『佐伯周子のシューベルト』は純正調のように聴こえる
これは、私高本の「錯覚」であることは間違い無い。毎演奏会で、きちんと調律代金を支払って「平均律」に調律して頂いているのだから(爆
私高本が好んで録音を聴くピアニストの1人に ケンプ がいる。ヴィルヘルム・ケンプ の方。「世界初録音になったケンプのシューベルトピアノソナタ全集」は、技巧が必要な曲(D850など)は指が廻らない感触が強いのだが、「はまる」と純正調で弾いているかのように聴こえる瞬間がある。和音バランスが絶妙の上、レガートが美しいのだ!
アルフレート・ブレンデル が「ケンプのピアニズム」を絶賛しているが、私高本も賛同する。もし「ケンプのシューベルトピアノソナタ全集」が無ければ、「ブレンデルのシューベルト後期作品集(2度も録音したし、テレビ録画もしたので合計3度!)」の仕上がりが磨き上げられたかはわからない。
「佐伯周子のシューベルト」は、他のピアニストで聴くことが出来ない「透明感」「和声感」があるが、あたかも純正調のように聴こえる
「ケンプを若々しくした」かのような演奏の時がある。ケンプはモノラル録音の時でさえ、シューベルトは60才越えていたのが残念><