

こんな所に、ベーベー2人を連れて、行ってきた。

目的はこれ!
戦後の女流詩人・現代詩に見事なまでに鮮やかに足跡を残した「茨木のり子」さんの催しである。
僕の信じる3大巨星、茨木のり子・石垣りん・新川和江・・
その石垣さんは、2004年12月に亡くなって、その悲しみ消えない2006年の2月に茨木さんが亡くなった。
新川さんのみ、ご健在である。

僕がまだ、紅顔の美少年だった高校1年。新聞に掲載されたこの詩を読んで、如何に生きるべきかという哲学と、1つの理想を貰ったのだった。
今も、何がしかの結節点に、この「詩」を抱くのであった。

驚くほど、資料が集められている。見事!

直筆原稿など、垂涎。

自身の朗読で、9編ほどの詩を聴くことが出来るサプライズ。

茨木さんの詩は、かの大戦を詩にした名作が有名だ。
この小作品もそうだが、政党のビラのように、大声では無く、詩人の言葉使いは、もっともっと高みで、混沌を昇華して詠われる。

3つの巨星は、また、仲が良かった。特に、晩年の石垣さんと茨木さんの交友は、まるで身内のようであったらしい。
このコーナーは素敵!
いつまでも、いつまでも見ていたかった。

なつかしい、石垣さんの文字。
丸くて、大きくて、太い万年筆・その青い筆跡。
家に帰って、石垣さんの数枚の我が家に残るハガキを何度も読み返した。
詩人同士の、手紙のやりとり、その文面は、詩の贈りっこをしているようだ。

詩集としては、驚異的な15万部を売り上げたという、1999年に刊行された詩集『倚りかからず』を産んだ椅子。

冷戦をも生んだ2つの価値観・その両方とも、人類を豊かにすることに、どうも怪しく・信頼に足りない。
価値観の喪失した21世紀。
その入り口で、僕はこの詩でどんなにか勇気づけられたろうか?
さてさて、かように充実の「空間」であった。
見事な、資料・足跡と、その展示であった。
晩年、死を覚悟し・その準備をし、強烈な意思で、彼女らしく「死」を迎えたんだな!!
と、2時間ばかり、ここにいて、見・聴きして思った。
すごい!と思った。
詩も・生き様も鮮烈で、涙が出るほどかっこよかった!
整理された多くは、甥の方に託され、その方の見事な理解で、僕はここに来ることが出来たのだろう。
感謝だ!!
これだけすばらしい「展」が、群馬の地が最初?とは、すこしいい気分!!
伊藤信吉さんたち、先達のなせる業か?
この土屋文明記念文学館は、毎年頑張っているのだ。誇れるぞ群馬県よ。
そしてな、行政の方々よ!ここだけは褒めるぞ。
日和るなよ~~
9月20日までやっている。
この催し・中央のどれを取っても、引けをとらない!!
せめて関東に暮らす方々、興味があったら、訪ねるべし!!!!!