ぽかぽかと行きましょう

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とんぼ

2007年08月21日 | 一行法師

蜘蛛の「トム」は、昨夕またもや蝉の体当たりで、巣を破られた。夜間作業で今朝までに、蝉を落とし一段と大きな巣を張った。

しかし、今度は塩辛トンボが二匹ネットにかかり破られはしないが、揺らいでいる。「トム」も、思いがけない旬のもの驚くであろう。

昨日は、那覇空港で航空機が炎上、間一髪で乗客、乗員無事脱出できた事は不幸中の幸いである。

ボーイングのBは、B29のBである。だからどうとは言わないが、62年前、爆撃、原爆と沖縄、本土と列島にB29が飛来して多大の民間犠牲者と戦没者を出した。

B29は、ボーイング社の製造になる飛行機だ。あの不気味な音を出して、空襲してくるB29。ウォン、ウォン・・と空をうめつくすB29。

今、ボーイング社の航空機は、737、747、エアバス、新型と日本を含む世界の航空会社で何百台と飛んでいる。

航空機の事故の確率は、交通事故のそれよりかなり低いと聞いているが、確率の問題でなく一度の犠牲者の数は、当節の大型機では何百人になるであろう。

海外旅行や、国内旅行で日常的に航空機にお世話になる。一方飛行機嫌いの人も多い。

「翼を下さい。」人間は空を飛びたい願望を飛行機と言う形で実現した。

しかし、皮肉なことにその飛行機の発達は戦争によって、次々と新鋭機が開発されたのである。

太平洋戦争は、空を制した飛行機の戦いであった。

敵の飛行機を、「赤トンボ」に見立て、日本の飛行機を「荒鷲」といった軍歌。「ブンブン荒鷲、ブンと飛ぶぞ」「来るなら来て見ろ赤トンボ」。

真珠湾攻撃は、歌のとおりであったが、日本の敗色濃くなり「荒鷲と赤トンボ」は逆転した。

ゼロ式戦闘機は、ゼロ戦として活躍したが、すぐにアメリカの戦闘機の方が優った。

B29の空襲、原爆投下。終戦の夏。

秋隣の炎暑、蜘蛛の「トム」の巣にかかった二匹の塩辛トンボの嘆き。

「空を飛ぶのも良いけれど、複眼の目玉役立たず、蜘蛛の巣見破れなっかたは、我が不覚なり」と。