百子の部屋

日々のあれこれ思いのままに。。。

落下する花

2008年03月13日 | 読書

落下する花―月読
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2007-03

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人が死ぬと月導(つきしるべ)が現れるという。。。
その形は様々で決まったものはない。

真夏に1本だけ桜が咲いたり、壁に般若の顔が現れたり、
解けない氷が出現したり、色の付いた空気が流れたり。。。
それらは、とても不思議な現象ではあるけれど、
人畜無害なものばかり。

そして、そこには、故人の死ぬ間際の思いが込められている。
「イカそうめんを食べたい」というたわいのないことから、
謎めいた言葉。。。などなど。。。
遺言とは、また違った、故人のありのままの気持ち。。。

この物語には、
朔夜一心(さくやいっしん)という月読(つくよみ)が登場し、
故人の思いを知りたいと願う遺族たちに、
人が死ぬ直前に考えていたことを、月導から導き出す。
そして、様々な事件の謎を解いたりするのだった。

なかなか面白い発想で、ついついのめりこんでしまいました。
人は死ぬ直前に何を思うか。。。?

私の死後には。。。
招き猫でもひとつ転がり出たら面白いかなー。。。なんて。
そして、そこに込められた思いは。。。
「猫が抱きたい!」とか「イクラ丼が食べたい!」とか?(笑)

コメント (5)
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