時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

ケーサツに電話してしまいました

2006年11月22日 | 
ついさっき、2時間ほど前の話です。夜ちょっと遅い時間にアパート敷地内をジョギングしてたら、Excuse meと声をかける人が。誰かと思うと知り合いのMBAプログラムの女性(日本人)。「いまちょっと一大事で」と言います。私も慌ててその時点では誤解していたのですが、結局「ドアのカギをオートロックで閉めてしまって家に入れない、でも、家の中でなべを火にかけっぱなしだ」ということでした。

警察に電話しようか、どうしようか、ということだったんですが、携帯も家の中。とりあえず、私の家に来ていただいて、電話帳でアパートの管理会社の電話を探したり。でも、やっぱり他に方法がなさそう、時間の猶予もない、ということで警察に電話。一部話を誤解したままだったし、慌てて英語もろくに出てこなかったんですが、とりあえず「家のドアが開かない。火事の危険がある。」ということだけは伝わりました。で、住所を伝えてしばらくすると、けたたましくサイレンを鳴らしてでっかい消防車が2台も来ました。パトカーも来てたと思います。防火服&シールドつきのヘルメットと重装備の消防士が5,6人いたでしょうか。ドアをなたで叩き壊して中に入ると、確かに水はなくなってなべの中の物は焦げていたようです。

なんか、えらく金を請求されるのかな、と心配しましたが、消防のリーダーらしき青年は「名前だけ教えてくれますか、報告書を書くのに必要なので」と家主のその女性に名刺をもらって帰りました。それでおしまい(たぶん)。

私は2005年にこちらに来る数ヶ月前、豆を煮て火をかけたまま仕事にむかい、家を出て1時間ほどたってから思い出したことがあります。幸い、近所の人が管理会社に連絡してくれて(開けっ放しの窓から煙が出ていたそうです)、私も消防署と管理会社に連絡して、授業を休講にして戻りました。で、結局管理会社の人がカギを持って来てくれたのでどこも壊すことなく家に入り、なべの中で豆が炭になっただけでした。でも、アメリカで豆を煮るのは自分に禁じました。あの時は本当に焦りました。。。 対応しながら、その一件を思い出していました。

めちゃくちゃ感謝されましたが、残念ながらあんまり効果的なことはできなかったような。的確な判断をすばやくできたわけでもないし、慌てて英語もめちゃくちゃだったし。。。 ただ、自分に置き換えれば、とりあえず日本人に会っただけでも幸いだったことでしょう。よその国で火事なんか起こしたら、と思うとゾッとします。夜のジョギングもたまには人の役に立つことがあるもんです。星がきれいな夜でした、ほんとに火事になったら、よく燃えたことでしょう(そういう話ではないか)。

写真はないので、記事の内容とは関係ないものを一つ載せます。これはIndianapolis の空港の建物を出たところにあるGround Transportationという区域。ここで、シャトルバスとかリムジンとかに乗ります。右は発着ロビーとかではなく、駐車場。中央奥に見えている中型バスが、Bloomington Shuttleといって、Bloomingtonに向かうバス。所要時間約1時間、$25です。

事件があったので、一日に3つも記事を書いてしまいました。びっくりしました。

もようがえ

2006年11月22日 | 
してみました。ず~っと同じだったので。

でも、失敗でした。かわいすぎ。テーマと合わないったらない。
もともと、いちおう研究費の報告という建前で始めたのに、これはふざけ過ぎか。

でも、あまり他にこれというのがなかったので、とりあえずしばらく放置します。
いいのがなかったら、元に戻します。。。

自分の授業を見る

2006年11月22日 | Indiana大学
初級レベルの日本語(J101)のドリルセクションを担当して12週、週3回×2コマ(50分)の授業をずっとこなしてきました。最初は授業がうまく行かないのもさることながら、コース運営上の雑事を適切にこなせず、「足を引っ張ってるかも。自分のせいで言語学科からAIを採ってもらえなくなる」とかなり重圧を感じていました。半分を超したところでやっと慣れてきて、ミスも減り、あるていど淡々とこなせるようになってきました。そのころに、ミーティングでスーパーバイザー(Tsujimura先生)がビデオテープを全員に渡し「授業のビデオを撮って下さい」。聞いてはいたが、ついに来たか。

これは職業訓練でもある院生アシスタントのために学校が用意したシステムで、アポイントを取るとカメラマンが授業時間に撮影道具一式を持ってやってくる。こちらは持ってきたビデオテープを渡して、あとはふつうに授業をやる。学生が映るのは避けないものの、基本的に講師だけを撮る、という方針のようです。カメラは教室内を移動する私をずっと追っていました。

撮影後のビデオを先生に渡す前にさっそく図書館で見てみました。日本で教員をしていたときにもやったことはありませんでしたが、自分で自分を見る、というのは面白いものです。まず、なんでそんなに動きが妙なんだ? という感想。身振り大げさ。それから、指名した学生を見つめる視線が強すぎ。「よし、もうちょっとで言える、がんばれ!」と思って見てるだけなのですが。学生はびびるかも。

ある学生が、本来は「メアリーさんはひまです」と言うべきところを「メアリーさんはつまらないです」と間違えました。違うような気がしつつもこちらも正解が分からなくなり、しばらく止まっているという場面あり。で、首をひねった後「いいの。。。かな」とそのまま進み、もう一度もどって否定形を練習しているところで別の学生が「メアリーさんはひまじゃありません」と答えてやっと間違いに気づく、という失態。もうちょっと多様な文型を引き出す質問を用意しておくべきだったなど反省点、あれこれ。でも、順調に予定をこなしてグループワークと自由会話の時間をたくさん取れて、まあ全体としては無難だったか。

あとでチェックが入るということで、恐ろしくはありますが、専門家の直接指導が受けられる上に、このビデオ自体、就職活動に使える可能性もある。さらには、そういう指導の下で授業をこなした、という職歴にもなる。カメラマンのバイト代も、ビデオも全部学校の負担。ありがたいという以外ありません。実際いっしょにやっているタイソンは、模擬授業も撮影して就職活動に使う、と言っていました。四苦八苦した初めてのAIもThanksgiving明け2週間で終わり。振り返れば授業は楽しく、勉強しないやつも含め、学生はみんなかわいかったです。

で、次の学期はというと、なんと大学院の授業のAIをやることになりました。Introduction to phonetics、メイン講師はRobert Port御大、私はLabセクション担当。かつての音声学の院生も多くが経験した仕事で、自分もいつかは、と思ってきましたが、2年目でやることになるとは思いませんでした。院生は成績等にたいする態度もシビアで質問なども容赦ないし、日本語はもう使えないし。。。 ということで3週間ある冬休み、日本でやりたいこともありますが、帰らないことにしました。時差ぼけになってる場合じゃないし。準備もしないと。(そもそも、一番チケットが高い時期)

われわれJ101のドリルセクションは12グループもあるので、教室はキャンパスのあちこちにばらばら(教室管理のセクションが一括で決定して指定)。そのせいで移動時間が厳しくなる(Diane先生、しょっちゅう早めに抜け出してごめんなさい)。写真は日本語の授業を開講する東アジア言語学科からは一番遠いところにある、地学科の教室です。地質図とか、実験道具とかがあって、中学や高校の理科教室にいるよう。とりあえず、教室を割り当てる方は何にも考えていないらしいことは分かりました。