結婚式で、私はメアリーに写真係としてデジカメを渡した。
主人も充電して持ってきていた。
なにも父が撮らなくてもメアリーので充分だし、
父は他にすることがあるだろうに。
最悪メアリーがうまく撮れなかっても、プロのカメラマンを頼んでいるし
友人もたくさん撮ってくれているはず。
そう私の中では思って始まった披露宴。
メアリーはしっかり写真係を務めて、どの場面も満遍なく撮影。
その合間に料理を食べに戻ってくる。
私は帰りは運転手なので、乾杯のシャンパンを少しなめたのみで
後はトイレのことを考えると、ウーロン茶を少しだけ。
新婦の父は、おひらきの挨拶もないものだから
かなりビールが進んでいる。
さてデザートもどのテーブルにも並んで、もう食べて
コーヒーも終わりかけたテーブルもある。
もうそろそろ 両親へのなんとかが始まりそうな気配の中
(進行は全く知らされていないけれども 普通のながれで
時間も2時間過ぎたしそろそろかなと私は思った)
そんなとき
「カメラだして」と主人がいう。 主人のカメラは預かっていたつもりが無い。
(後でわかったけれど控え室のロッカーに入っていた)
探していると、
「カメラ貸して」と。
思わず 「何につかうん?」
主人びっくりして「写真撮るのやけど・・」
この会話、知らない人が聞いたら、妻が夫をいじめているしか聞こえないだろうな。
そりゃカメラは写真を撮るためのものや。
その一部始終をメアリーは見ていた。
ここで夫婦仲を取り持つために
「私が撮っているから大丈夫よ」といいたかったらしいが
もう疲れて言えなかったらしい。
私は、「今更何を撮るの? もうまた両親が呼び出されてそんなこと
している場合じゃないのよ。ほんとにまあ、自分はビールでいい調子になって
写真なんていってるけど ほんと後先を考えないんだから」の思いが
先ほどの「何につかうん?」に集約されたものだから、
主人は鬼嫁と思ったことでしょう。
メアリーは全て把握していて私たちに口を挟むのはもうあきらめたみたい。
これ、またの機会に書くつもりが
新婚旅行先の壬生娘が楽しみにしているらしいから、
投稿します。