自分の時代にはなかったけど、毎年出される高校生の夏休みの宿題の一つに、オープンキャンパスへの参加というのがあります。
去年、面白かったので、また息子について行く。 肝心の息子、実は出汁。
今年は家から1時間もかからない、生駒の近く、富雄にある近大農学部キャンパス。
大学生にとっては、高校生や保護者等、専門知識のない人間に、研究テーマの説明をする必要があり、プレゼン能力が身に付く良い機会となっています。
専門用語をあえて使わない、親しみやすい例え話を持ち出すなど、社会人になって必要となる基礎能力をつける実践の場にもなってるようです。 自分が学生の頃は、せいぜい会社の面接用にしか練習してないし、分かりやすい砕いた説明もできてなかったと思います。
なんだか頼もしい。
そうかと思えば、投網を打ったり、フロッグルアーでバス釣ったり・・・。
ゲームのない世代の、勉強やスポーツが特に得意でないタイプの子供の遊び、そのまんまみたいな・・・、フィールドワークの紹介。
なんだか楽しそう。
でも去年、国内のメダカ、実は2種いることを突き止めたりしています。
近大と言えば、マグロの研究。
マグロの稚魚の生殖組織の原型が、小魚の形になるまでに、じわじわと背骨の原型みたいなところから、内臓のあるべき場所に移動することを解説した展示パネルがありました。
マグロの生殖組織の原型細胞を取り出して、冷凍保存し、同じサバ科のサバの稚魚に移植すれば、その精巣・卵巣は、マグロのそれとなり、何万匹のマグロの卵を産ませることが出来るかも知れない。
人間だと、卵細胞1個に対して人工授精する話までですが、生殖組織そのものを別腹で成長させるところまで、研究は進んでいるようです。
それだけ、消費に対して資源が深刻な状態になってる裏返し、とも取れますが・・・。
真鯛も、チダイ、へダイ、クロダイ等、ほぼ形が似てる種は殆どと言ってもいいほど、病気に強い、成長が早いなどメリット別のあいの子が生産されているとのこと。
貴重なクエも、南国のダイビングで有名なタマカイとのあいの子で、成長が早い品種が生み出されています。
他、もやしもんで出てくる菌の話や、琵琶マスの発振器による追跡調査、定置網船に乗船しての新種探し等、資源としての生き物へのかかわりについて、いろいろと説明して頂きました。
ちんぷんかんぷんで早々に大学を後にし、自分一人、生駒に登ることも想定してましたが、ちりめんモンスター探し、DNA携帯ストラップ作り等で、結局、時間いっぱい遊ばせてもらいました。
過酸化水素で脱色して、骨を着色。 骨格研究とアートの融合。 お土産屋さんに並ぶかも。
暑い中、こちらを気づかいながら、案内してくれた先生・生徒の皆さん、ありがとうございました。
しまった・・。 「もやしもん」でやってたみたいな「春祭」があるかどうか訊くの忘れた。
つい、自分が行く気になってた、11000歩、7kmのてくてくでした。