「今日は、表に一切出ない」。と決めた。
窓は、網戸とレースのカーテンで、風を入れる。
思いのほか、よい風が入ってくる。 これで室温30.5度なり。
さて、何をするか。何も手につかず、頭の中のハードデスク回ってない。
緑の枝をぬって、アゲハチョウが一羽「残暑見舞い」にひらひらと窓辺にやってくる。今日は静かで、蝉の鳴かない畑に戻っていった。
今、湖子庵の庭には、緑だけで彩るものは何もない。
コンクリートの隙間から、芽を出したど根性朝顔は、葉っぱが四枚につるが1センチほど。物陰でこれ以上の成長は見込めないかと心配なり。葉っぱには、白いうぶげが生えていて、幾分の光に、にぶく浮いて見える。
じっとしていても、腹はすく。半そでシャツから出た腕二本が少し汗ばんできた。
レースのカーテンは、二つの窓でふくらんだり、網戸に吸い寄せられたり風まかせ。
あ、やっぱり蝉鳴きだした。
飯が出来たと、かみさんが呼んでいる。
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「列島を吹きわたるなり千の風」 吉天子
「千の風になって」シングル版100万枚突破 秋川雅史 クラッシック歌手では、初めて。