先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

超音速旅客機Overture

2021年08月29日 18時30分09秒 | 日記
Boom Supersonicという2014年創業で、わずか140名の会社が、超音速旅客機Overtureで、大手航空会社から出資を受けたり、次々、受注しているという。
 
 
巡行速度マッハ1.7、巡行高度1万8千m、航続距離約8千Km、乗客数最大88名、長さ60m、超音速特有の衝撃波は発生せず、有機燃料を使いCO2発生しないとのこと。1機200億円。
 
2029年にまでに商用フライトを実現する計画で、ニューヨークからロンドンまで 3時間半、ニューヨークからフランクフルトまで 4時間、サンフランシスコから東京まで 6時間で飛べる。
 
エンジンは、ロールス・ロイス製で、機体は炭素繊維複合材を使用し、空気力学的に最適な形状に変更することもより簡単だという。
日本では、駆け出しの企業がこう言った、大仕事を出来ないものだろうか?

みずほ銀行「5度目」のシステム障害に思う

2021年08月29日 18時03分47秒 | 日記

みずほフィナンシャルグループは2021年8月20日、5度目のシステム障害を起こしている。障害の原因は、障害の原因は、営業店や行内端末と勘定系システムをつなぐ「業務チャネル統合基盤」を新勘定システムに移行しようとした際のデータベース・サーバーのハードウエアのトラブルだという。銀行がシステム構築できるわけが無いから、金融庁がみずほに業務改善命令を頻発しても効果は薄いだろう。明らかにシステムベンダーのせいである。そのシステムベンダーは富士通。4回にわたるみずほ銀行のシステムダウンで、みずほ銀行は頭取が責任を取って退任し、5回目は新頭取の配下でのシステムダウン。

昨年暮れには、東証のシステム障害が起きたが、そのシステムは、富士通が開発した株式売買システム(アローヘッド)。東証と親会社の日本取引所グループ(JPX)は、東証の宮原幸一郎社長が引責辞任し、JPXの清田瞭CEO(最高経営責任者)が東証の新社長に就任している。富士通は社長ら5人を減俸処分、社長報酬50%カットというが、東証理事長は責任を取っているのに、富士通が責任を取って経営陣が大幅入れ替えをしたということはなかった。

富士通だけではないが、日本の大規模基幹システムでの障害が頻発する理由は、大手システムベンダーの経営方針によるものである。というのも、大手システムベンダーは、特に富士通は、実際の開発作業は下請けにやらせ、内部の技術者は外注管理だけになっている。したがって、自社の技術者には、ソフト開発経験者が少なくて、システム要件だけを外注に提示し、基本設計は外注に書かせて、注文を付けるだけ。こんな状況だから、基幹システムで障害が頻発するのは当然。自社内でシステム開発するような経営方針に変えないと、日本の情報システム、障害頻発となりかねない。