播州、姫路の浜手育ち ♪日々の出来事をつぶやいています

まあブログですから、覚え書きみたいなもの

入院よもやま話 4 せん妄、幻聴

2023年08月22日 | 神経内分泌腫瘍と診断されました(2023.6.1)

手術後、HCU室にて過ごした時も

息がしにくくて 喉が詰まる状態

仰向け寝がつらくて。

喉が痛くて声が出ない

起きている時は鼻で意識的に息をしているが

寝ようとすると喉がふさがって

寝られない。

こんな状態が3晩。

麻酔を気道に入れるときにこのような副作用があるとは聞いていましたが

寝ようとすると息ができない。

横向きに寝たくても 傷がいたくてできない。

ベッドを起こして座った状態で、長い夜を過ごしました。

夜の消灯になると

昼間とは全然異なる異空間にいるような気がして

朝の5時が過ぎてしらじらと明るくなり始めたら

ちょっとホッとしていました。

 

3日目の昼。

病室の常時作動している換気扇から

なにやら 群衆がライブのあとワイワイやっているような音が聞こえてくる。

まさか換気扇がスピーカー?

 

同室の人や看護師さんに聞いても

そんなの聞こえないよと・・・

 

ああ これって幻聴?

 

幻聴って気にしないでいるのがいいみたいだけど

なんか聞こえてしまう

群衆の怒涛の声の中から

なんかラップみたいなのが聞こえる。

 

これはだめだ。

場所を変えようとトイレへ

座っていると

トイレの換気扇からも

違ったのが聞こえだした。

 

まただめだ。

病室に戻ると一時はやんでいたが

また再開。

 

そのうち

聞いたことのあるような旋律が聞こえ

混ざり、うねり

なんか 恐ろしそうな合唱曲に変化した。

 

これはあかん。

 

一旦耳をリセットしようと

スマホでお気に入りの曲を聴いてみた

お気に入りのワンフレーズを聞いただけで

それが頭の中で大きく渦巻いて次々変化していく。

気にしなけばいいのに

どんなに変化するのか

聴き入ってしまう。

音楽関係の仕事だからよけいなのか

聞こえてきたら聴音をしたくなる

自分の効いたことのあるようなないような

それでもって気持ちのわるいうなりに聞こえ始めた。

 

あんまりにもしんどいので

娘たちにラインできいてみた

この手術から三日目のころは

まだまだスマホをもって連絡する気など起きていないときでしたが。

 

ヤフー知恵袋でしらべてもらった

換気扇から人の声で「せいや せいや そいやそいや」と聞こえる。

「ノイズの音声変換は脳の補完機能により、

脳がノイズを声に変換してしまうために起きる現象」とわかり

 

幻聴は聴き入ってしまったら

どんどん脳が補完してしまう。

 

翌日 幻聴と喉がふさがるのを医師に訴えたら

「あー そんなことみんなある!」とあっさり言われて

あまりにもあっさり言われので

そんなものかいなと

4日目の夕方には聞こえなくなっていた。

体調が少し落ち着いて回復してきたのだろう。

 

途中、うわ~っ 幻覚まで見える!と思ったら

飛蚊症でした。

目の中をゴミが横切っているようなあの感じ。

前からあったのがひどくなったような。

 

喉がふさがるのは

ハンゲコウボクトウを処方された。

漢方を飲むのに それなりの水を飲まねばならない。

これを飲むのも少々勇気のいることでしたが

効いたように思います。

 

夜はもう幻聴は聞こえず

眠剤をもらって

3時間続けて眠れました。

嬉しかったです。

しかし 眠剤の副作用。

「悪夢」が。

登場人物がリアルな人ばかりで

それが、なんとも変な展開になり

夢の中で叫んでいた私。

3時間寝たけれど、夢の中の自分の叫びで目が覚めたのでした。

4日目の夜は、眠剤はもらいませんでした。

 

小さいかすれ声しか出なかったのが

このころには何とか出るようになってきました。

 

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入院よもやま話 3 早期離床と開放感

2023年08月22日 | 神経内分泌腫瘍と診断されました(2023.6.1)

 

 

鬼の修行 早期離床

手術の翌日、内臓の癒着を防ぐため

病棟廊下を看護師付き添いで歩かされる。

鬼みたいな修行だ。

まず ベッドから起き上がって座るのも苦行。

靴を履くもの苦行。

歩けって? 冷や汗たらたら、足はすり足。

点滴スタンドに 尿をためる袋をぶら下げ

もちろん 点滴もぶら下げ

背中から注入されているはずの痛みとめの袋と

心電図の小型機械はパジャマのポケットにいれ

貼り付け型パルスオキシメーターも。

おまけに 血中酸素飽和濃度が低いからと

看護師さんがボンベも引き連れてくれる。

そんないでたちで病棟内1周。

「もっと 姿勢よくすっすっと歩けますか」

「もう 1周できますか」

(あなたも お腹切って歩いてみる?)

 

「無理!」

 

だんだん減っていく開放感と喜び

手術1日目

足の血栓予防エアーマッサージがとれた

しかし 医療用の着圧靴下はまだ。

これは夜に自分勝手に脱いでしまった。

もちろん起き上がって手を使って脱ぐなんてできないから

足を使ってもぞもぞしながら

あのきつい靴下を脱いだが

その刺激で、尿管がずれて刺激するのか

導尿しているのにトイレに行きたい感覚になってしまう。

「尿管外して~」

「ダメです。夜からは外せません。外したあとの尿量管理が

夜勤ではできないので」

 

手術2日目。尿管を抜いた

重苦しいのがとれた。うれしかった。

しかし ここからがまた修行。

24時間点滴なので、当然尿量はある。

一人でトイレに行くのであります。

最初はつきそってもらって

尿管抜いたあと、正常に尿がでるか

自分で測って記録する。

紙コップを渡されたが

お腹が痛くて 尿を受け止めるところまで手が伸びないというか

かがみこめない。

それに 尿管抜いたあとなんか麻痺してそれほどでない。

 

「見られていたら嫌でしょうから出ておきましょうか」

気を利かしてくれたが

「お願い 一緒に居て」

どっちしても痛いのが最優先で看護師がいるのなんて

視界に入っていませんから。

 

自分で紙コップで測れないなら

自動で測ってくれるトイレがあるからそちらへ行きましょう。

なんと そのトイレ遠い。

あの冷や汗強行軍をしながら

とにかく その自動測定トイレに行った。

こんな便利なものがあるんだと思った。

出たのはたったの42㎖。

 

あー やっぱり 今度からは

病室隣のトイレに行くわと 決意。

 

そう トイレに行くのも入院中の大仕事。

 

手術4日目 背中の痛み止め 心電図 パルスオキシメーター、酸素マスクがとれた

とてもフットワークが軽そうな 担当医は

こまめに見に来てくれる。

9時までの夜勤の看護師が回ってくる前にきてくれて

酸素なんかもういらないと訴えると

「とろう とろう!」と医師自ら取ってくれた。

 

普通なら看護師に指示を出して日勤の看護師があとから取りに来てくれるのだが

ちゃっちゃと、とってくれてうれしかった。

酸素飽和濃度は多分93と低めだったと思う。

後から看護師が 「え?取ったの?」

「うん 先生が取ってくれたもん」

いいのよ 苦しくないし、傷は順調に治ってるみたいだし。

 

4日目の午後。

シャワー許可がでた。

え!? なんとシャワーはうれしいけど

そこまで行って、狭いところで脱いで、着て

ましてや歩いて行って・・・と自信がなかった。

「お手伝いしてもらえるんですか?」

「いいえ 介助のいらない方だからそれはありません」

そうなんだ。

ええい! がんばろう。温かいお湯で汗を流し

洗髪したら気分も変わるだろう。

シャワーもまた 入院中の修行で仕事でありました。

 

同じく4日目の夜。 夜の点滴がなくなった。

針は腕に残すが つながれていない分、うれしかった。

 

手術5日目昼。 点滴終了。 これですべてつながれていたものが外れた。

なんという開放感。 つながれたものしかわからない開放感。

 

このころには痛いながらもちゃんと座って7分がゆが食べらるようになっていた。

 

 

病院での食事

3日目昼から

重湯、牛乳、ジョア

いわゆる液体ばがり

私の胃は受け入れてくれるのだろうか

おそるおそる口にするも

まず痛くて座れないし、重湯をすくうにも右手に点滴。

ストローで飲めるジョアだけを

ちびりちびり1時間かけて飲む。

こんなの今までなら一気に飲んでいたのにね。

4日目昼から

七分がゆ

固形物のおかずに見えますが

口に入れるとすぐに崩れるくらいやわらか

 

このころからやっと写真を撮る気になりました。

 

4日目の午後から

おやつも出されました。

 

 

5日目朝

 

5日目昼

 

 

何を食べてもいいのですが

よく噛んで、胃と相談しながら飲み込む。

無理して食べて吐いたなんて話をよく聞いたから

そんなことにはならないよう努力。

それでも 食べるのがしんどくなって

いつも 出された量の半分以下した食べられませんでした。

 

6日目 昼

ごはんがだいぶ形になってきました

やはり 食べられたのは半分以下。

あまり食べられないと 点滴再開されてもいやなので

がんばって 吐き気がしないまでの

胃と相談で食べました。

 

