最後の3・4年は認知症で、怒りっぽく、被害妄想で
常に攻撃的だった 今は亡き母。
そして、父は身体の機能が落ちるとともに
だんだん弱気になってきました。
今日、夕方、高齢者住宅から電話があった。
食事をしたくないと父が言ったら電話下さいと頼んでいたから。
昼前、様子を見に行ったとき、特に体調の変化はなかった。
なぜ、夕飯を食べたくないか。
電話では体調がわからないから
すぐに訪看さんに連絡をし、すぐに訪問してくれるとのこと。助かる。
私も15分後、レッスンが30分だけあいているので自転車を走らせた。
父の部屋に入ってすぐ顔をみると、顔色はよい。
よくよく 事情を聞くと
まず 寝返りをさせてもらったはいいけど 中途半端で
マットが褥そう予防マットですからやわらかく、半仰向け状態にまでなり
腰が痛くて、そしてナースコールを押そうにも
寝返りのたびにナースコールを手が届くほうに左右に置き換えなければならないのに
それが出来ていないから、ナースコールを押せない状態。
そして そのまま1時間。
夕食の時間がきて、
「夕飯ですよ。起きれますか?」の言葉に
さすが父は 情けなくなって
「ご飯食べたくない。 娘に電話してくれ」と頼んだらしい。
そりゃないわ。
体位変換が中途半端なままで
そしてどちらにしても、自分では起き上がれないのに
「起きれますか?」に切れたのでしょう。
「食事です。起きましょうか。 はい起こしますよ いいですか」 これが正解。
私の場合は、親子ですから「さあ 起こすで~」と腕まくりですから。
先週からオムツ生活になって 気分が滅入っているので
もう 気がまわらなくなっています。
「起きれますか?」に
「起こして欲しい」とすぐにいえず
もう情けなくなって
「食事はいらない」になった。
ナースコールが手元に置かれていないのに
「こちら側に持ってきて下さい」と とっさに言えないのだ。
昼前にも会ったときに
「身体の向きを変えるのをどういうんだっけ?」と私にたずねる。
「それって 寝返りやん」
その 頼むときに「寝返りさせて」がすぐに言葉に出ないのがもどかしいらしい。
私が行った時は
寝返りさせるのは決して上手ではないですが
頼みやすいから、 あれ取って、これここに置いてとか
細かな注文ができるのですがね。
父の訴えを聞いていると 訪看さんが来てくれた。
顔を見るなり「気持ちやね~」 (体調が悪いわけでなく)即判断。
さすが 父の性格や様子をよく知って下さっている。
ニコニコしながら しばし話をして、
「ご飯 行こうか」に うなずく父。
ここで私は時間切れ。
急いで 玄関に張り紙をして レッスン待っててねと飛び出してきたから。
着替えと 車椅子移乗と食堂へ行くのを
ホントはホームの人にしてもらうことですが
訪看さんがしてくれた。
そして 帰り際に事務所に報告。
「夕食前になると、ベテランの上手な女性ヘルパーさんはそれぞれ
食堂と、利用者さんの対応で忙しく
この時間帯は 寝返りを頼むと男の人がくる。
その人、なにもわかっていない。へたくそ。」
父の言ったこと 要約して
ヘルパー長さんに言っときました。
「男の人 へたくそだそうです。 寝返りや起こす件」
大きい声で言えません。 だってその人、所長さんなんですから。
私の帰り際に
「もう 今晩ここで過ごす自信がない」と訴えた。
自分で動けないと 気持ちがもうだめになるのですね。
もうすこし 我慢してね。
明日、次の施設を見学してよかったらすぐ申し込みするから。
在宅医療の主治医が
「自分の親が動けなくなったら そこに入れたいと思う」と言ってた施設の
空きができました。
どこに入っても、いろいろ思うことや、不便なことがあると思いますが
現状よりはよくなると思いたい。
で おまけ。
なにもかも ほったらかして出かけた家。
主人は休みだが、レッスン中に出かけるとメールがあった。
戻れるなら、戻っているならせめて留守番してもらおうと
携帯したが 出ない。
仕方ないので節分祭に 子供と出かけている壬生娘を呼び戻して留守番を頼んだ。
そして しばらくしたら壬生娘からメールがあった。
「父、携帯紛失、携帯不携帯、家に居た」
え~ 家にいたんや(ただし 奥の新宅) わたしそこまで見てなかった。
そういや 車があったような。
携帯紛失?
いざの時、役に立たん男や。
腹、立つ~っ。
「あんたの父、あほや」
「そんなん 知ってるし」
壬生娘とのメールで憂さ晴らしでした。