『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

“ほ”は「ほっとかへん」の“ほ”

2014年01月16日 16時03分06秒 | 日々の出来事
数日間の事である。
洗濯物を干しながら、ふと思った、
「暮れからこっち、家族以外の誰とも喋ってないなぁ。」
いや、それも“平常”である事に違いなく、別段特別に気にする事でもないのだが
そんな風に思ってしまう時と言うのは、大概負のスパイラルに巻き込まれかけているのだ。
余りにも小さい世界で生きている事への漠然とした不安。
当たり前の毎日を否定するつもりはないが肯定しきれない苛立ち。
その日に予定していた事の殆どが手に付かない焦り。
ふが………

翌日はかぁちゃんの今年最初の診察日。
車椅子の準備をしに階下に降りると、近所の友人が居た。
「あれ、まあ」と大急ぎで近況報告。
彼女もまた、昨年から義母さんと伯母さんの介護が始まっている。

クリニックは想像以上の混み具合で、車椅子を入れるのも気が引ける程
普段ならその時点で 気が滅入ってどっと疲れるのだが、
自動ドアが開いて、待合室に一歩足を踏み入れた途端、
「いやー、ぽれさんやんかぁ、久しぶり」とかつてのママ友さんの
声。

「あれー、久しぶりー

………実はこの日は、この後5回、同じ挨拶を繰り返す事になってしまった

小さな町医者の待合室は、まさに同窓会会場⁈
もちろん、こんな事は10年以上御世話になっているけれど、初めてだ。
お陰で、1時間以上の待ち時間も眠くならずに無事クリア
他人様と話しがしたい病も無事完治


その夜のおっ月さんは、この寒いのにぼんやりぽっかり優しげに空に浮いて
「な、ほっとかへんやろ?」と、無言で呟いた。

せやね、かもてくれるんやね

負のスパイラル、退散っ!!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする