文部科学省が、8月8日、科学技術指標2021を公開している。
「科学技術指標」は、日本の科学技術活動を客観的・定量的データに基づき、体系的に把握す
るための基礎資料である。科学技術活動を「研究開発費」、「研究開発人材」、「高等教育と科学
技術人材」、「研究開発のアウトプット」、「科学技術とイノベーション」の 5 つのカテゴリーに分類し、
約 160 の指標で日本の状況を表している。本報告書は毎年公表しており、論文及び特許の指標に
ついては、NISTEP 独自の調査分析結果の最新値が掲載されている。
2021年度の主だった特徴は
①中国の科学技術論文数が世界一になると同時に、他国の研究者からの引用も世界一になり、科学技術レベルが米国と肩を並べるようになった。
②研究開発費都研究社の数の増加が急峻だが、依然としてアメリカがトップである。
③日本は、研究者数や研究開発費共に前言しており、一時期、アメリカに次ぐ勢いがあったが、順位を落としつつある。
④韓国が、研究者数や研究開発費を増加させ、論文数でも、日本を逆転する勢いがある。
⑤当ブログでは引用していないが、特許を申請する場合に引用する論文は、圧倒的に米国の論文で、中國も特許申請においては自国の論文はあまり引用せずアメリカの論文を引用している。論文数では中国はアメリカを抜いたと言えども、実際の産業においては未だアメリカに余裕がある。