CNET Japanによると、NTTドコモは3月18日、次世代通信サービス「5G」を3月25日よりスタートすると発表した。3月27日にスタートすると発表したソフトバンク5Gよりも2日早く開始となる。全国の97%の地域で使えるのは2023年以内と言う。まだ5Gの実用化の方針は決まっていないと言う。それは「スタートしたあと、どういう使われ方をするかまだわからない。ネットワーク設備への影響を見定めることが重要。まずはキャンペーンとして開始した」と説明する。
いか、記事の概要:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
スタート地点では、全国150カ所、500の基地局から開始。2020年6月には全都道府県に導入し、東京オリンピック・パラリンピックでは、主要施設に5Gネットワークを提供する。2020年度中には、全政令指定都市を含む500都市、2021年度末までに2万局を設置するなど、2年前倒しで基地局設置を進める。
2021年度中に基地局数2万局の設置を目指す
2023年度中には、基盤展開率97.0%を目指す。データ転送速度は、サービス当初は下り最大3.4Gbps、上り最大182Mbps。2020年6月以降に下り最大4.1Gbps、上り最大480Mbpsでの運用をスタート。可搬型基地局も2020年度当初に全国で33台配備する予定だ。
2023年度中には基盤展開率を97.0%に
ミリ波対応モデルもラインアップ
端末は、スマートフォン6機種、モバイルWi-Fiルーター1機種をラインナップ。「Galaxy S20 5G(SC-51A)」、「AQUOS R5G(SH-51A)」、「LG V60 ThinQ 5G(L-51A)」、「Xperia 1 II(SO-51A)」に加え、28GHzのミリ波に対応したモデルとして「Galaxy S20+ 5G(SC-52A)」、「arrows 5G(F-51A)」、有線LANを内蔵したモバイルWI-Fiルーター「Wi-Fi STATION(SH-52A)」をラインアップする。
5G対応モデル一覧(Magic Leap1はドコモマイネットワーク構想として紹介)
5Gプランはデータ通信無制限に
5G対応料金プランは、「5Gギガホ」「5Gギガライト」をラインナップ。5Gギガホは、100GBのデータ通信が利用できるプランだが、“期限を切らない”キャンペーンとして「データ量無制限キャンペーン」を実施。既存の4Gプランの内容を踏襲するソフトバンクと異なり、無制限でのデータ通信が利用できる。
通常の月額基本料金は7650円だが、契約後最大6か月間、月額料金を1000円割引く「5Gギガホ割」のほか「みんなドコモ割(3回線以上)」「ドコモ光セット割」「dカードお支払い割」を併用することで、最大6か月間、月額4480円で利用可能という。なお、4Gプランより500円上乗せする形となる。
キャンペーンとしての扱いだが、データ通信無制限を実現
5Gギガライトは、データ通信量を4つのステップに分けたプランで、1GBまでは2980円、3GBまでは3980円、5GBまでは4980円、7GBまでは5980円で提供。こちらも「みんなドコモ割(3回線以上)」「dカードお支払い割」の適用で、月間利用データ量が1GB以下の場合、月額1980円で利用できる。さらに、一人で2台の機種を利用する場合に、ペア設定した「ドコモのギガプラン」のデータ量を5G端末でもシェアできる「5Gデータプラス」を月額1000円で提供する。
無制限をキャンペーンとして提供する理由
今回、無制限プランをキャンペーンとして展開する理由として、NTTドコモ代表取締役社長の吉澤和弘氏は、「スタートしたあと、どういう使われ方をするかまだわからない。ネットワーク設備への影響を見定めることが重要。まずはキャンペーンとして開始した」と説明する。データ通信の使われ方次第では、終了する可能性を示唆した。
また、ミリ波に対応した基地局の設置について担当者は、「ミリ波は伝搬距離が短くなり、帯域も広いので出力も高い。主に建物の中、スポット的に高トラフィックエリアで使っていく」という。具体的な設置場所などについては、6月以降にアナウンスするとしている。