プリンで冷や汗

4日目の午後もおやつにプリンが出ました。

この時は、慎重に少しづつ噛むように食べたのですが

6日目 2回目のプリン。

口当たりがよいから、うっかりして少し早めのペースになってしまった。

あらら

プリン一個で 冷や汗、

慎重にゆっくり食べないと プリン1個でこんなことになるんだ

吐いたりはしなかったですが。

はやく治まってほしいと胃を撫でておりました。

 

7日目昼(退院前日)

ご飯は普通。

サラダのキュウリもトマトもよく噛んで。

どれもこれもよく噛んで。

 

 

食事指導とか栄養指導はなくて

何を食べてもいいがよく噛んで、胃と相談しながらです。

 

胃が3分の1あるだけで随分といいみたいですね

全摘した人の話や

抗がん剤治療をはじめた人の話を聞くと

ほんとに 大変そうですから。

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入院よもやま話 2 痛いのとがんじがらめ

2023年08月22日 | 神経内分泌腫瘍と診断されました(2023.6.1)

 

切ったら痛い でもがんじがらめも嫌

手術して 終わったら麻酔なんてすぐ切れた。

名前呼ばれて「おわりましたよ」と起こされて

それからが痛みとの闘い。

痛いだけならまだしも、

がんじがらめが大嫌い。

 

酸素マスク 

 顔周りがうっとおしい。

 酸素入って なんか呼吸が楽なんて思えない

痛み止め

 背中に針が刺さっていて、ここから痛み止めが

 入っていくと説明されても

 ほんまに効いてるんかといいたい。

 だって数日後外してもらった際、

 ちゃぷ ちゃぷまだ何か薬液入っていたわよ。

パルスオキシメーター

 指先に挟む大きな洗濯ばさみみたいなもの。

 コロナ禍から 頻繁市場でも見かけるようになったけど

 これって 血中酸素飽和濃度がわかるっていってもね。

 うっとおしい。2年前の子宮の手術の時は

 他の指に付け替えてもいいのよ説明されたが

 この度のはなんと 薄型で指サックみたいに張り付けるタイプのもの。

 身軽なんだけどずっとついていたら嫌になる。

 96~99%あるのがいいらしいけど

 私は良くて95。

 たいてい91.とか92を推移している。

 別に苦しくないけれど、 病室に戻っても

 鼻に短いストローさしてたよね。

 あー 酸素、いらない。

点滴

 こりゃ 仕方ないな

導尿

 これも 仕方ない。 立ってトイレに行けないんだから。

 若かりし頃の外科手術で

 おしっこしたいと訴えたら 尿瓶をあてがわれた。

 これって 寝たまま、意識あるのになかなかでないですよ。

 出たいのにでなくて苦しんでいたら

 看護師さんが導尿で出してくれたことがあった。

 導尿でスッキリした記憶がある。

 

 ずっと点滴なんだから ずっと尿もでる。

 

足のエアーマッサージャー

 この度のは とても快適だったが

 それでも つながれているのには変わりない。

 2年前の また比較になりますが 子宮の開腹のときは

 すごい 音でシューシューいって

 圧力感もすごく ちょっと動かすと

 ピーピーアラームがうるさかった。

 

 血栓予防 大事です。

 

心電図用パッチ

 これは嵩が低いし気にならなかった

ドレーン

 あー 助かった。「出血がほとんどなかったので

 ドレーンはしてません。」こう説明されると

 内申、つながれるのが一つ減っただけでもうれしかった。

 腹腔鏡手術で担当医の腕もよかったのでしょう。

 またまた比較ですが 前の子宮のときは

 退院前日までドレーンが取れず

 つけたままシャワーしてましたもん。

 

がんじがらめの図は 過去記事にも書いております

 

パンツずらして パジャマはあげている

 

手術後

担当医師のみならず

夜勤の看護師

日勤の看護師

それに 手術を担当したもう一人の医師

それをそれぞれ 3回ずつぐらい

お腹を診てくれる。

その度 お腹を見せる。

 

押さえて 聴診器あてて

痛みはどう?

腸の動きは大丈夫ね

お腹の腫れはないね・・・と押さえながら 「うん?・・」なんて言われると

これは「自腹です」腫れではなくもともと(苦笑)

 

一日に何回ずらすことやら

胃なんですが

胃のあたりに3か所

それと おへそを縦切りにして

おへその両側に2か所

計 6か所 (穴が5 少し切ったのが1)

 

おへそとその両側が

とても痛いので パンツのウエスト部分にあたって

痛い。

 

だからずらしてんのよ。

「なんで 上げないの?」って言われてもね~。

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