結構良い魚を釣ったりすると、次はやる気満々で朝起きるし、微妙な天気も良い方向に解釈する。一日浮かべて撃沈(ボーズ)も、意外と気にならない。次の候補地から外すだけ。
でも天候悪化で30分で撤収したりすると、微妙な天気予報は悪い方向に解釈し、出撃を控えてしまう。1ダウンが実は数回のダウンに繋がる。
迷いがあるときに、何を見て勢いをつけるか。
私の場合、黄金伝説の無人島シリーズのビデオです。
よゐこの濱口が、冬の荒れた日、ウェットスーツに身を包んで海に向かう。仕事だし良い日を選べない。テレビを見ているであろう子供達に向かって、「みんな、俺よりマシ!!」
これを迷っている自分に照らします。
少しだけの天候悪化でビビッて撤収、獲物もなく、ずぶ濡れ。スロープで滑ってシリモチついでに、何かを壊し、悪態をつく。それでもアイツよりマシと思えるわけですね。
でもアイツは悪態つかないし、獲物を持って帰る。他にカメラマンを含むダイバーもいるから心強いんでしょうけど、冬の海に飛び込むだけでも私には異次元。尊敬してしまう。
先日、時任三郎さんのシーカヤックの旅が放映された。
経験豊富なプロと、2人の俳優の3人でカヤック。
どうみても、プロと他2人は現地で初めて顔合わせ。俳優は随所に、冒険、冒険、といいながら、ふだんテレビで見ない顔なので暇なはずなのに、体力作りや練習も、まったくしないまま参加。ツアーガイド付きの、楽しい番組作りを冒険と認識している様子。
実際、併走するカメラの船がエスケープの保険としてあるし、とても安心している。これはこれで、プロとしてはレベルを合わせるべき情報であり、他2人は間違っていない。
でも途中からおかしなシーンがある。腕が腫れて遅れる時任をほったらかして、プロは元気な1人と先に上陸してしまう。時任からは2人は見えず1人海上に残され、併走の船のスタッフに愚痴る。「1人じゃあ意味ないし、釣りとか遊びのシーンが撮れないよ」と。
なんじゃこりゃ。番組構成をスタッフに愚痴るシーンが入ってしまっている。それなら、参加者としてスタッフも映せよ。いきなり連日漕がされて、当たり前に弱りきっている俳優。何を伝えたいか、思いがちぐはぐ。
俳優は、釣りとかウニとか食いながら、楽しみながら行きたかった様子。私も辛いのはいや。皆にシーカヤックを好きになってほしい。実は釣りをして、ガキみたいに笑っている時任三郎を番組のホームページで見かけたが、放送ではカットされている。眉間にしわをよせた顔が多い。
途中から、「スポ根でもいいんではないか」と言い出す。あきらめというか、予想しない展開というか、事前にどう構成するかの打ち合わせもなかったみたい。
終盤、シーカヤックだけではやり過ごすような天候で、プロがGOサイン。
自力で漕げない時任を引っ張ってまで、プロは行ってしまう。自分で進路を保てない素人に、行けるか意志確認してどうするんだと思いました。少し前、若い俳優が時任を引っ張る申し出を自ら危ない行為と否定したのに。
スタッフはプロに口を出さない約束だったらしいが、やばいと思って約束を破った。今まで映らなかった併走の船や心配するスタッフが、急にフレームイン。「危ない。もう止めましょう。死んじゃいますよ!!」
しかし、プロは「ここまできたらもう引き下がらない!!」と連呼。他の2人やスタッフにも、ごうを煮やしているようにも見える。
目的地まで漕ぎきってなんぼのプロ。他2人とスタッフは完槽が絶対必要だったのだろうか。
終わった後、時任が民族の悲しい歴史に涙を見せますが、実は家族の元に無事返れる涙に見えてしまいました。
実際の話。カヤック単独だと、10キロ漕いで海が荒れだすと10キロ荒れた中を帰らないといけません。上陸地点すら限られます。いよいよとなったらあげてくれる船もいません。荒れ出すとエンジン付きの漁船やプレジャーボートはあっという間に帰ってしまい、カヤックは取り残されるのが普通です。
このビデオ、私のカヤック出撃のモチベーションアップには、当然のことながら使えません。
あの波でもシーカヤックなら行けるんだと思ってしまう人が、海に出ないことを祈ります。
でも天候悪化で30分で撤収したりすると、微妙な天気予報は悪い方向に解釈し、出撃を控えてしまう。1ダウンが実は数回のダウンに繋がる。
迷いがあるときに、何を見て勢いをつけるか。
私の場合、黄金伝説の無人島シリーズのビデオです。
よゐこの濱口が、冬の荒れた日、ウェットスーツに身を包んで海に向かう。仕事だし良い日を選べない。テレビを見ているであろう子供達に向かって、「みんな、俺よりマシ!!」
これを迷っている自分に照らします。
少しだけの天候悪化でビビッて撤収、獲物もなく、ずぶ濡れ。スロープで滑ってシリモチついでに、何かを壊し、悪態をつく。それでもアイツよりマシと思えるわけですね。
でもアイツは悪態つかないし、獲物を持って帰る。他にカメラマンを含むダイバーもいるから心強いんでしょうけど、冬の海に飛び込むだけでも私には異次元。尊敬してしまう。
先日、時任三郎さんのシーカヤックの旅が放映された。
経験豊富なプロと、2人の俳優の3人でカヤック。
どうみても、プロと他2人は現地で初めて顔合わせ。俳優は随所に、冒険、冒険、といいながら、ふだんテレビで見ない顔なので暇なはずなのに、体力作りや練習も、まったくしないまま参加。ツアーガイド付きの、楽しい番組作りを冒険と認識している様子。
実際、併走するカメラの船がエスケープの保険としてあるし、とても安心している。これはこれで、プロとしてはレベルを合わせるべき情報であり、他2人は間違っていない。
でも途中からおかしなシーンがある。腕が腫れて遅れる時任をほったらかして、プロは元気な1人と先に上陸してしまう。時任からは2人は見えず1人海上に残され、併走の船のスタッフに愚痴る。「1人じゃあ意味ないし、釣りとか遊びのシーンが撮れないよ」と。
なんじゃこりゃ。番組構成をスタッフに愚痴るシーンが入ってしまっている。それなら、参加者としてスタッフも映せよ。いきなり連日漕がされて、当たり前に弱りきっている俳優。何を伝えたいか、思いがちぐはぐ。
俳優は、釣りとかウニとか食いながら、楽しみながら行きたかった様子。私も辛いのはいや。皆にシーカヤックを好きになってほしい。実は釣りをして、ガキみたいに笑っている時任三郎を番組のホームページで見かけたが、放送ではカットされている。眉間にしわをよせた顔が多い。
途中から、「スポ根でもいいんではないか」と言い出す。あきらめというか、予想しない展開というか、事前にどう構成するかの打ち合わせもなかったみたい。
終盤、シーカヤックだけではやり過ごすような天候で、プロがGOサイン。
自力で漕げない時任を引っ張ってまで、プロは行ってしまう。自分で進路を保てない素人に、行けるか意志確認してどうするんだと思いました。少し前、若い俳優が時任を引っ張る申し出を自ら危ない行為と否定したのに。
スタッフはプロに口を出さない約束だったらしいが、やばいと思って約束を破った。今まで映らなかった併走の船や心配するスタッフが、急にフレームイン。「危ない。もう止めましょう。死んじゃいますよ!!」
しかし、プロは「ここまできたらもう引き下がらない!!」と連呼。他の2人やスタッフにも、ごうを煮やしているようにも見える。
目的地まで漕ぎきってなんぼのプロ。他2人とスタッフは完槽が絶対必要だったのだろうか。
終わった後、時任が民族の悲しい歴史に涙を見せますが、実は家族の元に無事返れる涙に見えてしまいました。
実際の話。カヤック単独だと、10キロ漕いで海が荒れだすと10キロ荒れた中を帰らないといけません。上陸地点すら限られます。いよいよとなったらあげてくれる船もいません。荒れ出すとエンジン付きの漁船やプレジャーボートはあっという間に帰ってしまい、カヤックは取り残されるのが普通です。
このビデオ、私のカヤック出撃のモチベーションアップには、当然のことながら使えません。
あの波でもシーカヤックなら行けるんだと思ってしまう人が、海に出ないことを祈ります。