雲ビルを烏噴水をガラスの街
犬吠えてわが野生に雨ぽつぽつ
君に落ちた
落ち葉のあまりの巨大さに
思わず見上げる雲の低さか
さよならが
言いたかっただけ吹きつのる
君のマフラ-に降り積む雪に
ニュ-ギニアから
飢え逃げのびし兵のまま
父は植林する海見ゆる丘まで
血みどろの
こぶしはすっぽり壁穴へ
我が青春は外へと飛び出し
「さよなら」と
君の自転車路地まっすぐ
「さよなら」君の破れたポケットに
漆黒の
サイロに登らって鬼となり
香る五月の吐息捕らえる
牧草を
積み疲れてみる君の夢
信号みたいな桜桃見上げて
岩ツバメ
出で入る崖のふるさとの
一本路の君を追いかけ
犬吠えてわが野生に雨ぽつぽつ
君に落ちた
落ち葉のあまりの巨大さに
思わず見上げる雲の低さか
さよならが
言いたかっただけ吹きつのる
君のマフラ-に降り積む雪に
ニュ-ギニアから
飢え逃げのびし兵のまま
父は植林する海見ゆる丘まで
血みどろの
こぶしはすっぽり壁穴へ
我が青春は外へと飛び出し
「さよなら」と
君の自転車路地まっすぐ
「さよなら」君の破れたポケットに
漆黒の
サイロに登らって鬼となり
香る五月の吐息捕らえる
牧草を
積み疲れてみる君の夢
信号みたいな桜桃見上げて
岩ツバメ
出で入る崖のふるさとの
一本路の君を追いかけ