あぁ、筆が止まらなくなって来た(爆
「佐伯周子 ベーレンライター新シューベルト全集に拠るピアノソロ曲完全全曲演奏会Vol.7」について書かなければいけないのだが、全く関係ないことを書こうとしている私高本がここにいる(爆
「連弾ソナタの作曲時期がおかしい」は、(自筆譜が遺っていない2曲について)前号で詳述したが、連弾曲の場合「ソナタ」だけが変なのでは無い!
をここに指摘したい。2009年現在「ベーレンライター新シューベルト全集」の「連弾IV(行進曲と舞曲)」が「品切再版見込み無し」になっているが、新シューベルト全集全体の中でも問題が大きい巻となっているのが原因だろう。売れている巻でも問題の小さい(または無い)巻は、今もきちんと継続して販売されているのだから。
(佐伯周子の次回演奏会にはプログラムされていないジャンルについて、こんなに書いていて良いのだろうか? > 私高本)
「連弾行進曲」についてだけ、本日は詳述する。
シューベルトが遺した「連弾行進曲」は以下の通りと判明している。「ドイチュ番号を振らない状態」でまずご覧頂きたい。
この7曲集しか、「シューベルト連弾行進曲」は楽譜が遺されていないことは、ブライトコプフ旧シューベルト全集編纂の時からはっきりしていた。(2世紀ほど経た「21世紀の今」も全く変化無し!) 上記の順序はブライトコプフ旧シューベルト全集編纂をそのまま踏襲している。
作品51 と 作品55 の「出版時期」が逆転していることには、読者の皆様は注目して頂きたい!
これが 1951年の「ドイチュカタログ初版」では、次のように「ドイチュ番号」を振られた。
である。何を根拠に「作品40と作品51」の作曲順序を逆転させたか? と問えば「出版社との関係」と書いてある。「A.ディアベリとシューベルトは関係が悪くなったので、作品51は1823年以前にディアベリが受け取っていたハズ」とのこと。う~ん、作品49 と 作品50 も「同時期のディアベリ出版」であり、状況証拠からすると「新作」なのだが!
されているからなあ。これでは「在庫切れ再版見込み無し」は永久に続くかもしれない > 「ベーレンライター新シューベルト全集 連弾第4巻」
が実績だが、どこでどう活動したのか知らないが、
になってしまった。ホーボーケン番号47番ソナタ など、「あちこちが破綻しかかっている楽譜」なのだが、なぜか「クリスタ・ランドン版」が主流になって来ている。ヘンレ版の方が圧倒的に良いのだが。(これが原因で「ハイドン : ピアノ曲」については、演奏会プロデュースを断念した経緯がある。私高本は「モーツァルトピアノ曲」よりも「ハイドンピアノ曲」の方が好きなのだが!)
「佐伯周子 ベーレンライター新シューベルト全集に拠るピアノソロ曲完全全曲演奏会Vol.7」について書かなければいけないのだが、全く関係ないことを書こうとしている私高本がここにいる(爆
「連弾ソナタの作曲時期がおかしい」は、(自筆譜が遺っていない2曲について)前号で詳述したが、連弾曲の場合「ソナタ」だけが変なのでは無い!
『ジャンル = 連弾』全体の作曲時期が極めていい加減であり、特に「連弾出版主力商品 = 行進曲」のドイチュ番号は極めておかしい
をここに指摘したい。2009年現在「ベーレンライター新シューベルト全集」の「連弾IV(行進曲と舞曲)」が「品切再版見込み無し」になっているが、新シューベルト全集全体の中でも問題が大きい巻となっているのが原因だろう。売れている巻でも問題の小さい(または無い)巻は、今もきちんと継続して販売されているのだから。
(佐伯周子の次回演奏会にはプログラムされていないジャンルについて、こんなに書いていて良いのだろうか? > 私高本)
「連弾行進曲」についてだけ、本日は詳述する。
シューベルトが遺した「連弾行進曲」は以下の通りと判明している。「ドイチュ番号を振らない状態」でまずご覧頂きたい。
- 3つの「英雄行進曲」作品27(1824.12.18 ザウアー&ライデスドルフ出版)
- 6つの「大行進曲」作品40(1825.05.07&09.21 ザウアー&ライデスドルフ出版)
- 3つの「軍隊行進曲」作品51(1826.08.07 A.ディアベリ出版)
- 「ロシア皇帝アレクサンドロス1世陛下の逝去に寄せる大葬送行進曲」ハ短調 作品55(1826.02.08 ペンナウアー出版)
- 「ロシア皇帝ニコライ陛下の塗油式に寄せる大英雄的行進曲」イ短調 作品66(1826.09.14 ペンナウアー出版)
- 2つの「性格的行進曲」ハ長調 作品121(1829.12.19 A.ディアベリが没後出版)
- 「子供の行進曲」ト長調(1827.10.12作曲と自筆譜に明記、出版は1870年)
この7曲集しか、「シューベルト連弾行進曲」は楽譜が遺されていないことは、ブライトコプフ旧シューベルト全集編纂の時からはっきりしていた。(2世紀ほど経た「21世紀の今」も全く変化無し!) 上記の順序はブライトコプフ旧シューベルト全集編纂をそのまま踏襲している。
作品51 と 作品55 の「出版時期」が逆転していることには、読者の皆様は注目して頂きたい!
これが 1951年の「ドイチュカタログ初版」では、次のように「ドイチュ番号」を振られた。
- D602(1818年作曲?)
- D819(1824.10ツェリス作曲?)
- D733(1822頃作曲)
- D859(1825.12作曲)
- D885(1826春作曲?)
- D886(1826春作曲?)
- D928(1827.10.11作曲)
である。何を根拠に「作品40と作品51」の作曲順序を逆転させたか? と問えば「出版社との関係」と書いてある。「A.ディアベリとシューベルトは関係が悪くなったので、作品51は1823年以前にディアベリが受け取っていたハズ」とのこと。う~ん、作品49 と 作品50 も「同時期のディアベリ出版」であり、状況証拠からすると「新作」なのだが!
作品49は「宮廷舞踏会」で初演されたことが「ディアベリ出版初版楽譜」に明記
されているからなあ。これでは「在庫切れ再版見込み無し」は永久に続くかもしれない > 「ベーレンライター新シューベルト全集 連弾第4巻」
クリスタ・ランドンのいい加減な「楽譜編集」は、『ウィーン原典版 ハイドンピアノソナタ』で露呈した
が実績だが、どこでどう活動したのか知らないが、
ハイドン : ピアノソナタ に限って言えば、「クリスタ・ランドン版 = ウィーン原典版」が標準表記
になってしまった。ホーボーケン番号47番ソナタ など、「あちこちが破綻しかかっている楽譜」なのだが、なぜか「クリスタ・ランドン版」が主流になって来ている。ヘンレ版の方が圧倒的に良いのだが。(これが原因で「ハイドン : ピアノ曲」については、演奏会プロデュースを断念した経緯がある。私高本は「モーツァルトピアノ曲」よりも「ハイドンピアノ曲」の方が好きなのだが!)