先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

中國の顔認識技術は独自に加えて米国技術がはいっているのでは?

2021年08月03日 12時36分05秒 | 日記

中國は、14億人の国民の生活を支えてゆかなければならないから、そもそもがビッグデータを扱わざるを得ないから、自然にコンピュータ処理においても、その分野の技術が発達したのは当然であろう。そこにきて、ビッグデータ処理には、データ整理・統合技術がつきもので、そのためのロジックも発達することになる。それが正しくAIであり、世界的にも中国は、AI の先進国とされる所以である。

日経が、中国のAI関連論文数と引用数で、世界一になったと報じていたが、その背景は、ビッグデータを扱わざるを得ないという事から来た産物である。日経が記載したデータを下記に掲示する。

従って、顔認識においても、中國独自の技術を開発していると思う。さらに、Appleなどの情報機器メーカーやGoogleなどのソフトメーカーあるいは自動車メーカーなど先端企業は、中國を、顧客とみているから、アメリカの政治家とは異なって、自分たちの製品・サービスを売るためには、駆け引きをしているだろうから、中国政府のもとめに応じ、先端技術を開示していることは間違いない。

故に中国の顔認証技術は、中国独自技術に加えてアメリカの技術も入っていると思う。

中國には、こういったAI技術をベースに、2億台以上の監視カメラと顔認識ネットワークとから構成される、天網なる監視カメラのネットワークが出来上がっている。そして1秒で中國全国民の識別ができるとまで言われている。


急速に普及し始めた顔認証

2021年08月03日 08時23分55秒 | 日記

指紋認証とか、手のひらの静脈認証とか虹彩認証とか生体認証がいくつかあるが、このところ、顔認証導入が金融界や公共交通機関あるいはビル管理などで増えている。

顔認証は、他の生体認識に比べ、使う情報が多く、利用者側の負担も少ない。それゆえ、急速に広がっているのだろう。

顔認証技術は、目、鼻、口、眉毛などの位置・形や顔の輪郭や大きさで認証。データベースの本人画像と、カメラ撮影の顔画像を比較し、認証するから、なりすましの排除も容易である。

他の生体認識に比べ、利用する情報が圧倒的に多いが、最近のCPUは、16コアとかのまで発売されて、処理時間には問題ないし、顔認証に必要なデータさえ押さえておけば、大量の膨大なデータは必要ない。AI の進化で、厖大なデータは必要としない。

そして、顔認証の利点は、

*利用者の認証のための操作が要らない

*顔の影像を採るだけでよく、個人情報には無縁

*不正が排除しやすい

*顔認証装置は小さく、安価

*処理時間が瞬時だから、待ち行列ができない

 

という事で顔認証が急速に普及するわけが分かった。ところで顔認証は、一番の歴史を持っているのはNECであるし、ほかの顔認証は聞いたことがない。が、NEC の顔認証は、どの程度普及しているのだろうか? 幾つか疑問がある。

①顔認証のハードウエアやソフトをモヂュール化して、中小のシステムメーカーが組み込みやすくしているだろうか? 逆に今出回り始めた中小システムメーカーの顔認証システムは何を使っているのだろうか?

②中国は、顔認証が当たり前になっているが、NECの技術に比べてどうなのか? もしNECの技術が使われているなら、ハッピーだが。

幾つかの疑問を、調べてみたい。