『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

覚醒。

2005年10月05日 16時11分25秒 | かぁちゃんにまつわる話
朝7時20分、母の家の玄関を開ける。この瞬間がスリル満点!
「おはよ~っ」と言いながらまず目でチェック、次に鼻でチェック。
大きな粗相がない事を確認し、靴を脱ぐのは毎回それからだ。

今日もまた、襖が開いてベッドはもぬけの殻だった。
行き先はトイレ。もちろん自分でズボンは下ろせないので
そのままでトイレに座って寝ている。おい、落ちるぞ~。
手にはトレットペーパーをぐるぐる巻きにしたのを握り締めて。
今日は座っていたからまだ良かった。や~!ちゃんと自分で座れたんだ!!

朝食を食べたのを見届けて、ベッドに寝かせて一度帰宅。
ぺこちゃんのデイサービスの車が迎えにやってくるからだ。
大急ぎで、我が家の洗濯をやっつけて、再び行ってみると
脱いだ靴下を右手にはめて、ベッドサイドテーブルをごしごし。
へぇ・・・まだこんな事できるんだとちょっと感激して
島崎藤村の「初恋」なんぞを口ずさむと、「うふふ」と笑っている。
でも、足の姿勢がちとおかしい。
案の定、シーツまでびっちゃびちゃ・・・今日は雨だぞおっかさん!


ここ半年ほど、かぁちゃんは昼間は椅子に座ってうとうとし続け、
呼べど、叫べど、しっかりと目を覚まさない。
デイサービスに行ってる時もそうらしい。
散歩に出てる時も、信号で立ち止まると私の肩に頭を置いて寝る。
何とか目を覚まさせようとあれこれ考えて、わざと顔を覗き込んで
「あっちょんぶりけ~!」やら「たまずさが怨霊~!!」やらやってみる。
そしたら「うふふ」と笑って目を覚ます。
あるいは、両手を持ってふりふりしながら歌ってみる。
「うふふ」と言いながらしかめっ面。振った手が痛いのだそ~だ。
しかし・・・。
あらゆる努力の甲斐も無く、こっちが止まるとやっぱり寝てしまう。


なのに何故、夜11時半を過ぎると覚醒するのだ!?頭も体も。
手を貸さないと立ち上がれない筈が、「よいしょ。」と自力で立ち上がり
それから10分おきに、トイレへ行きたがる。5回、10回・・・・・。
それがこの一ヶ月特にひどい。
おかげでここんとこ、完全に寝息が聞こえるのは夜中の1時頃だ。

私は、かぁちゃんの「よいしょ」がこわい!!
夜は寝ようよ頼むから!!
私はもっと早く、お家に帰りたいよ~!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

介護ってどこから?

2005年10月05日 02時23分00秒 | どうでもいい話
以前から気になっていた事がある。介護と、介助はどう違うのか?

「母の介護をしています。」なんてえらそうに言ってるけど
これってほんとに介護なのかなぁ?

専門的な意味での双方の違いはわからないし、
誰に聞いたらよいのかわからないので辞書で調べてみた。

三省堂の新明解国語辞典(第4版)によると
【介護】
「衰弱しきった病人・けが人や重度の身障者、また寝たきり老人などに
常時付き添っていて、その生活全般にわたり、こまごまとした世話をすること」
【介助】
「病人・身障者・老人の、食事・着替え・入浴・歩行・用便などが
円滑に行われるように、その都度必要に応じ手を貸してやること」

と、あった。
という事は、私のやっている事はまさしく「介助」だ。
・・・ん~、そうであったか。

でも、要介助なんて聞いた事ないなぁ。
介助するのが困難になると介護なのかなぁ。
必要に応じて手を貸す事が多くなると介護なのかなぁ。

ぼけ~っとしているうちに「痴呆」が「認知症」なんて事になってるし。
でもこれ、医学的?に使われてるのかもしれないけど
文字をぱっとみる限り、「否認知症」や「不認知症」の方が
意味がわかりやすい気がするんだけど。

まぁ、どうでもいい話なんだけど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする