ロイターによると、『米、株価急落でトランプ再選に暗雲 ムーディーズが予測』という。それに加えて、アメリカの各企業が、人員削減に乗り出していると言う。この企業の人員削減は全世界にひろまるのでは? そしてされが更に景気後退につながりはしないだろうか?
ムーディーズ・アナリティックスの予想モデルによると、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた米株市場の急落により、トランプ氏が大統領選敗北の深刻な危機に直面している。
株価の上昇や安定した大統領支持率といった2月のデータを使ったモデルでは、トランプ大統領は11月本選挙で351人の選挙人を獲得し、187人の民主党を引き離して勝利すると予想されていた。
しかし、その後新型ウイルスの感染拡大とともに世界的な景気後退の懸念が広がり、金融市場は軒並み急落。ムーディーズ・アナリティックスのエコノミスト、バーナード・ヤロス氏は13日、S&P500種指数が12日終値付近の2500に下落すれば、経済への懸念でトランプ氏の再選が危うくなるシグナルと指摘した。
同氏はロイターへのメールで「S&P500種指数が2500以下の水準に下落すれば、トランプ氏敗北の可能性がでてくる」との見方を示した。
米企業はすでに人員削減を始めているが、これを反映したり専門家が予想の根拠に使う経済指標の発表は数週間先になる。
ムーディーズ・アナリティックスは経済の変調をすぐに反映する金融市場の動きに注目。
12日の弱気相場入り後、S&P500種指数は13日に大統領が非常事態を宣言したことを受けて上昇し、2711で引けた。15日には米連邦準備理事会(FRB)も緊急利下げを発表した。
ヤロス氏は12日の顧客向けリポートで、大統領支持率の37%への低下、S&P500種指数の2700の水準で民主党候補が獲得する選挙人は279人となり、トランプ氏の259人を上回ると指摘した。
2月下旬のギャロップ社調査では大統領支持率は47%で、就任以来の最高に近い水準だった。