ぽかぽかと行きましょう

急がず、後れず。自分の歩幅でぽかぽか行くようなブログです。

餓えと飽食(馬鹿食い)

2007年08月05日 | テレビ番組

昨四日(土)のNHKの週間こどもニュースで、世界で食糧不足や内戦で餓えている人たちが8億5千万人いると言う。

一方、先週某民放局の企画で、「大食い」で一回に7000キロカロリーをぺろっと平らげて平気な女が出ていた。世界で餓えてる人が沢山いるのに、「大食い」「馬鹿食い」をはやし立てる放送は 

けしからん。

もうすぐ終戦記念日なのに、『平和ぼけ』も、いい加減にせい!


2007年08月04日 | 一字の母

          「静」

「靜如林」(静かなること林の如し)

静寂の境地。何が静かか。

「閑(しず)かさや岩にしみいる蝉の声」   芭蕉

芭蕉ならではのこの一句。「奥の細道」の旅で、初案から三案の推敲を経てこの句に行きついたと言う。

①「山寺や石にしみつく蝉の声」

②「さびしさの岩にしみこむ蝉の声」

③「さびしさや岩にしみこむ蝉の声」

そして完成したのが、「閑(しず)かさや岩にしみ入る蝉の声」

我ら凡人ならば、一句目で良しとするところ。

染み入るとは、色がしみこむ、かおりがうつるで、心にまで深く感じ入る世界。

一方薄い蝉の羽の連想から「衣」の仕事に携わるものは、「夏衣」の、「絽」や、「紗」の薄絹に心をはせる。(無粋な職業意識か)

「蝉の羽のひとえに薄き夏衣なればよりなむものにやはあらむ」

 凡河内自躬恒  (『古今集』巻十九雑体、一〇三五)

拾っては見たが、浅学の身でよくわからん。(無責任)(各自自習せよ)

ようは、「蝉の羽」は、「薄し」、「衣」、「一重」にかかる枕詞として用いられるということじゃテ。

さてさて。

このうだるような暑さ、せめて「涼」の字の入った句を探そう。

「蝉涼し朴の広葉に風の吹く」   河東碧梧桐

「蝉涼し絵馬の天神身を横に」   松本たかし

 


蜘蛛の大事業・その後

2007年08月04日 | 日常・身の回り

昨日の朝のこと。例の蜘蛛巣は、獲物の蝉と小虫は風に飛ばされて落下して行方不明になっていました。

巣は、上部の半円が残りました。

夕方になって、雨戸をひこうと見るとその半円もなくなり、糸二本のブリッジが風に耐えて健在でした。

これで、ついに蜘蛛の姿を見ないまま、巣の終焉かと思いつつ雨戸を閉めました。

そして、本日朝をむかえ、雨戸をあけ そこにはもう何もないかと見回すと、二本の糸のブリッジの先に新たな巣がかけられていました。

樹木の枝寄りで、斜に一本支点を新設、三角形の中にネットは構築されていました。何よりも基礎になるブリッジがしっかりしつらえてあったことが、蜘蛛の智恵と技が確かであったことを物語っています。

しかも2階の高さであり、人間の手で引き破られることもない。

コンピューターで構造計算した訳でもない。蜘蛛の手わざ、足技の凄さに驚嘆するばかりである。

巣の下では鬼百合が、上からは八月のサンシャインが笑っている。

梨畑をわたって来る風だけが、びゅうびゅうと音を立てて脅かしている。

蜘蛛の巣城は、不滅です。


蜘蛛の大事業 つづき

2007年08月02日 | 日常・身の回り

先日の「蜘蛛の大事業」の蜘蛛の巣。

今朝見ると、何と大きな蝉がネットを破らんばかりにかかっている。

まだ巣の主の蜘蛛は現れない。おそらく蝉の大きさに比べれば、取るに足りないほどの大きさの蜘蛛であろう。

ヘミングウエイの『老人と海』のように、大きな鮫を仕留めて荒れる海を引きずりまわされるシーンを思い起こした。

つづきの、つづきはコメントをご覧下さい。


アアアのアの梅雨アケ

2007年08月02日 | 一行法師

ハハハのハア~で始まった葉月、八月。

関東甲信越、東北これで全国、梅雨 あ~け。でも台風接近ではっきりしないお天気。

それもそのはず「アアアのアァ~」 

あぜん!あきれたの ァ

サショウリュウのソビのサッカー

ベシンゾウのマイ人事

カギの悪ガキの結末

そして惜別。

クユウさん。

「『甲子園』君よ八月に熱くなれ」       合掌


蜘蛛の大事業

2007年08月01日 | 日常・身の回り

もう、一週間になるか、キラリと光る一本の糸が庭のヒバの枝から二階の窓の手すりに渡されたのは。その距離約5メートル、もう一本渡されて、長大な吊橋のように風に揺らいでいた。

取り払うのは簡単だが、姿を見せない蜘蛛がこれから如何するのか見極めることにした。どしゃ降りの雨も二,三回あったが、強度があって耐えた。

今朝見ると、下のほうにも支点を張り蜘蛛の巣が形を成してほぼ完成していた。未だ巣の主は姿を見せないが、巣の下部に、小さな獲物がかかっている。

おそらく最初は、風に吹かれて反対側の空中に飛んだのであろう。

一回で成功したと思えない距離を糸を引きつつ飛んだ。一本の糸が張れれば、あとは思い通りに巣が出来る。

巣作りの本能だけで出来るとは思えない技である。

けっして大きな蜘蛛ではないと思うが、小さなこの虫にとっては、大事業である。

小さな頭脳で大きな行動力。奮闘一週間、雨にも負けず、風にも負けず、蜘蛛の宇宙ステーション完成をこころからお祝いする。

不可能と思える事も、強い意志力で実らせた小さき命に学ばせてもらった。

柳に跳びつく蛙の努力を見過ごさなかった小野道風が重なって見えるではないか。


明日から、ハヅキ。ハハのハァ~

2007年08月01日 | インポート

あと30分で、八月。勝手にカウントダウンしながら、葉月をおごそかに迎えます。

八朔。

一月から、七月までいろいろ御座りましたさ。

八月もいろいろ有りそな、怪しい予感。

当ブログのカテゴリも、欲張っていっぱいになりました。

右サイドのカテゴリは、記事の多いのは太字で大きく、少ないのは細く小さい字で表しています。「一行法師」なんてのは、太く大きい。したがって、何でもかんでも、入れ込んでしもうた結果で、もちろん一行で収まらない記事ばかり。 

一寸法師と、西行法師のコラボレーションということで、ふざけたカテゴリと言うか、「一行法師」なんである。(ただ今23時50分)。

非妻節 「ひつまぶし」で、こんなこと、いや「ひまつぶし」でやっているわけでない。

これは吉天の、れっきとした文章戯法なのである。

かって原稿用紙にむかって、文章を書く際に書き出しが出てこないのを、筆にまかせて出鱈目書いて、20行ほどして、まともな文章にになってきたら最初の20行を切り捨てる、カステラの耳を切り落とす技なのである。

そら、八月一日になった。 もう三分過ぎた。