歪曲される情報を見る。

日本を馬鹿(馬鹿文系)が叩く、だが、それはどの程度正しいのか?非常に疑問である。

ばいばい、にほんじん、ばいばい、技術者 by 経団連(小説)④

2016年02月27日 18時36分24秒 | 日本の弱点

3.日本人的なのが一匹と57人のインドネシア人だけ…

始動当日である。

だが来たのは馬糞とインドネシア人57人だった。

青くなった馬糞はパーソナルテックルに電話、他の派遣社員に連絡をするが誰も受けない。

携帯を全員が一斉に変えたのだ。住所である寮にもいない。それは渋谷も新宿も同じだった。

三住井商事とパーソナルテックルは大恐慌だったが、そこに石井からの電話が公衆電話から来た。

「何処にいるんだ?」

「辞表は昨日の16:00に出していますので、もう処理しているでしょう。始動に関しては、しっかり教えたので、大丈夫でしょう。では…」

と言うと切ってしまった。

呆然とした馬糞だったが、その一方で電話が来る。

「クーラーの動作はどうなっているの?今日から集合(冷却装置)は使えないの?」

と矢の様な催促である。

そこで始動を馬糞が決定した。

システムは既に予備監視モードだった。

炉には、パージエアーが入り、内部を暖めていた。

「ビデオを持って来い!動作シミュレーションのビデオがあるだろう。」

そうして、ビデオを見ながら、おっかなびっくりで動作を開始した。

皆心細さの極みだったが、それも仕方ない。だれが首になるのが分かっている職場に愛着を持つか?

今まで色々教えたのを感謝して貰いたい。実はビデオの最初に、それを入れていた。

さて、モニターを見ながら形だけの動作が始まる。

「CV-001開放0.1%ゆっくりと」

モニターから声がするが、インドネシア人には分かり難い。

「ゆっくりってどのぐらい?」

どうせ介助が入ると高を括っていたので真面目にやっていなかった。

「世の中厳しいんだよ」

とは別の場所で中の状態を見ている面々が居た。

それは石井達である。

会社のスマートホンを経由してミラーリングしていたのだ。音声も入る。

「やっぱり必要以上に遅い。自信が無いのだろう。多分是で痺れを切らす。」

一方で現場には三住井重工の関係者が二人来た。残りの二箇所にも行っているらしい。

「状況は?」

「ステージ1です」

インドネシア人が答える。

「職場放棄ですか?」

「全く怪しからん事です。」

「お宅の方針だから言わなかったが、この首切り見え見えで真面目に仕事をすると本気で思っていたのか?馬鹿か!」

「馬鹿なのはお前さんの上の方もね!」

この状態で、外気に気化器を当てて、気化器を暖める。そして大気開放の煙突から天然ガスを放出しつつ、天然ガス量を増やして、点火に至る。点火したら、冷媒を流す。そして冷媒によりガス炉の燃焼器を冷やしながら、一方で冷媒を蒸発させ、大気路の空気を冷やすのであうr。

だが天然ガスの流量が多かった。仕方が無いので気化器につけたヒーターで天然ガスのバーナーに付いた氷を溶かそうとした。だが、この時天然ガスの弁を閉じなかった。

でも気化器は凍っているので、現状問題なかった。

このヒーターが問題で、実は氷の付き方で、全体の温度を把握できないのだ。特に馬の糞がケチった熱電対が、この部分には1つだけで、それはヒーターから一番遠いものだった。

熱電対を頼りに気化器の様子を見ていたが、それは状況的に不味い事だった。

「ドッカン!」

それはいきなり来た。

気化器付近でヒーターに寄る過熱で天然ガスが流れたのだ。

それだけではない。センサーはまだ0度のままで、ヒーターはバンバン加熱していた。

そのヒーターに加熱された天然ガスは、大気に触れると自然発火したのである。

関係者は蒼白になった。

「何が起きている!」

「天然ガスを止めろ!」

「駄目です。今のでバルブが動かない手動で!」

ここでインドネシア人が凍り付いた。

あの怖い場所へ行くのか?爆発した所に。

天然ガスはリザーバータンクの中から基幹ガスとして装置に入っていく。天然ガスのタンクは装置より大分離れているが、バルブは装置の近くにある。

もう一つの手としてはリザーバータンクから燃料を抜くのであるが、その為には、別の管路を開く必要性がある。

 



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