月13日 | ◎これまでの「OM君」

封書に宛名の「御中」を書きながら思うこと……

「御中」は「ウォンチュー」に似ているな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎スマホで撮影する群衆の中に紛れていると思わず二度見してしまうもの。

2019年12月12日 | ◎これまでの「OM君」

スマホで撮影する群衆の中に紛れていると思わず二度見してしまうもの。

「勝訴」と書かれた布を掲げている者が紛れている。

「レッドカード」を掲げている審判が紛れている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎本日のショートショート「個室4Dカフェ・シアター」

2019年12月11日 | ◎本日の想像話

個室4Dカフェ・シアター

客「のどが渇いたな。お茶飲みたい。おや、こんなところに個室4Dカフェ・シアター本日開店か……よし、ここに入ってみようか」
店員「いらっしゃいませ。個室4Dカフェ・シアターにようこそ」
客「このお店はカフェ?」
店員「はい、カフェでもあり、シアターでもあります。お客様の自由空間でもあります」
客「そうなの、じゃあ、アイスコーヒー。それと映画も見ちゃおうかな。映画は何があるの」
店員「私が昨夜録画したどっきりバラエティテレビがあります」
客「テレビって……まあ、それでもいいか」
店員「ではこれをおつけください」
客「VRゴーグルで見るの」
店員「はい個室4Dシアターなんで」
客「アイスコーヒーはどうやって飲むの?ゴーグルは外していいの」
店員「ゴーグルは絶対に外さないと約束してください」
客「じゃあ、アイスコーヒーどうやって飲むの」
店員「気合いで何とか飲んでください」
店員はゴーグルをつけたままの客を個室に案内し、椅子に強引に座らせる。客の手にアイスコーヒーをおしつける。
店員「では、ごゆっくりどうぞ」
映像がはじまる。ジェットコースターにアイドルが乗っている映像が始まる。映像に合わせて椅子が動く。
客「おっ、椅子が動いた。これが4Dですか」
どうやって椅子が動いているか気になった客がゴーグルを外す。
そこには椅子を手で激しく揺さぶる先ほどの店員がいた。しかも、個室では無く、隣にもう一人客がいる。その客もゴーグルをつけていて椅子に座っている。店員は足で激しく隣の椅子を蹴りつけている。
店員「みーたーなー」
客「ひー」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎TT兄弟に見てもらおう。

2019年12月09日 | ◎これまでの「OM君」

Tの字を見つけた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする