シューベルトは、同時代の大作曲家=ベートーヴェンを越える! 意欲に燃え、1825年には「ウィーンでベートーヴェン以上の人気を獲得した作曲家」となった。(第1位人気は残念ながらロッシーニ)
シューベルトの理解では
であった。
楽章構成がよくわからないピアノソナタが多いのだが、「大量生産時代 = 1817年」を除外すると、イ短調ソナタD784しか「3楽章構成ソナタ」と判明しているソナタは無い。しかもハ長調ソナタD613 は「ハ長調交響曲D589」の直後の作品であり、
である。交響曲D589第3楽章スケルツォのトリオ = ホ長調、ピアノソナタD613第2楽章アダージオ = ホ長調、見事なまでに「姉妹作」である。
交響曲の調性に関わらず「ピアノソナタ側はハ長調」で呼応している点に注目!!! 尚、上記曲以外に「ハ長調のピアノソナタ」にシューベルトが着手していないこともここに附記しておきたい。
シューベルトの理解では
オーケストラのためのソナタ = 交響曲 → 4楽章構成
弦楽四重奏団のためのソナタ = 弦楽四重奏曲 → 4楽章構成
ピアノのためのソナタ = ピアノソナタ →4楽章構成が基本
であった。
ピアノソナタ大量生産の年=1817年(8曲作曲した!)の内6曲、1823年のイ短調ソナタD784 を除外すると「明らかに3楽章構成を狙ったピアノソナタ」は、完成ソナタにも未完成ソナタにも見当たらない
楽章構成がよくわからないピアノソナタが多いのだが、「大量生産時代 = 1817年」を除外すると、イ短調ソナタD784しか「3楽章構成ソナタ」と判明しているソナタは無い。しかもハ長調ソナタD613 は「ハ長調交響曲D589」の直後の作品であり、
ハ長調交響曲D589 の余熱で作曲されたピアノソナタ = 同じハ長調ソナタD613
である。交響曲D589第3楽章スケルツォのトリオ = ホ長調、ピアノソナタD613第2楽章アダージオ = ホ長調、見事なまでに「姉妹作」である。
シューベルト交響曲の余韻ピアノソナタ一覧
交響曲第3番ニ長調D200 → ピアノソナタ ハ長調D279
交響曲第6番ハ長調D589 → ピアノソナタ ハ長調D613
交響曲第7番ロ短調D759 → 「さすらい人」幻想曲ハ長調D760
交響曲第8番ハ長調D944 → ピアノソナタ ハ長調D840,イ短調D845,ニ長調D850
交響曲の調性に関わらず「ピアノソナタ側はハ長調」で呼応している点に注目!!! 尚、上記曲以外に「ハ長調のピアノソナタ」にシューベルトが着手していないこともここに附記しておきたい。