養殖ダイアモンド(Lab Grown Diamond)と言うのは、種となる極小のダイヤモンドに高圧高熱を加え、炭素を与えて大きくするもので、人口ダイアモンドとは一線を画す。「ラボ(=研究所)グロウン(=育つ)ダイヤモンド」は天然ダイヤモンドとほぼ同様といってよく、その組成は、科学的にも物理的にも、そして光学的にも天然のダイヤモンドと全く同一。
ダイアモンドの養殖はアメリカで先行していたが、品質で日本製が脚光を浴びているという。以下、ニューズウィークの記事::::::::
と言うわけで養殖ダイアモンドと言われるという。それは養殖やハウス栽培というニュアンスに近い。養殖マグロもマグロには変わりはないし、ハウス栽培のバラもバラには違いないからだ。
上図のように、天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドは化学式、熱伝導率、結晶構造、モース硬度、密度、屈折率、光学分散のすべてが同一だが、キュービックジルコニアのようなダイヤモンド擬似石はそうではない
なお、宝飾業界でいう人工ダイヤモンドには、キュービックジルコニアやクリスタル、モアッサナイトのようなダイヤモンド擬似石も含まれる。そのため、ラボグロウンダイヤモンドを人工ダイヤモンドにカテゴライズするわけにはいかない。
「ダイヤモンドの評価基準で最も重要なのが輝きであり、輝きが強いほど純度が高く高額とされています。しかし、天然ダイヤモンドの中でも純度が高いものは全体のわずか2%程度。そして、ラボグロウンダイヤモンドの輝きは、その2%と全く同等です。天然ダイヤモンドの鑑定を行う国際的な鑑定機関のGIA(米国宝石学会)が、ラボグロウンダイヤモンドにも鑑定書を発行していることからも、品質の高さは明らかなのです」
アメリカでは既にラボグロウンダイヤモンドを使った宝飾品が流通しており、鑑定機関GIA(米国宝石学会)も鑑定書を発行している
天然ダイヤモンドでは極めて希少なレッドやブルー、さらには天然には存在しないレインボーダイヤモンドの生成も「研究所」では可能だという