皆さんバカですか?
盗聴、してますよ。
個人情報、取られていますよ。
例えば今から30年前のニューススクランブルで、番組冒頭、画面の中央に、今で言う「テキストボックス」だけが出ているパソコンの画面があって、次のコメント。
「皆さん、信じられますか?ここに貴方の家の電話番号を入れると、昨日までの貴方の銀行口座の出入りがすべて分かります」
コメントは久米宏だった。
今は、30分前のデータまでいけるそうだ。もっと言えば、人物を特定するとリアルタイムで情報が得られる。
これがCIAを日本国内では越えるといわれる帝国データバンクの力だ。
ちなみに、この「信用調査」が日本於ける信用経済を維持している大きな柱である。
アメリカは1945年の米ソ交渉で使われた盗聴システム「ウルトラ」に端を発する「エシュロン」が厳然と存在している。
この米ソ交渉の時のソビエト代表団は、異様な行動を取っている。それは自分たちの滞在するホテル内に「電話ボックス」を用意して通話しているのだ。
当然「ウルトラ」の盗聴を恐れての事だが、のちの報告書が語っているが、全て盗聴されていた。
このアメリカの盗聴文化はFBI長官フーバーにより洗練され徹底された。この時イギリスでもMI5(国内)とMI6(国外)の権限の差が明文化されないが、アメリカでもFBIとCIAでの権限の差が明文化されていない。
ちなみに今ではCIAの一部局としてFBIがある。軍内部の諜報をするDIAも一部局だ。CIAは元々NSA(国家安全保障局)が発展しての物で、戦前より組織化されていたFBIに対して組織的に遅れていたのである。
このフーバーの盗聴の記録の多さと、綿密さ、徹底した関係調査は、ソビエトのそれに対してより、国内のソビエト協力者を探すために行われたのだが、その結果「余録」程度の情報が正直、10年ほど前の高級コールガール組織の黒革の手帳同様に、プライバシーの脅威となって、犯罪ギリギリ、あるいは全く合法でも倫理が問われる問題の積み重ねで、その公の人間の立場を抹消することが可能だった。
同時に起こった派手なマッカーシズム(赤狩り)も脅威だったが、実は、マッカーシー失脚後も、このフーバーの死まで、アメリカの高官、議員は大統領に至るまで、フーバーの以降を無視して何もできなかった。
フーバーは、母親思いというより、立派なマザコンで独身主義だった。徹底した宗教倫理に基づく国家観に反する物に対しては徹底した冷血的な処罰をするという意味で、スターリンよりははるかにマシな存在だったが、逆鱗がどこに潜むか?は誰も分からなかった。
フーバー死後のFBI長官の一番最初の仕事は、大統領の息のかかった、実に忠実な番犬によるフーバーの知り得た情報のあぶり出しだった。それは徹頭徹尾行われた。
その時の大統領は、こんな事まで把握していたのか?と驚愕し震撼した一方で、単なる盗聴が、ここまで情報パワーとして影響を能えるものかということを実感した。そこで、アメリカは「盗聴の鬼」に変わったのである。今までフーバーの最良だけでやっていた盗聴を組織的に徹底して行うようになった。
アメリカの盗聴の歴史や動機、そして精神力の傾注は、こんなものなのである。
このアメリカの盗聴が問題となったのは1970年代から1980年代である。その当時「対共産圏輸出規制=ココム規制」では、この盗聴が主に対共産圏に行われる建前だったが、実は全通信が盗聴されていた。このココムでは、明らかにアメリカのための情報提供が行われ、その結果、秘密の筈の情報を得ていたとしか思えない契約の取り零しに気づき、ソビエト崩壊直前には、フランスを中心としたヨーロッパが公然とアメリカを非難した。
だが、アメリカは、止める事は無かった。その後ココムは実態を無くしたが、その後、さらに徹底した「エシュロン」が公然の秘密となって、アメリカのみならず日本、ヨーロッパに「盗聴のデータセンター」を公然の秘密で作っている。何しろGoogleマップで分かるぐらいである。
そして、思い出した様に「盗聴」はいけない。ですか?
このシステムは、正直世界が手をつけているでしょう。フランスやドイツが文句を言うのは、アメリカがそれをやっていることであって、フランスはフランスの情報は全て自分の物だ、つまり「盗聴のナショナリズム」を言っているだけで、本来的に、必ずやっているのです。ドイツだって、ロシアも当然、中国もです。
中国はアメリカの先端ではないですが、3つぐらい世代の前の盗聴システムを持っています。使っています。分析しています。
私は、それも嫌だが、盗聴は、情報の管理を自分が徹底すれば、被害は無い。盗聴されないと思わなければ、盗聴なんぞ屁みたいなものです。
それよりも、レベルの低い謀略が行われているのにヘドが出る。それはエジプトのモルシ政権転覆である。
例のごとく軍部の誰かが出てきて軍事クーデター、そして、政治の下手なモルシを強硬に脅し、拘束し、政権から叩き出す。
何百回見たことか?いい加減、こんなの、止めませんか?アメリカさん?ユダヤさん?アラブの春は楽しかったですか?あれは全部アメリカが作った軍事独裁政権でしょう?それが壊れて、また別の軍事独裁政権ですか?
救いが無いと思いませんか?
今後ムスリム同胞団出身のモルシが排除されると、エジプトではムスリム同胞団の行動を止めるでしょう。そうなると、後何か出来そうなのは赤新月社ぐらいでしょうが、赤新月社は、全アラブの無茶苦茶さ加減で慢性的に手不足です。
機動的に動くムスリム同胞団は、世界中で活動しており、ダメなイスラム政府の徹底的に足りない福祉を担っています。モルシさんも、この足りない援助の分配に頭を悩ませていた人で、権力の挫の腐った争いは2年前まで縁のなかった人です。そんな人を追い出し、場合によっては殺して、楽しいですか?
ムスリム同胞団を抑え込む事は同様の組織の活動を停止させます。ですが、どうせバックにアメリカがついているんでしょう?分かりますよ。馬鹿じゃないですから。
では、軍事政権が福祉に命を懸けるか?チョングソ・虫獄と同じで絶対にやりません。
チョングソや虫獄ではムスリム同胞団がありません。倫理が無い「う○こ」の塊ですから。だから倫理観や慈善活動なんか絶対にしません。やっている様に見せている場合必ず何か裏があります。
ですがムスリム同胞団は、珍しくコーランの精神が光っています。まぁそれだけでしょうが。
日本には労災などのシステムが完備しており、この手の問題は極小です。無論、慶応・竹中平蔵がふざけた諭吉外道品性を使って労災などのシステムを破壊することは慶応出身の桜井翔も誓いを立てた事ですから。日本も早晩地獄を慶応によってでっち上げられるでしょう。
しかし、確実にエジプトでは「チャリティーを抑圧するイスラム国家」の存在が発生します。
アメリカの手によって。
違いますか?
盗聴で騒いでいる場合ですか。
アメリカは、過去ひどいことをしてきたのはオリバーストーンのアメリカ現代史でも明々白々です。
ですが、もっと酷いこと。イスラムの慈善活動・バクシーシ(喜捨)の一形態としてのムスリム同胞団を「違法とする」ほぼ最初のイスラム教徒によるアメリカ傀儡政権となるのです。
それは新しい破滅的な発明の一つです。
また、人は、人の力で酷いことをするようになるのです。
オバマさん、貴方は自分の顔がまともに見られますか?