過日、畑沢の最後の石の祠を発見したと投稿しましたが、さらに石の祠が見つかりました。集落全体の祠ではなくて、個人の家で祀っているものです。この家の御主人にお聞きしたら、大正時代に、先代が造立した「湯殿山」を祀った祠だそうです。大正時代は畑沢産の石材は使われていません。他の地区で切り出した石材を加工してあります。高さは50cm程度でコンパクトでした。この祠も清水畑にあります。家の守り神になっています。
ところで、祠に彫られている「丸マーク」と「三日月マーク」は、太陽と月を表しており、それぞれ日点(にってん)と月天(がってん)と呼ぶのだそうです。そう言えば、軍配にも書かれていますね。元々はバラモン教に由来するそうで、その後に仏教にも取り込まれて日本に伝わったとのことでした。知らなかったー。
祠が祀られている場所には、「ユキツバキ」が植えられていました。個人の家で祀られている祠の脇には、どこでもこの樹木があります。祠とユキツバキはセットのようです。祠は3m以上の積雪にも耐えられるようにがっちりと雪囲いがしてありました。
これまで紹介した個人の家で祀っている祠は畑沢で三か所になりました。