お釈迦様は知ってましたが、田中陽希君のグレートトラバース3で紹介された大峰山系の稜線歩き。
同じ大峰山系の八経ヶ岳の稜線は期待と違っていたので、リベンジです。
グーグルのナビでは、5時出発の9時着。なんと4時間。
しかし、最後の分岐以降のデータが徐行に近いようで、ここまで2時間、分岐以降2時間と出てましたが、みるみる縮んで8時に着きました。
実質3時間程度。所要時間でひるんでいる人には朗報です。
登山届を、「登山届けを出しましょう」の紙の余白に書き込み、クマ注意なので鈴を鳴らしてゴー。
台風21号の爪痕。
地元の公園のやわな大木はバッタバタと倒れてましたが、
さすがに強風で鍛えられているのか、コケている木は数える程度。
今度こそ、わーい稜線歩きだ。
程よい視界が左右にあり、急登らしい急登もなく、捻挫を狙ういやらしいサイズの石もない。
顔を上げて歩けるのがこんなに気持ちいいとは・・。
センチコガネは地域で特徴があります。
ここではコバルトブルー。
花よりコガネ。
猛毒トリカブトが綺麗でした。
そういえば道中の田んぼの猛毒、彼岸花も今が旬でした。
八経ヶ岳と違い、笹が土・粘土を作っているようで、小石の隙間を土が埋めて、極上の歩き心地でありました。
最初見えた釈迦が岳が、近づくと手前のピークに隠れます。
ここで1時間。
会えなかったけど、シカの食害で低い枝はテクノカットされています。
見通しが良いので個人的には安心なんですが。
手前のピーク。
釈迦が岳まで常に距離を把握できるので、初めてでも安心して休憩し、左右の景色を堪能できます。
駐車場から東に上がるので、南は未知の熊野へ伸びる大峰山系、北は弥山、八経ヶ岳などが見えます。
その他大勢のピーク。関西に的を絞った登山の本でも紹介されていない山が、ごまんとあることを痛感します。
足元に優しい道、優しい斜度の先に、優しいお釈迦様。
ほぼ1800m。駐車場まで車が頑張るので、登山と言うよりハイキングに近い。
ここで10時半。
早いけど、昼食担いで降りるのもなんなんで、めしにしました。
30分ほど後から登って追いついた若い人としばし景色を楽しむ。
左の端、八経ヶ岳の頭だけ雲の中。
北側の奥駆道の弥山へ続く入口。ゴゴッと激下り。
八経ヶ岳で経験したガッタガタ道です。
既に紅葉が始まっています。
上昇気流の中、沢山のツバメが盛んに餌を追ってました。
田んぼの周りだけじゃないんですね。
遠くに行者が法螺を吹く音。電池いらずのトランシーバー。
それが止むとシーン・・。
見事に無音。久々の無音。無音観賞。
スマホ、駐車場から電波が入らないので、機内モードでただのカメラとして使っています。
ようやく雲が取れて八経ヶ岳が顔を出しました。
ここで行者の方が1人、弥山側からあがってきました。
吉野から入り、9月23日の3時より、山上が岳下の山小屋を閉める行事に参加して、これから熊野まで抜けるとのこと。
30リットルほどのリュックでしたが、なんとかなるんですね。
山上が岳の宿場の、お代わり必至の赤みそ・ほぼ具なしの味噌汁は、山開きまでおあずけです。
ガスが切れて、弥山に続く稜線の奇岩が見えました。
これで登頂時見えなかった、東側斜面が確認できました。
さて、帰りますか。
小型のバッタや蝶の種類が意外と豊富です。
最後に弥山、八経ヶ岳を望む。
釈迦が岳も見納め。
早く帰っても暑いだけ。
とにかく風が最高。
気持ち良くて倒木等、何かと座って景色見て・・・。
視界のない八経ヶ岳で座っているとただのポンコツにしか見えませんが、ここでは色々楽しむ人に見えるのです。
風が撮れるカメラが欲しいとマジで思う。
強風でバタバタする木々とかではなく、無風や気持ちいい風などが撮れる写真。
誰もが共感できる何らかの表現を写真に追加して、
むわっととか、サーッとドライTシャツを抜ける清涼感とか、持って帰って風呂上りに欲しいとか。
誰か温度や風圧とかを上手く変換するアプリを作ってくれないかな。
また、センチコガネ。探してみると結構沢山いました。
滝が2本。
紅葉。あっと言う間に進みそう。
あちこちで散々ゆっくりして、13時に駐車場。
大台ケ原より楽ではないかな・・。
元気な若者にも私のようなポンコツにも、優すぃーい釈迦が岳。
これから登山してみたい人を連れてくるにはベストかも。
顔を上げて歩けるのが何よりでした。
午後は観光&温泉でございます。