三月半ば。家の中においていた折鶴蘭の鉢を日当たりの良い日に、表に出した。夕方しまうのを忘れ取り込まなかった。
翌日見ると、遅霜にあたり全部がへなへなになり、枯れていた。
吉天の不注意でひどいことになった。全滅かと思っていたが、このほど古い根から、すっくと新芽がたち再び折鶴蘭が元気に育ち始めた。
折鶴蘭は、寒かった凍えそうだったとも、苦労したとも、何一つ泣き言や、恨み言もいわず他の鉢物と一緒に 今、日の光を浴びている。
一国の首相が「可愛そうなぐらい苦労している」と申して、オジャルそうだが、泣き言一ついわず強く生きている折鶴蘭を見習って欲しい。
可愛そうなほど、苦労しているのは私達国民で、オジャルよ。